これであなたも
本日のテーマは“フラメンコ通”である。
フラメンコ通を気取るためにはどうしたらいーのか?という切実な問題である。
幸い今日は時間もたっぷりあるので、私の知識を総動員して、そこら辺に深く鋭く迫ってみよーと思う。
んじゃ早速、第一部『知識編』、第二部『実践編』に分けてレクチャーしてみっか。
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まずは『知識編』である。
フラメンコについての膨大な知識を、かみ砕いて吸収することから始めてみよう。
なに、心配はいらない、以下を一読するだけで解決だ。
さて、フラメンコの成り立ちとは、
(以下の14万字に及ぶ名解説については、さすがに長すぎてどなたも読みそうにないので、実際的配慮に基づき省略させていただく)
※参考文献(↓コメント欄参照)
http://blog.goo.ne.jp/paseo1984/e/e3a4565ef19e7f6ea645813586e91505
次に、“フラメンコ”の語源であるが、
(以下の6万字に及ぶこの私の新解釈については、あまりに学問的な裏付けを欠いているため、良心的自主規制に基づき省略させていただく)
さ、お待ちかね、フラメンコの主要アーティスト紹介である。
(西人邦人を合わせて約700名を紹介する主要アーティスト解説であるが、何にも調べねーで、単なる思いつきで即興的に書かれたウソ話なので、もうこれ以上は信用を落としたくないという経営的配慮に基づき省略させていただく)
ではここで、フラメンコの様々な曲種をご紹介しておこう。
(以下の17万字に及ぶ主要曲種解説は、「ブレリアは三・三・七拍子」であるとか「花よりタンゴス」など、あまりにも誤った人生観によって書かれているため、教育的見地よりこれを省略させていただく)
そしていよいよ最後は、「フラメンコの法則」である。
(「魂が乗り移ることはあっても、技術までは乗り移ってくれない」等々、優れた実践的法則が満載される32万字に及ぶこの大論文であるが、あいにく2084年発行の拙著『よゐ子のためのフラメンコ入門』に掲載を予定しているため、ショーバイ的見地に基づきここでは発表できない)
※参考文献(→)http://blog.goo.ne.jp/paseo1984/d/20060309
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おつかれっ! 以上だ。
かなりの量の大論文を読みこなしていただいたが、ここまでくれば“フラメンコ通”への道は半分クリアされたことになる。
よくぞここまでついてきたな、エラいぞっ。とりあえず知識的にはこれで充分だ。
(実際には読んでないので不安に思われる方も若干おられるかもしれないが、私が書いたのを実際に読んでしまうことに比べれば、むしろ被害は少ないことに安堵すべきである)
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さっ、続いて『実践編』だ。クレームがこねえ内にイッキに行っちまおう。
何でもそーだが、“フラメンコ通”への道はかなり険しい。
楽しいことは“楽”ではねーぞ。
第一に「60~80歳でピークに達する」ことを最高ヴィジョンとし、あくまで唯我独尊ペースでレッスンおよび自主練に励むこと。
セビジャーナスの極致を踊りながら棺オケに納まろう、ぐらいの覚悟が丁度いいかもしれない。
フラメンコは、あなたの生涯を併走する友でありライフワークなのだ。プロとして稼がにゃならん境遇でないことをフルに利用すべきだ。
途中、出産育児、仕事、病気、介護などで三年位づつレッスンを中断するのは全然オッケー。ただしその間、ヒマを見つけちゃ観たり聴いたり読んだり感じたりしながら、自分なりのヴィジョンを磨き続けておくこと。んで、ゆっくり戻ってくりゃいい。
フラメンコは逃げない、からな。
テクニック上達にあせりまくることこそが脱落のワナだ。
二十二年見てきたが、八割方がこれで消えてしまうのだ。
フラメンコにゃキリがねーし、あくまでトータル勝負のアルテだ。技術の部分だけあせればバランスを欠いちまうことになる。
むしろ、実生活の喜怒哀楽を骨身に沁み込ませた分だけ、年々歳々あなたのフラメンコは輝きを増してゆくべきであり、そのバランス統括こそがフラメンコ道であると知るべし。
第二に、月に一度くらいはフラメンコのライブを観ること。そして月に一枚ぐらいはCDやDVDを購入すること。
プロの芸を楽しみながら、フラメンコの担い手たちをささやかながらバックアップ(ギャラ・印税等のサポート)することがフラメンコ通の本道だ。
第三に、月刊パセオフラメンコを年間定期購読し、さらには書店の片隅にひっそりと咲くパセオフラメンコを一番目立つ場所に置き直すような心がけを磨きつづけること。
そして第四に、毎日のお祈りとして当ブログを拝読すること。
云うまでもないが、その際、正座を崩さず、左手は片拝み、右手は木魚でブレリアのリズムを刻みながら、ありがたく拝読すべきであろう。
お布施(コメント)も忘れずにな、ぽくぽくぽく。
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おつかれっ! 以上である。
特に第三、第四については、インチキ宗教の勧誘みたいに思われる方もおられるかもしれないが、そのとーりである。バレましたかそうでつか。
まっ、実際のところを云うと、「フラメンコは逃げない」ことをいろんな意味で了解していただければ、あなたはすでに立派なフラメンコ通なのである。
もちろん「第二」「第三」を心がけていただければ、さらに美しいことは云うまでもない。
その場合のあなたは “フラメンコ通”とゆーよりも、むしろ、フラメンコの神さまに仕える“フラメンコの使徒”と云っていーかもしれ……うわっ、そろそろクレームの嵐が押し寄せてきやがったようなのでこの辺でさらばじゃ御免。
(都合により本稿は匿名希望)
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