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上野村のエネルギーシフトツアーに参加しました。

2016年07月04日 | じゅく長漫遊記

じゅく長の東です。

7月1日と2日で中小企業家同友会 広報委員会主催の「エネルギーシフト」ツアーで群馬県上野村に視察に行って来ました。
エネルギーシフトとは輸入燃料に頼らず再生エネルギーでエネルギーの自給自足の実現を目指す活動や政策の事をいいます。

上野村は面積の95%が森林に囲まれた人口1200人余りの自治体です。1985年に日航ジャンボ機が墜落した御巣鷹山はこの上野村にあります。
ツアーの途中で慰霊塔に訪問して献花をして来ました。

それではツアーの内容をご紹介します。村では森林から切り出した木材を原料としたペレットを生産しています。

↑ペレット生産工場。国の補助金を活用して出来た施設です。雇用も生み出します。

↑これが木質ペレットです。燃やして燃料として使います。

このペレットを燃料としたバイオマス発電所をシイタケ工場の敷地内に設置。
バイオマス発電所の電力でシイタケ工場内の温度を調整して品質の高いシイタケを出荷しています。

バイオマス発電所の設備の一部です。

他にもこのペレットは、日帰り温泉や高齢者施設に設置したボイラーでお湯や暖房用に利用されています。

一般家庭でも村が8割の補助金を出してペレットストーブを自宅に設置出来るそうです。

このペレットを使ったエネルギーサイクルの中で、森林組合、製材所、ペレット工場、温泉施設、高齢者施設で雇用が生まれます。
密集した森の木を伐採することで森の保全ができ、神流川(かんながわ)に流れる水を浄化し、
その水が都市部の人たちの生活水となっていきます。

「森を保全して神流川の水をきれいにすることは、上野村の勤めですから。」
ガイドさんの言葉に、ふだん何気に使っている水にはこうした見えない人たちの日頃のご尽力があるのだと思いました。

村には大きな会社がないので主だった施設はみな村営です。
役場の職員は36名だそうですが、お店の店員やそば打ち、観光ガイドなど一人で何役もこなすとか。 

この人口1200人の上野村に訪れる観光客数はなんと年間20万人!
村を気に行って定住する子育て世代もいます。
ガイドを担当してくれた男性も栃木出身ですが、上野村が気に行って定住したと言う方でした。

上野村にはエネルギーシフトとは別の巨大な施設があります。
それが神流川発電所。東京電力の施設です。こちらも見学に行って来ました。

↑この扉の向こうに巨大な地下施設があります。

地下500mに長さ215m、高さ51m、幅33mというビルを横倒ししたらすっぽり入ってしまうような巨大な空間内に設置された水力発電所。
標高1500mにある長野県の南相木ダムと標高800mの上野村のダムの水の高低差を使って水車を回して発電する電力施設です。
水車を回してから15分で50万キロワットの電力を東京に送れるとか。
夏の電力ピーク時のバックアップ電源として活用されています。
夜間電力で下のダムの水をくみ上げて上のダムに戻すので、実際は作る電力より使う電力の方が大きいそうです。

夜間に外部からの電力で水車を逆回しにして水をくみ上げますからこのダムだけで運営は不可能。
あくまで原子力発電や火力発電の電力使用ピーク時の保管システムですね。
池に溜めた水で作る電気なので、まさに電池。
この施設を作るのに一時6000人の作業員の方が上野村に来て、村は一時歓楽街になっていたそうです。

施設内で撮影した写真はネットにアップしないようにと東電の案内係の方に言われましたので
すでにアップされていた神流川発電所の体験ツアーのHPと館内で上映されている施設案内ビデオをご紹介します。
体験ツアーを紹介したHPです

館内で上映されている施設紹介ビデオ
 

 

 

 

 

 

 

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