チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「婚活とJFK/ジェーン・オースティン『高慢と偏見』出版から200年」

2013年01月28日 00時03分18秒 | 事実は小説より日記なりや?

ジェーン・オースティン 高慢と偏見


今日2013年1月28日は、
モームや漱石も絶賛した"Pride and Prejudice
(プライド・アンド・プレジュディス=(自信家の彼と先入観屋の私)"が
そのタイトルで出版されてから200年にあたる日になる。
Jane Austen(ジェイン・オースティン、1775-1817)は、
その長編6編とわずかな短編他のみを残しただけだが、
現在でも人気の作家である。映画化も頻繁にされる。
ここ20年の映画だけでも、
2005年のキーラ・ナイトリー主演の「プライドと偏見」、その
ナイトリーという名字のミスターが登場する
グィネス・パルトロウ主演の「エマ」(1996年)、その
エマという名の女優エマ・トンプスンが主演した
「(邦題=)いつか晴れた日に」(1995年)、2007年の
"The Jane Austen Book Club(邦題=ジェーン・オースティンの読書会)"
など、J・K・ロウリングもうかうかしてられない勢いである。

上記のごとく褒め称える大作家も多い。が、いっぽうで、
同じく牧師の娘であり「エマ」つながりでもあるシャーロット・ブロンテや
炭坑夫の倅ながら代用教員を経て大卒となったD・H・ローレンス、
判事の息子で低学歴のマーク・トゥエインなどは否定的である。思うに、
オースティン女史は文才はあったから描写やウィットは鋭かったものの、
その限られた人生経験によって小説の世界がごく
限られたものになってて、そうした世界が
気に入る者もあれば、毛嫌いする者もある、
というだけのことではなかろうか。

"It is a truth universally acknowledged
that a single man in possession of a good fortune
must be in want of a wife."
(平易な単語ばかりなので拙カタカナ発音は省略)
「(拙大意)誰もが認める事実ですが、
独身男性が資産家だったら妻帯を切に望むのは至極当然のことです」

漱石が絶賛した「高慢と偏見」の書き出しである。たしかに、
「真実を突いて」る。私のような
ブサイクに加えて稼ぎの薄い男は
人並みに結婚などできるはずもないのである。対して、
日本のみならず外国でも上層階級やそれなりの金持ちは、
「嫁の家並み」を最重要視してきた。なぜなら、
「男は愛嬌、女はIQ」というように、
男子の能力は母親が決め手だからである。
ヒトの「ミトコンドリアDNA」は母親からのものだけが残って伝わる。
ミトコンドリアの働きは、細胞内でATP(アデノシン三リン酸)、つまり、
エネルギーを作り出すことである。それはすなわち、
「思考能力「運動能力」を左右する。
神経細胞のエネルギー効率の良し悪しは記憶力・IQに直結する。
だから、
いいとこのバカ息子がろくでもない出自の女とデキることを、
良家は毛嫌いしたのである。バカ息子でも
それなりの良家の血(DNA)は引いてる。そこに、
さらにデキの悪い女のDNAを掛け合わせたらもう
挽回の余地がない。逆に、
デキのいい女子を娶せれば、またデキのいい息子ができる。

テレ朝の「Oh!どや顔サミット」という番組で、
芸能人の「箸のもちかた」「食事の作法」を試してその
「品格」をチェックするというものがあった。
長嶋一茂、宮崎宣子、道端カレン、ケンドーコバヤシ、
花田美恵子、依布サラサ、仁科克基といった7人の格付けである。
きちんと箸を持てたのは、
ケンドーコバヤシ、依布サラサ、花田美恵子だけだった。
焼き魚をきれいに食えたのは、
ケンドーコバヤシ、花田美恵子、依布サラサだけだった。
翌週は、
ラサール石井、杉村太蔵、山口もえ、大鶴義丹、
あびる優、多岐川華子、ソンミの7人だった。
きちんと箸を持てたのは、
山口もえ、あびる優のみだった。
焼き魚をきれいに食えたのも、この二人だけだった。
ラサール石井に至っては、「御」という漢字すら正しく書けなかった。

宮崎宣子や道端カレンやソンミのように
見るからに品も教養もない女性はともかく、
世の中には「金になる男」を狙っていかにも
それに相応しい出と偽る女がいる。が、
そうした女の中には「正しい箸のもちかたもどき」しか
心得てないのも少なくない。
「箸のもちかた」ひとつで「お里が知れる」というものなのである。
こうした品や教養も、その女性の母親から伝わるものである。
が、
なぜこのような「頭の良し悪し」が生まれるのか。
元来、遺伝子に優劣があるからか、
後天的に獲得あるいは不獲得されたものなのか。
日本人が総じて他民族より優秀(権謀と諜報は除く)なのは、
DHAを多く含む青魚を食してきたからだと言われたこともある。
それが崩れたここ30年、バカになってきてると実感する。ガキの頃、
福神漬けばっかり食ってないで、私も
アジのひらきをたくさん食してればよかったと後悔してる。

ジェイン・オースティンは41歳の生涯だったが、一説に、現在でいう
アジソン病だったと主張されてる。異議を唱えるむきもあるがこれは、
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディが30歳のときに診断された病である。
JFKはこのため褐色肌だったが、それを糊塗するために
多量のステロイドを処方されて異様に血色のいい顔をしてたらしい。
姉カサンドラが描いたジェインの水彩肖像は顔が赤らんでる。あるいは
黒ずんだ顔を繕うための頬紅だったかもしれない。
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2 コメント

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高慢と偏見 (高梨茂美)
2013-02-01 18:35:59
「高慢と偏見」の英語アプリを作りました。英語で読むのも、また一興。
返信する
「ルビの指輪」 (passionbbb)
2013-02-03 20:05:45
>高梨茂美さん、
コメント、ありがとうございました。
日本語には漢字に平仮名のルビが、
外国語にはすべてにカタカナの発音がふってないと、
「くもり硝子」をクモリショウコと言ってしまったり、
"The Lord of the Rings"程度の本すら読めない私なので
「高慢と偏見」全編を英語では読めないと思いますが、
ともかくも、お知らせいただき、恐縮です。
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