フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

しゃちょ日記バックナンバー2020年12月

2020年08月30日 | フラメンコ

 

 

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2020年12月31日(木)その4253★今節手稲

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世界的に時の感覚が狂った2020年。
その異常さが「正常とは何か?」を考えさせた。
結果としての「今節手稲」。
そのことが私には幸運だったと、
いまのところは勘違いできている。

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2020年12月30日(水)その4252★忘却

2CELLOSステファン・ハウザーの『オブリビオン(ピアソラ作曲)』は
youtubeで7種類視聴できる。
地味なモノクロ映像だが、音楽の精度はこれが一番
ピアソラ自身はこういうアプローチをしない人だったが、
特例としてこれだけは認めるような気がする。

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2020年12月29日(火)その4251★年末恒例

マイロシア歌謡ブームもひと段落し、
大外からバッハへと向かう年末。
だがその前に昭和歌謡でウォームアップ。

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2020年12月28日(月)その4250★ドゥエンデ

「そのクラスには定評があり、言葉でも今節手稲に説明」。
誤字脱字はハラキリものだが、
ここまで極められた作技ならば逆に座布団を進呈したい!
(2020年誤植選手権グランプリ作品)

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2020年12月28日(月)その4249★執着

ひと仕事すむと眠くなる。面白いように眠る。
一時間とか二時間とか、少しずつだがよく眠る。
もしかして疲れてるのか・・。これから本式に寝るんだが、
再び起き上がれる気がしない。
ま年末なので、そりゃそれで仕方ないんだが、
さっき仕込んだばかりの牛スジ大根が哀しい。
特にサト芋とちくわぶの煮え具合が完璧なだけに、
その分だけ余計に哀しい。
やはり明日はしっかり起きよう。

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2020年12月27日(日)その4248★表紙選び

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撮影は川島浩之、フラメンコギター出身である。
もの凄いライブだったこともあり、好ショットがいっぱい。
珍しくセレクトに迷い、優秀なアドバイザーたちから容赦なき失笑を喰らった。
試行錯誤を捨て三日寝かせ、直観に立ち戻って決めた表紙ショット。
巻頭カラーmomentoにはホセ・ガルベスとの2ショットをセットで配した。

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2020年12月26日(土)その4247★開始前から延長

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『わたしの好きなアルテ』。
来年3月号から5月のリサイタルに合わせて今枝友加の三回連載。
早いペースですでに校了したが、ここで終えるにはあまりにも惜しい内容。
日本人にとどまらず、フラメンコを愛した
外国人すべてのバイブルになるかもしれない。
よくぞここまで踏み込んでくれたものだと編集者は泣きそう。
すでに続編交渉メールを打った。
連載のタイトル写真は大森有起、私の一番好きな友加さん写真。

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2020年12月26日(土)その4246★自由形年末

さあ、今日から大みそかまで
オールフリー型の
ラストスパートだよ!

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2020年12月25日(金)その4245★クリスマス

12.25金曜21時
風の谷@なう

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2020年12月25日(金)その4246★狭いながらも

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ここ三十年ほどは、犬の同居がオッケーかどうかで住まいを決めてきた。
いまの中野の住まいも、犬にも人にもそこそこ快適のようで、
写真は五年ほど前の日向ぼっこ。
先代ジェーも当代ロンも、家の裏の桃園緑道が大のお気に入り。

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2020年12月24日(木)その4245★特効薬

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スペインでバイラオーラとして生きる萩原淳子。
ヴィジョンを理解し、普通にやれば3~6か月で成果が顔を出す。
積み上げタイプの真摯な練習生たちが絶賛する人気実践講座。
写真は先ごろ国際写真賞を受賞した夫君のアントニオ・ペレス。
次号が最終回なのは惜しすぎる。
新企画あるいは続編などゆるゆるとキャッチボール中。

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2020年12月23日(水)その4243★すかさず連載

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編集者という奴は基本冷血動物だが、この石井智子の原稿読んで
モロ感動したのはそれが本物だったから。
潔い生き様がストレートに現れる文章。
2017年文化庁芸術祭大賞受賞、ようやくこの超大物の全貌が視えてきた。
すかさず大型連載を依頼し、6月号スタートの快諾。

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2020年12月22日(火)その4242★救い

この先どうなるのか、
いつ舞台に立てるのだろうか、
日本にも帰れるのだろうか、
全てが不安の中私を救ってくれたのは、
自分と向き合う大切な時間、自主練の時間でした。

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『プロの自主練㉙』、待望のスーパー佳代ちゃん登場!

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2020年12月22日(火)その4241★知りたい数字

厚生労働省発表、
日本における新型コロナウィルス関連による
死亡者数は12月22日現在で2,944名。
では、死亡原因の全体の割合はどんな感じなんだろう?

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2020年12月21日(月)その4240★今井翼とアルテイソレラ

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どーしてまたこんなビッグイベントが実現したのか?
張本人にお書きいただくドキュメントは迫力が違う。
てゆーか、やってること自体の迫力が違う。

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2020年12月20日(日)その4239★具体的に学ぶ

「それらしいことをするんじゃないの、それをするの」    
(パセオフラメンコ12月号『和己も歩けば㉙』より)

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こりゃ違うぞと、日本式儒教文化に疲れた人や
呆れた人がフラメンコの扉を叩く。
「それをする」ことと「それらしいことをする」ことは、
ほぼ180度違うことを知る。
梶山彩沙『即興で踊る』や大沼由紀『D線上のアルテ』で、
その続きを具体的に学び始める年末年始。(65歳/元ギタリスト)

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2020年12月19日(土)その4238★師走なら手を叩こう

ダブル締切、風邪と検査、歯抜き酒抜き、鬼滅の販促、
涙の宴会自粛、猛ダッシュ準備・・・
何かと国破れて山河ありの2020師走。
土日のパセオ篭もりでトンネル開通の見込み。
仕事納めは大晦日、締めのチャンコの味付けは「おお、味噌か」(TT
まあしかし、後悔よりは航海だよねえ

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2020年12月19日(土)その4237★夕暮れのアルハンブラ

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「東京芸大卒業後、単身スペインに渡り、祭り周りのテキヤ業でしのぐ」。
名著『おれたちがジプシーだったとき』でも知られる石井崇画伯。
パセオ創刊の頃にはすでに、押しも押されぬスペイン絵画の巨匠だったから、
アプローチも恐れ多かった。
一挙に増やしたハードにして有益な上達講座とのバランス上、
気さくで深い〝癒し〟が1点不可欠となり、
ダメ元で絵画連載をお願いしたら快諾くださった画伯
。生理的にも精神的にも、すでにパセオの屋台骨となっている。

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2020年12月18日(金)その4236★パセオ新年号

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制作してて、こんなに楽しかった号は初めてだな。
初の臨時休刊(6月号)を決めた翌日に内容を構想。
締切前のアクシデントや偶然のチャンスやらで生命力は増したと想う。

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2020年12月17日(木)その4235★ほんとうのトロイカ

歯痛とともに、ロシア歌謡マイブームは続く。
ナイスアレンジと圧倒的歌唱力。
歌うは『トロイカ』。
日本では楽団カチューシャの快活なテンポと歌詞がおなじみだが、
原曲は救いなき哀切
大金持ちに恋人を奪われた若い馭者の嘆き。

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2020年12月17日(木)その4234★愛国リビドー

岸辺に立ちて歌う、
凛々しき麗しきカチューシャ
朝から歯抜きで戦意喪失のおっちゃん、
異郷の愛国リビドーに戦意高揚
ロシアの軍隊エンタおそるべし!

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2020年12月17日(木)その423233★復活戦

PCRに気を取られてうっかりしてたが、
明日金曜は歯医者さんで抜歯する日だった。
まあ、大口開いてればやがて終了するし、
戦意喪失の場合は予定の仕事を半分だけ片付けて土曜に回そう。
去年の今ごろは白内障の手術だったが、視力は0.01⇒0.4となり、
術後の日常はウソみたいに楽になった。
今回もそれが期待だが、保険が利かねーので、
2ヶ月分の年金が丸ごと吹っ飛ぶ(TT

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2020年12月16日(水)その4232★絶好調

ひととーり悪事も極め、
犬付き合いも人付き合いも達者なもんで
ひとりロンさん、絶好調だわ

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2020年12月16日(水)その4231★悲観的楽観

今日でさえ何とかなったんだ、
明日だってきっと何とかなるさ・・・
こーゆー悲観的楽観は昭和三十年前後の世代に特有なんだってさ

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2020年12月16日(水)その4230★ライディーン

たまたまメっけた。
懐かしいなあ。
今や古典であるよ。

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2020年12月15日(木)その4229★人想う年末

残り半月かあ。
ここへ来て恒例の忘年会もバタバタと休止または延期となったが、
これはこれで仕切り直す楽しみが生じる。
人を想うしっとりとした年末というのも、
永い目で観れば案外いいアクセントになるのかもしれない。

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2020年12月14日(月)その4228★後白河状態

今しがたお医者さん経由でPCR陰性を確認。
免疫派だが、トータルな正解は不明ゆえ、危機感も安堵感もない。
ただ、仕事ができるのはうれしいし、酒抜き週間とカブったのもラッキー。

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2020年12月13日(日)その4227★待機中

常時平熱、ときどきクシャミのハナっ風邪は徐々に快方に。
きのうのPCR検査を受け、自宅に籠もり、
監禁要請に備え荷物をリュックにまとめ、
やれるとこまで本誌台割中(2021年8月号~12月号)。
本日連絡が来れば陽性~出頭、なければ陰性で明日医院で決済とのこと。
初めて垣間見る医療現場は、スピーディでキビキビしてて、
おれもなんか手伝いたくなった(犯人談)

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2020年12月12日(土)その4226★妖精と院政

軽いハナっ風邪で行った医院の推薦(?)を得て、
近くの保健所でPCRを初体験。
分単位の予約制なので待ち時間はゼロ、検査は10秒ほど、
費用は無料で、結果は翌日だと云う。
陽性ならば即入院、またはホテル療養となるが、
ここまでの段取りは素晴らしく合理的。
翌日曜のお知らせはウワサの妖精さんが運んで来るのだろうか
後白河さんなら院政なんだが・・(つづく)

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2020年12月11日(金)その4225★挑戦の意味

アルトサックスによる無伴奏バッハ
原曲はヴァイオリンやチェロなど弦楽器。
たいへんな労力を払っても、木管や金管で吹奏する意味。
それが明確に現れたジャイアント・ステップ!
ひゃあ、とんでもねえクオリティ!

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2020年12月9日(水)その4224★腕が鳴るなり

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2月号(1/20発売)は年末年始進行という締切が繰り上がるスケジュール。
ページ割付の名手・井口の腕が鳴るなり最終調整。

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2020年12月9日(水)その4223★不変の実力

それが夢であることを薄々感じつつも、
次々と現れる美しい光景の感想を
せっせとPCに打ち込む夢を見た。
作文の断片を幾つか覚えているが、そりゃもうヒドい。
夢の中でも実力は不変であることが実証された。

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2020年12月8日(火)その4222★D線上のアルテ

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コロナ逆用の集中力を頼りに、
花の中野の新アジトに潜伏すること約半年。
その第一次通過点とも云うべきパセオ新年号が午前中に届く。
減量と並行していまだ改編半ばだが、
フラメンコの心と技そしてアフィシオンの充実をメインに、
一方で初級上級を問わない親しみやすさを心掛けている。
制作者ではなく一読者としてじっくり読み込む。
ああすればよかった、こうすればよかったという制作者の邪心はこの際無用で、
多くのアフィシオナードにとってこの本のいまの現実が、
ランチ1回分あるいは月800円の支出に値するものなのかどうか?
ただ1点のみをジャッジ。

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2020年12月7日(月)その4221★こいつのことだす

自滅の八重歯 (・∀・)

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(↑)こいつのことだす

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2020年12月6日(日)その4200★マジな振りして

手に汗握るNHK杯好勝負、
先ほど羽生九段が際どく渡辺名人を制した。
プロならば当たり前。
ここ四百年ばかり積み上げ続けたそういう真理が、
ガラガラ音を立てながら崩れつつある将棋界。
いや、今やあらゆる世界に同じような変化が生じつつある。
キーワードはAIあるいはコロナなど。
そこに絶望を感じるのか、逆に希望を見い出すのか。
どう捉えるかは自由。
寂しさを振り切り、多少の強がりとともに、私は後者。
てゆーか、マジな振りしてサボってねーで、早よ仕事行けや

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2020年12月6日(日)その4199★タローちゃん

流麗にして骨のあるバッハ弾き、
その名もタローちゃん。
編集部の朝バッハチャート現在第一位!

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2020年12月5日(土)その4198★攻防の基本

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五十数年前、毎週土曜の晩はTVドラマ『逃亡者』
(デビット・ジャンセン主演)に一家そろってカブりつきだった。
のちの『超人ハルク』もそれ系だったな。
いまも逃亡系の夢が多いのはおそらくそこらへんに由来する。
今日明日は渡辺謙さんで『逃亡者』前後編、
ハリソン・フォード版の焼き直しだという。
あれも五回は見たな。
逃げてるだけじゃダメ、受けながら攻める基本を学ぶ秋の夜長。


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2020年12月4日(金)その4197★同名異種

ヒアルロン酸=肌の乾燥を防ぎ、ハリを回復する
非あるロンさん=意味もなくカーテンに穴をあける(写真参照)

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2020年12月4日(金)その4196★悪事の前兆

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一見穏やか、このようなアイレの場合、
少なくとも三つ以上の悪事を企んでいる。
だが、奴の行く手を阻める者は誰もいない。

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2020年12月3日(木)その4195★写真左から

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四十年来の旧友を訪ねる、
新幹線開通時のGoTo金沢いい日旅立ち。
写真左から組長、マフィア、トムクルーズ、渡世人。

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2020年12月2日(水)その4194★密謀

1980~1981年、毎日新聞に連載。
1982年毎日新聞社より刊行。

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信長没後から天下分け目の関ヶ原までを描く上下巻の歴史大作。
三十代、四十代に読み、今回は三度目。
史実の淵に潜む不可思議な謎に、藤沢周平が真っ向挑む。
「一国の覇者」とは何者か? 
鋭く冷静な考察からは、日本のみならず古今東西、
人の世の権力構造図式が明快に浮かび上がる。
しっかり読んだつもりだったが、ちっとも読めていなかった
(血肉化できてなかった)ことに今さら気づいて、わしゃ腑抜けかとやや消沈。
迂遠な私にはふさわしい、コロナ下の知恵と覚悟を改めて整備する通低コンパス。

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2020年12月2日(水)その4193★犯人

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カーテンの足の部分に注目。
犯人はこの中に居る!

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2020年12月1日(月)その4192★都電屋

親もなければ家もない。
背中にしょうのは妹らしい。
江戸の町をさまよう私たちを悪ガキどもから救ってくれたのが正太。
彼の家に連れられ、そこで私たちは家族同様に育てられる。

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家業は「都電屋」、江戸の街に電車を走らせるその元締らしい。
歴史の時間的誤差を除けばリアリティは満載であり、
見憶えのある風景の中に電車のレールを敷く作業に没頭する夢のような毎日。
富士山の大噴火やら、出没する通り魔との闘いやら、エンタも盛り込まれており、
目覚めた朝には、もうちょい観せてくれやあと呻いた。

 


しゃちょ日記バックナンバー2020年11月

2020年08月30日 | しゃちょ日記

 

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2020年11月30日(月)その4191★百難を迎えるころ

東京新聞朝刊『運勢(ひつじ)』より
「自分が自分を整頓すれば、百難も恐れる事なし」
私個人の経験からすると「七転び八起き」くらいまでは順調だが、
「七転八倒」が常態化してくると若干の疑心暗鬼が生じる。
だが百難を迎えるころには
「恐れる事なし」のほんとうの意味合いがわかってくる。

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2020年11月29日(日)その4190★プラテーロ

ヒメネス『プラテーロとわたし』。
図書館で読んだのは高二のころ。
血気盛んな十七歳にこうした世界を慈しむ感性はなかったが、
どこか引っ掛かりは残したようで、
テデスコ作曲の『プラテーロ~メランコリア』は後によく弾いた。
突如テーマを長調に転じる終曲近くの光彩の正体を探っていたような気もする。
近ごろは石井崇画伯『再生/プラテーロとわたし』を眺める。

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2020年11月28日(土)その4189★峠の茶屋のすいとん

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豚バラ、里芋、大根、にんじん、青菜の色鮮やかなすいとん。
かつおと味醂がいい味出してる。
組織の追っ手を振り切り、ようやくメシにありつく山奥の峠の茶屋。
東京に戻って即反撃に転じるか、それともしばらく潜伏するか。
そんなことより、このうめえすいとんのレシピ解明が先決だ。
中野のコープで材料を仕入れるのだが、里芋が見つからない。
目覚ましが鳴り出し飛び起きる。とりあえず顔を洗ってコープに向かう。

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2020年11月28日(土)その4188★未来は暗くない

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コロナ前もコロナ中もコロナ後も変わらぬ真実
すべてのアフィシオナードに変わらぬ指針を

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2020年11月27日(金)その4187★フィエスタの楽しみ方

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経験者は語る。
ギターの小倉誠司さん、さすがに会心の一撃!
コロナ明けあたり、深く静かにフィエスタブームか!

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2020年11月27日(金)その4186★メディア選び

政府や専門家の見解、テレビ新聞などの報道からは、
全体を俯瞰しようとする姿勢が視えないので、そこは困っている。
従順な市民をやりながら、さしあたり
信頼性の高いデータに基づく俯瞰視点を複数チェックしている。

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2020年11月26日(木)その4185★運命

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これを読んでカサ月に通えば、
おそらく運命は・・・

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2020年11月25日(水)その4184★三人会

今宵は中野〝すず木〟で三人会。
目当ては馬刺しと新ソバ十割。
不良ゲストどもの熱烈リクエストで編集部井口も参戦。
二時間呑んでも『相棒』に間に合う段取り。
抜け目はないが抜け毛はある。

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2020年11月24日(火)その4183★GoTo未来

土俵際の目玉記事(今井翼とアルテイソレラの邂逅/
石井崇画伯のスペイン絵画新連載)もどーやらクリア。
ややくたびれて今日は半ドン、午後から久々のGoTo都電トラベル。
バランスを回復させる東京下町・時間旅行(早稲田⇔三ノ輪)の不思議な癒し。
好ましいノスタルジーは好ましい未来にきっと直結している。

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2020年11月23日(月)その4182★三連休は

三連休はGo To パセオで
締切トラブル一挙解決!
けっこうナウい毎日です

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2020年11月22日(日)その4181★復活の翼

フラメンコ界を温めながら後押ししたいパセオのフラメンコ公演忘備録。
この状況下、一時は休載もやむなしだったご長寿連載だが、
アーティストと主催者、そして執筆陣の心意気から、
来年2月号では5本掲載の見込み。

10/30★静岡・沼津/久保田晴菜帰国記念フラメンコ公演『風を掴んで羽ばたくとき』(石井拓人取材)
11/08★埼玉/大野環フラメンコ活動20周年記念公演『EL SUEÑO』文化庁文化芸術活動支援事業(白井盛雄取材)
11/08★埼玉/KADAKAWA presentsアルテイソレラ『Golpe』今井翼特別出演(羽多野美輪子取材)
11/10★東京・国立劇場/小松原庸子スペイン舞踊団『フラメンコ生きる クラシコ優雅に舞う』(石井拓人取材)
11/29★東京・浅草橋ラ・バリーカⒷ福岡由理/鈴木旗江/篠崎麻由美 Ⓒ遠藤郷子 Ⓖ菅沼聖隆(白井盛雄取材)

(↓)2月号を飾る大和田いずみ画伯の新作『青い情熱』

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2020年11月21日(土)その4180★タンゴの絶句

タンゴの絶句!

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2020年11月20日(金)その4179★バクハツ君

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賢い部分も二、三あるので、全体97%ほどのおバカである。
身体能力の高さと旺盛な好奇心がリンクすると、
お決まりのバクハツ君となり、家中は毎度祭りの賑わいをなす。
代々木の勤務先スタジオではやたら愛想のいいよゐ子の番犬らしいが、
どーにも信じ難くござるよ。

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2020年11月19日(木)その4178★ほんわか番組

水曜21時からは『相棒』にかじりつくが、その前の20時から
TV神奈川『鉄道ひとり旅』を観るのが近ごろの定番。
鉄道マニアの気のいいあんちゃんがローカル線に乗る、
ただそれだけの1時間番組。
途中下車して昼めしを食うくらいで、ほとんど何も起こらない。
ディレクター(兼カメラマン兼音声)1名が同道するだけで、
編集も極めてシンプル。
ギャラを含む1本の全制作費は30万程度じゃなかろうか。
面白いわけでもなくて、鉄ちゃんでもないただの都電好きのおっちゃんが、
風呂上がりにほっと脱力する好ましいひと時。
途中から見ても途中でやめてもまったく困らない。
単に歳のせいなのか、それともこうしたヤラセ皆無の番組への好感なのか。
淡々とするこのフシギなスタンスにほんわかした未来性を感じたりもする。

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2020年11月18日(水)その4177★意思表示

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やって来て半年。
すでに二種類の意思表示をマスターしている。
「よお、なんかくれよ」
「なあ、遊ぼうぜ」

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2020年11月17日(火)その4176★快感の記憶

とびらを開けば、さわやかな秋風がすり抜ける一瞬の快感。
おろそかにするには惜しい郷愁が足を止める。

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2020年11月16日(月)その4175★正体

「おまえは誰だ」
懐かしい過去とまだ見ぬ未来をさまようワルツが云う。
やがて目を醒ます現在が応える。
「俺はおまえだ」

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2020年11月15日(日)その4174★さくさくっ!

宗教や主義が超えられぬ壁を
さくさくと音楽が超えるひと時

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2020年11月14日(日)その4173★ちょと恥ずかしい

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床屋前と床屋後。
早く毛が伸びてほしい。

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2020年11月13日(金)その4172★命運

なるほど、「運の分かれ目」とはここか

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2020年11月12日(木)その4171★女王の貫録

パセオフラメンコ11/20発売号。
女王の表紙撮影は大森有起。

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2020年11月11日(水)その4170★配役ごっこ

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主人公は新人公演の奨励賞ギタリスト。
昨晩イッキに読み切ったのだが、超多忙作家・鳴神響一の作品は、
毎回毎回面白さとリアリティに拍車が掛かる。
爪ヤスリのアイデアにはぶっ飛んだわ。
二時間ドラマの原作にも最適、主役は西島秀俊さん、
上司役にはバイレも踊る山口智子さんとかね

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2020年11月10日(火)その4169★お相撲さん

「肉豹」。
肉ジャガーと読むのだそうだ。
お相撲さんならドヒョーと叫ぶところだ。

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2020年11月9日(月)その4168★golpe

土日の追い込みで増ページするパセオ新年号(12/20発売)も九割方入稿。
残すは佐藤浩希の特別寄稿『今井翼とアルテイソレラの邂逅(仮題)』のみ。
フラメンコに歴史を刻む11/8『golpe』はどのように響いたのだろうか?!

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2020年11月8日(日)その4167★潔い勝負

敗戦近い昭和20年1月、
昭和天皇の出家・隠遁が検討されたという
京都・仁和寺(世界遺産)が舞台、
豊島竜王に羽生永世竜王が挑戦する七番勝負の第三局。
先ほど報道された羽生九段の封じ手は▲9五同歩。
深夜じっくり読みを入れた私の予想は(▲2四歩)軽くハズレた。
それにしてもこの好ましい興奮、
潔い勝負に飢えている自分に気づく。

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2020年11月7日(土)その4166★暗愚独裁

それでも暗愚独裁よりは
まだマシだと想える。

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2020年11月6日(金)その4165★読み違え

月曜の健康診断で気づいたこと。
右上を「シー」と読むのは誤りである。

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2020年11月5日(木)その4164★混沌の末

世の中にはこんなにも美しい音楽があるのか。
早朝ラジオでこの曲を知り、
いわゆるバロック音楽にのめり込んでゆくわけだが、
ほどなくパコ・デ・ルシアを知り、
江戸っ子高校生の魂は混沌を極めることになる。
で、現在に至る。

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2020年11月4日(水)その4163★カツ丼ダイエット

朝めしをガッツリ喰うと、
その後ほとんど腹の減らない年齢に達したことも大きな要因だが
(よって65歳未満の若者にはこの研究論文は有効ではない)、
先月7キロ減量できた直接の勝因は、
朝めしにカロリーの王者カツ丼を選んだことにある。
官憲の尋問にすらすら答えた場合のご褒美として有名なカツ丼だが、
実はダイエットにも最適だという事実があまり知られていないのは残念なことだ。
さあそして11月はいよいよ、
云うまでもなくあの「カツカレー・ダイエット」の季節でござる。
あと5キロばかり絞るのも朝めし前のことのように思えてきた。

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2020年11月3日(火)その4162★あれはあれで

およそ四十年前、1981年のリリース。
ギターを弾く者ならば、ジャンルを超え誰もがこのトリオの超人性に熱狂した。
当時リアルタイムでこのレコードにやられたオールドファンそれぞれの人生は、
何らかの影響を与えられたものと思われる。
あの頃二十代半ばだった私の場合も、
その三年後にパセオフラメンコを創刊、
能力を度外視する選択だった。
代表曲『地中海の舞踏』は青春のテーマソングみたいなものだから、
それを聴けば否応なく、若き日のさまざまなシーンが脳裏を爆走する。
「何やってんだオレ......」
スリリングかつホロ苦い想い出ばかりだが、
今の私がそこにタイムスリップ出来た場合、
同じ失敗を繰り返すことはないだろうが、
別の失敗をやらかす自信がある。
今度こそ命はねえだろう、あれはあれでよかったんだ、
素直にそう胸を撫でおろす。

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2020年11月3日(火)その4161★十年あれば

「あなたの〝存在感〟は、技術論的に可能か?」
 いきなりの質問に対し、彼女はこう答えた。
「可能です・・・十年あれば」

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   (撮影/川島浩之)

あれからおよそ十年。
パセオ新年号からスタートする大沼由紀の連載
『D線上のアルテ』第二回目の原稿が届き、
冒頭の回答詳細と実践論が惜しみなくそこに記されていた。
それは秘伝とも云うべき精緻な踏み込みだが、
なるほど「十年あれば」という彼女の目測に狂いはないと思った。
二読して、いつも通り修正なし、直ちにデザイン出し。

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2020年11月2日(火)その4160★焼け石に初詣

すでに半世紀、不健康ライフを維持する老いぼれが
今さら健康診断でもなかろうが、
ここ数年は初詣の気分で、今朝もご近所診療所へ。
今宵は久々の大吉呑み、明日は何とか宣言以来の遠足なり。

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2020年11月1日(月)その4159★私的国民栄誉賞

井上尚也はケタ違いに強く美しかった。
あまりに凄すぎて、まだ夢を見てるよう。
乾杯したいが明日は健診、拝むにとどめる。

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2020年11月1日(月)その4158★不二家礼賛

ペコちゃんの不二家が将棋タイトル戦のスポンサーになった。
なのでこの先のケーキは不二家で固定。
明日の健診終えたら〝金と銀〟を買って帰ろう

 


しゃちょ日記バックナンバー2020年10月

2020年08月30日 | しゃちょ日記

 

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2020年10月31日(日)その4157★大統領候補

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どちらも若い頃はテロリスト。
写真左は世界最良の大統領となったが、
写真右は若き志をまっとうする気だ(TT)

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2020年10月30日(金)その4156★魔法

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「能力より自分の選択が未来を決める」
 校長先生はそんなふうを仰ってた。

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2020年10月29日(木)その4155★揺れる想いは

多感な青春期にバッタリ出会ったブリッジ
ひとごととは思えない感情の揺れに、
共感と拒絶が交錯した想いをはっきり覚えている。
いま聴けば、その〝揺れる想い〟さえ懐かしい。

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2020年10月28日(水)その4154★ご降臨

コンパスが曇りかけると、
どこからか降ってくるhisatotaguchiさん。

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2020年10月28日(水)その4153★ブレない

ハイフェッツのシャコンヌをパコ・デ・ルシア的とするなら、
エーネスのそれはビセンテ・アミーゴ的。
構成を崩さない、と云うより、
構築そのものの主軸を形成するかのような美しい音色、さらに音列。

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2020年10月27日(火)その4152★BUNRAKU

昨年の大沼由紀舞踊公演を至上のものとした、
ホセ・ガルベスと今枝友加と若きチェリスト(下島マノ)の快演は忘れがたい。
数々のコンクールに優勝し東京芸大大学院に進んだ、
その突出したチェロ奏者から最新のライブ映像が届いた。
「古典の追求が革新の扉を開く」
そういうベクトルが生んだ黛敏郎の最高傑作『BUNRAKU 文楽』をマノが弾く。
超絶技巧が当たり前となった現代だが、
深い軸から発せられる彼女の開放性はその遥か上空を舞う。
いま最もライブで聴きたいチェリスト。

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2020年10月26日(月)その4151★秋の夜の

昨晩からの仕込みも万全、
待望の牛スジ里芋大根
アンカー里芋の煮えるのをしばし待つ、秋の夜の焼酎ロック

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2020年10月24日(土)その4150★アルバロの教え

料理上手なアルバロに教わった、中野ブロードウェイ地下の市場。
土曜の昼間はやり残し案件や原稿整理が定番だが、早めに片付けば、
値段のわりにイケてる肉とか、新鮮な肴を仕入れに出かける。
今日は好物の牛すじを山ほどゲット。
京風出汁の牛すじ里芋大根は、こりゃもうたまらん

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2020年10月24日(土)その4149★首尾一貫

最も賞金の高い竜王戦タイトルマッチ第二局。
AI感覚の豊島竜王(30歳)をアーティスト羽生九段(50歳)が破った。
まるでイスラエル・ガルバンの舞台を読み解くように難解な終盤の興奮。
次の一手をことごとくハズす俺の読み筋は、
まるで当たりクジの無いクジ引きのような一貫性を保っていた。

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2020年10月23日(金)その414748★謎解き

なぜロンと名付けたのか
自分でも謎だったが
今しがたハリー・ポッターを観て
その謎がとけたよ

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2020年10月23日(金)その4147★宝探し

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(土方憲人パセオライブより 撮影/井口由美子)

ライブ会場には幸運がいっぱい。
霊感に充ちた昨夜のパセオライブ(土方憲人)でも、
これは!という原稿依頼の収穫。
さまざまなタイプの達人たちのそれぞれの極意という宝探しに、現在ドはまり中。

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2020年10月22日(木)その4146★これも運命

3千は入りそうなコンサートホール。
なぜか私は本番直前の舞台に。
あの『運命』をこれから即興で演奏するらしい。
リズム音痴の私の担当は、叩いたこともないティンパニ。

「ん、ジャジャジャジャーン♫」の「ん」の休符で思い切り叩いて
既成概念を打ち破れと、指揮者から指示されている。
冒頭からいきなりタイミングを間違え、会場の雰囲気はブチ壊しになる。
それで吹っ切れたのか各オケ団員は自由奔放にプレイするのだが、
「運命」の動機ジャジャジャジャーンがひっきりなしに飛び出してくるわ、
弱起のタイミングはわからんわで、かなり俺も忙しい。

叩くたびに横に陣取るロンが高い声で吠える。
それに触発されたオーケストラは爆走に拍車をかける。
客席からジャジャジャジャーンの合唱が始まり、
指揮者は髪を振り乱しながら客席に向けてタクトを乱舞させる。
そのスキにポケットウイスキーをガブ呑みする俺は、
興奮を極めたロンに噛みつかれギャッ!と叫んで舞台狭しと転げ回る・・・
それなりにスカッとする明け方の絢爛豪華なドタバタ夢。

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2020年10月21日(水)その4145★土方憲人パセオライブ

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前回ライブ打ち上げではじっくり話した。
覇気にあふれる真摯の人、土方憲人。
七か月ぶりのパセオフラメンコライブ。
ほとんど、明日は遠足!の気分

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2020年10月21日(水)その4144★即興で踊る

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12月号から新連載『即興で踊る』をスタートする
◎注目のバイラオーラ梶山彩沙、
その二回目・三回目の原稿が届いた。
深い領域に、わかり易く論理的なスタンスで踏み込む、
その精度の高さに、あまりにうれしくて椅子から転げ落ちそうになった。
危なかったぜと、まだこっちを見ているロン。

 

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2020年10月19日(月)その4143★難破船の幸運

およそ半年間、前のめりに駆け抜けたツケというか、
10月は少し緩めて事務整理と身体ケアにシフトしている。
不運と幸運の相半ばする嵐の難破船的半年であり、
まあよく遊びよく学んだ印象が強い。
10月のライブ通いは5本となり、
普通の暮らしに戻りつつある幸運はうれしい。

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2020年10月18日(日)その4142★パセオフラメンコ最新号

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そろそろ届くころ。
表紙は貴重なアドバイス満載『ミュージシャンと付き合う方法』執筆の
ヴァイオリスト平松加奈さん!
そして、第二回フラメンコWEBフェスティバル詳細発表!

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2020年10月18日(日)その4141★大盗庶幾

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筒井康隆『大盗庶幾』は、ある若者の特異な生い立ちを描く短編。
物語半ば、彼が有名な○○○○○○だと気づく精妙な仕組みに大笑いする日曜の朝湯。

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2020年10月17日(土)その4140★校風

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午後から森山みえ公演。
パセオ10月号『森山みえの新時代戦略~劇場で踊ろう!』には、
潔い開き直りと積み上げる覚悟の両方があり、
この方向性には「フラメンコのすそ野を広げる」リアリティがある。
みえはフラメンコ界では唯一、都立小松川高校の後輩。
校風と云うのだろうか、
伸びしろだらけという点でわれら同窓生は一致している。

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2020年10月16日(金)その4139★入場料

呑み控えから半月、ノンストップ7時間熟睡が定着しつつある。
体調はいいのだが、映画より面白い
スリリングな夢を見れなくなったのは残念。
そうか、呑み代は入場料だったのね。

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2020年10月15日(木)その4138★フェニックス

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凄いことになってきた。
舞台はスペイン、そしてまさかのゴヤ。
さらに「音楽で紡ぐ」、とある。

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2020年10月14日(水)その4137★Those were the days

Those were the days my friend
そんな日々もあったよね
老いてなお、そんなこんなが
〝今この瞬間〟でありますように

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2020年10月14日(水)その4136★今日から『相棒』

今日から『相棒』。
水曜夜は春まで約束入れない方針。
わーい!

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2020年10月13日(火)その4135★週7

ドンちゃん騒ぎは月2だが
家じゃ毎日ロンちゃん騒ぎ

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2020年10月13日(火)その4134★適正値

三度のめしや晩酌に疲れる年齢らしい。
朝昼しっかり食って晩めしと家呑み止めたら、
難なく5キロ減った。
コロナ下の10キロ増も、来月初旬には自然と戻す見込み。

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2020年10月12日(月)その4133★運命の転職

テレビCMで一躍脚光を浴びた名曲。
タクトの振り上げは1分50秒あたり。
そのむかし学校コンサートをプロデュースしてた頃、
フルオーケストラの予算が組めない学校には弦楽合奏団を薦め、
その目玉曲がこのチャイコフスキーだった。
冒頭からいきなり鮮烈なサビという構成が、
初めてクラシックを聴かされる生徒さんたちには有効だった。
土曜の地元コンサートで四十年ぶりにライブを聴いたが、
なるほど運命の転職には打ってつけの選曲かもしれない。

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2020年10月12日(月)その4132★犬と暮らす

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こんなによゐ子でいるのは稀である。
ふだんの騒がしいアクションの意味は不明であるが、
その生命エネルギーがほぼオレらと同質であることに薄々気づきつつある  ( ̄▽ ̄;)
ただし、彼は戦争なんかやんないし地球にも優しい。
動物は本能の赴くままにただひたすら生き、人間だけが悪事と知りつつ邪悪をやる。
・・・ふと、犬と暮らす理由が少しわかる。

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2020年10月11日(日)その4131★不死鳥・今井翼

ファンダンゴと云えばボッケリーニ(この映像の劇中演奏)だと思っていたから、
フラメンコのファンダンゴ、特にリブレ系にはもろ面食らったものだ。
元々はポルトガル起源の乱痴気騒ぎ系ダンスで、
あまりのハレンチぶりに法律で禁止された時期もあるらしい(ひえっ)
ちなみにこの映画、あのカルロス・サウラ監督の『ゴヤ』である。
さて、来月アルテイソレラ公演への出演が決まった今井翼さん、
来年4月の舞台『ゴヤ』で復活後初の主演というダブル朗報!

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2020年10月10日(土)その4130★嬉し恥ずかし

わが街中野区、そして行きつけ〝すず木〟の
すーさんらがバックアップするという。
午後からご近所中野ZEROで、
名曲オンリー(人気楽章のみ)のオーケストラ公演に。
あまりにもコテコテな豪華プログラムに
朝から〝嬉し恥ずかし〟のルンルン気分。
  
バッハ/G線上のアリア、ヴァイオリン協奏曲
ドヴォルザーク/新世界より
ホルスト/惑星
モーツァルト/アイネクライネ
チャイコフスキー/弦楽セレナーデ
ベートーヴェン/運命 ほか

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2020年10月9日(金)その4129★監獄ブルース

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『監獄ブルース』なのか?

 あの~~ロンさん、、、扉あいてますけど

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2020年10月8日(木)その4128★メロスよ

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2連チャン呑み会、一日休んで今宵も呑み会。
だから、おっちゃん敢えて云う。
 「はしょれメロス!!!」

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2020年10月8日(木)その4127★これってナニ病?

目覚めれば腹ペコで、ひとっ風呂浴びて、
近所のめし屋で例えばカツ丼・豚汁・生野菜、
そのまま9時出社。
以降は終日まるで腹が減らないのが近頃のフシギ。
こりゃ一体ナニ病か???
なぜか以前より体調がいい。

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2020年10月7日(水)その4126★ぶっちゃけ

協演者の心とスタンスを知る新連載「ミュージシャンと付き合う方法」。
その初回(パセオ12月号)はフラメンコに
鮮やかな色彩をもたらすヴァイオリンの平松加奈さん。
加奈さんはNHK人形劇『シャーロック・ホームズ』の
作曲演奏でも知られる人気全国区。

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こちらからはなかなか聞けない領域に自ら踏み込んでいただいた。
次回(来年2月号)はフラメンコギターの徳永康次郎さんの本音話。
気前よく打ち明けてくれるミュージシャンの度量がうれしい。

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2020年10月7日(水)その4125★収穫の夢

「珈琲の木」と「レモンの木」。
どちらも好物なので、おとなり花屋さんで引越し時に購入、
その小鉢の水やりは毎朝の楽しみ。
葉っぱの緑が目にさわやかだが、
年内収穫の見通しは立っていない。

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2020年10月6日(水)その4124★オリエント急行

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大きな期待と少しの不安。
犬もおっちゃんも実はワクワクしている。
編集デスクのパソコン越しに観るサムトフト
『イケてるオリエント急行』、ようやくパセオに到着。
夜明けの海岸線、朝陽を浴びながら快走するブルートレイン(寝台列車)、
そういう憧れ感はいくつになっても尽きないわけ。

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2020年10月6日(水)その4123★待ってました、師匠!

ヤキトリ大吉でこのお方の顔をみるとホッとする。
知る人ぞ知る本筋プーロ系、桂ひな太郎師匠が
10月鈴本演芸場で昼席のトリを務める。
八ヶ月ぶりの寄席でしっかり充電の段取り。

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2020年10月5日(月)その4122★出所祝い

丸六日の酒抜き週間を難なくクリアし、
晴れて今宵はヤキトリ大吉。
生ビール~ぬる燗~水割りル-トは出所祝いの薫り。

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2020年10月5日(月)その4121★プーロバッハ

作曲された頃の楽器と演奏方法。
そういうクラシック界の潮流を半世紀追いかけているが、
地味ながらこのバッハは傑出している。
万民には受容され辛い〝プーロフラメンコ〟のような渋い本物で、
アントニオ・マイレーナの領域に近い。
現代の合理思考だけでは解決できない問題に正解らしき感覚を与える、
シンプルにして深淵なるインスピレーション。

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2020年10月4日(日)その4120★土曜は楽し

編集、昼寝(ロン)、ライブ(沖仁&森田志保)、
TVでアガサ(オリエント急行)でご機嫌の土曜、
すっきり気分転換!

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2020年10月3日(土)その4119★呑み屋が学校

高校時代から〝呑み屋が学校〟みたいな環境だったからサボってる感が強い。
今日で酒抜き五日目。
月火と授業(呑み会)が続くので、
さあ久々に勉強するぞー感が強いし、
根がまぢめなんで予習したくてたまらん。

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2020年10月2日(金)その4118★調子こく

火水木と酒を抜いたら身体も頭も軽い。
ついでに金土日も抜いてみるかと調子こく、
ささやかなリフレッシュ週間。

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2020年10月1日(木)その4117★なくてはならぬ

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主にクラシック、落語、ジャズ、そしてフラメンコ。
高校時代からかれこれ半世紀、
メシを抜いても週一度のライブ通いは欠かさぬ人だったので、
挙句の果てに二十代はプロモーターをやってた。
何だか腰の座らぬ半年だったが、ようやく再始動。
皮切りは今週土曜の能楽堂。
月刊パセオのフラメンコ忘備録もようやく再開。
今回担当は『バモス』連載中の白井盛雄!

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しゃちょ日記バックナンバー2020年9月

2020年08月30日 | しゃちょ日記

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2020年9月30日(水)その4116★わっしょい

家にやってきて100日ほど。
相変わらず意味不明のお祭り騒ぎは続く。

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2020年9月29日(火)その4115★気分は春

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日曜月曜で5本入稿。
大沼由紀・新連載『D線上のアルテ(仮題)』
平富恵・新連載『めざせ!日本のバレエナショナル』
『発表会大作戦(その1)岡本倫子』
鍵田真由美『4月号表紙とモメント』川島浩之撮影
『さくさく堂のフラメンコ絵日記』

本日夕方11月号締切をクリア次第、上記制作着手!

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2020年9月28日(月)その4114★響き合い

マネの『フォリー・ベルジェール劇場のバー』と
サティの『グノシェンヌ

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この絵画と音楽の両巨匠は、
それぞれフランス印象派に大きな影響を与えたが、
直接の交友はなかったようだ。
それにしても、この二つの名作はよく響き合う。

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2020年9月27日(日)その4113★ウワサ以上

ウワサには聞いていたが・・・
う~む、、、やってくれるねえ
アリス=紗良・オット、曲はカンパネラ
人と楽器がひとつになる即興派。
ぺぺ島田思い出しちゃったよ

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2020年9月27日(日)その4112★探し物は何ですか?

「フラメンコな心と技」というスーパー上達系をメインに、
パセオフラメンコ大改編を推進中。
次々に到着するアルティスタ原稿の霊感に日々心は躍る。
ジグゾーパズルのようなこの終わりなき希望の泉に、
各々の探し物は間違えなく潜んでいる。

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2020年9月26日(土)その4111★あれから四十年

ぼちぼち復興する各種呑み会。
上から75、73、65歳の危険領域どもが池袋に集結する三人会。
出会った当時、プリメラのチコさん35歳、SIE林社長は33歳、
私は25歳・・・あれから四十年の歳月。
光陰矢の如し、歳月人を待たず。
あまりに時は早すぎて、みんなちっとも成長してない(汗)

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2020年9月25日(金)その4110★骨折治療

云ってみれば、悲嘆と諦観と希望か。
それらがひとまとめになっている。

「それでいいんだよ」
そんなふうにも聞こえる。

心を骨折したときにはネット画面トップのマタイをクリックするのが、
ひとりで出来る6分間無料骨ツギ施術。
骨折箇所が多いほど骨は丈夫になる、はず。

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2020年9月24日(木)その4109★今枝友加の新連載

来年3月号から今枝友加の連載が始まる。
その初稿が届き、驚きとともに繰り返し読んでいる。
フラメンコの化身・・・ほんとうに実直な人だ。
当初の編集構想は粉々に吹き飛んだが、
それが私の望みだった。

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2020年9月23日(水)その4108★いい勝負

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先回りが好きなロンなので、家の朝晩はこんな感じで過ごす。
たまに彼の姿が見えずに振り返ると、そのスキに前に出ている。
意味はわからないが、犬もそこそこ働き好きなのか?
・・・まあしかし、自分の来し道を想うと犬のことは云えない。
根っ子のあたりで意外とレベルは接近している。

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2020年9月23日(水)その4107★作者の意図は

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文明開花のころ、パリ近郊の穏やかな風情。
立派な橋は有名な水道橋らしい。
緑豊かで、左手の大樹にはそれなりの存在感。
線路はあるし駅もある。
汽車を待つ人々はいるが汽車はいない。
主役を特定しない平穏な美しいバランス、
それが創作者の意図なのかもしれない。
あるいは、やがて到着するであろう汽車こそが主人公?

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2020年9月22日(火)その4106★最新装置
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玄関向かって右にサムトフト『バスタブいっぱいの元気』。
毎度機嫌よく出かけるための、最新ちちんぷいぷい装置。
意外と効いてるかもね。

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2020年9月21日(月)その4105★限りなく透明

――50歳で竜王戦挑戦の思いは?
羽生「将棋はけっこう幅広い年代というか、世代でできる競技ではあるので、
 五十代であれば五十代なりの将棋を指せていけたらいいなあ
 というようなことは思っています。
 それがちょっとどういうものになるのかっていうのはですね、
 まあまあまだ、これからの課題にはなるかと思います」
  
――若い世代の代表格である藤井聡太二冠の活躍は刺激になった?
羽生「刺激というか、もう本当に二冠ですから、
 大きな実績を残されているわけですし、日々の対局とか棋譜を見て、
 そこで参考にしたり、勉強してるっていうところです」

この十月、将棋界の最高舞台で豊島将之竜王に挑戦する、
前人未到の永世七冠・羽生善治。
勝てばタイトル戦100期獲得のミラクル記録を達成する闘いだが、
気負いがないというか、透明というか・・・羽生さんの発言は
いつもシンプルでさわやかで、フラメンコ人も痛烈な刺激を受ける。
その七番勝負は10月9日~10日、渋谷セルリアンタワー能楽堂でスタートする。
それに先立つ10/3、同じ能楽堂で
「沖仁&森田志保~バイレと長唄の邂逅Ⅲ」を観る奇遇。

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2020年9月20日(日)その4104★変換作業

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表紙は大森有起撮影のロシオ・モリーナ。
本日発売、月刊パセオフラメンコ最新号。
行き場を失うエネルギーを未来へのレール創りに変換するイメージで制作。
改編ヴィジョンは30%達成。

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2020年9月20日(日)その4103★サーフィン

きのうの〝Son of a BACH〟にインスパイヤされ、
朝陽とともに実務システムの改善に着手。
善くも悪くも近ごろは、
暮らしとアートのふれあいが趣味化している。
老齢化の波を楽しむサーフィンの一種かと想われる。

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2020年9月19日(土)その4102★Son of a BACH

初めて弾けたバッハなので感慨深い。
リュート組曲第一番の〝ブーレ〟。
自信満々、NHKギター講座のTVオーディションで弾いて、
カスりもせずに落ちた。
あれからおよそ半世紀、どんな未来にも父たるミューズは霊感の泉。
Son of a BACH〟が楽譜を放棄した直後のインスピレーションこそが
ミューズの願いであるかのようにも聞こえる。
全体は原曲の真価を伝える見事な『主題と変奏とフィナーレ』になっている。

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2020年9月18日(金)その4101★事務のお供は

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今週は事務三昧。
すっかり編集室に馴染んだサムトフトと古典ジャズが、
何かと作業を助けてくれる。
意外とはかどったので、ここらでひと休み。

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2020年9月17日(木)その4100★花も実もあるバイラオール

再開と再会が実現する。
およそ七ヶ月ぶりのパセオフラメンコライヴ。
花も実もあるバイラオール土方憲人、
ケガが多いのはこの人の勲章だと、
不謹慎にも私はそう思う。

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2020年9月17日(木)その4099★未来の郷愁

チェロ、ヴァイオリン、フルート、ホルン、オーボエ・・・
さまざまな楽器に弾き継がれる美しいメインテーマ
その響きを愛でるような深いハーモニー。
こんな情景を遠い昔に見たような・・・
あるいは、これからじっくり積み上げる未来。

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2020年9月16日(水)その4098★ズブ濡れ人生

邦題は『明日に向かって撃て』。
中三の終わり、タケオとヨシオと三人で銀座に観に行った。
多感なころに仲間とツルんで観た傑作だから
モロ影響受けるのもいた仕方ない・・が、
受け過ぎちゃうと頭からズブ濡れ人生。
Raindrops Keep Fallin' on My Head

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2020年9月16日(水)その4097★奥行き

「ねえ、私たち歳をとっても少しも賢くならないわね」
ポール・マッカートニーのプロデュースによる
メリー・ホプキンの『Those were the days』。
中学生のころ、毎日ラジオから流れていた。
日本語カバー(悲しき天使)も大ヒットし、
歳とって知った原詩には、さらに奥行きがあった。
For in our hearts the dreams are still a same

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2020年9月15日(火)その4096★定位置
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ふわり咲く花の透明なタッチに見惚れる。
最初に届いたサムトフト『ドリスと鳥たち』。
あれこれ移動の末、コピー機横の白壁に落ちつく。
めんどいコピーが楽しくなった、とさ。

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2020年9月14日(月)その4095★回帰の理由

歳をとって、昔なじんだ古典に回帰する主な理由。
1)新しいものについていけない
2)温故知新でシブい勇気と知恵とを発見したい
3)今だからこそ楽しめる鈍行列車の旅情
まあ、おっちゃん世代のスタンダードよね。

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2020年9月14日(月)その4094★枯葉

うっかりしてると、知らぬ間に通り過ぎてしまう。
いつの頃からか、ほんとうに〝〟は短くなってしまったね。

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2020年9月13日(日)その4093★ドヴォコン

「こんな協奏曲を人間が創れることに、
 いままで何で気づけなかったか。
 気づいてりゃ、とっくに自分で書いてたよ」
あのブラームスがそう嘆いた。
  
ポップとアートがひとつに伸びていて気持ちいい。
ボーダーレスは時に凄えことをやらかす。
ドヴォコンは人類最善のコンチェルトかもしれない。

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2020年9月12日(土)その4092★未来予想図

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あのころ気づけなかったこと。
そして、気づいていても出来なかったこと。
そういう失態なら売るほどあって、
近ごろは思い出すたび片っ端から向き合ってみる。
さしたる苦痛もなく、すぐに発見できるほどではないにせよ、
正解発見の方向性だけはそこそこ視えている。
音楽でも舞踊でも絵画でも、
不意に心を響かせたシンプルなイメージというのは、
その人の未来予想図になり得ると想う。

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2020年9月11日(金)その4091★種まき

フラメンコのすそ野を広げる
表方・視聴者・裏方の協働でこの遥かなるテーマに挑む、
その1stステージたる〝フラメンコWEBフェスティバル〟。
初回成功の安堵も束の間、その第二回目以降の開催に向け、
現在プロジェクト会議が進行中。
2021年の展開プランと第二回フェスの応募要領を、
パセオ11月号に間に合わせたい。
いまだ不透明な社会状況だからこそ、
今できる種まきとインフラ創りを。

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2020年9月10日(木)その4090★趣味化

ついさっき、手強い1ブロックがまたひとつ片づいた。
コロナでぐずぐずとなった各ブロックを、
バカな根気でひとつずつ再構築するこの半年。
残り3ブロックも今月中に完成予定。
すべて片づいた暁には今年初の大型3連休を目論んでいたが、
もはや再構築自体が趣味化した昨今、
大型連休の意味合いそのものが壊れ始めている。

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2020年9月9日(水)その4089★この世

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サンダルつっかけ気分転換、
ぶらっと繰り出す夕暮れの中野。
明治以前の中野もこんな野っ原だったと聞く。
しょっぱい豚汁のように煮詰まった脳天に、
どこからともなく物凄いテンポのショパンが響く。
最終章マズルカにはあの世の夢と危険がいっぱい。
帰り道、ビールにタコ焼きでこの世に戻る。
まっこいわー

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2020年9月9日(水)その4088★まっこい

マッコイ・タイナーの名盤『バラードとブルースの夜』。
1963年録音の温故知新で、近ごろは日にニ・三度かける。
一曲目サテンドールが始まるなり、
「まっこいわー」とハレオる私に、
「まっこいですねー」と応える編集部井口。
双方まったく意味不明であるが、同調圧力でないことを願う。

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2020年9月8日(火)その4087★ご機嫌よろしゅう!
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サムトフト『あなたの住む街角で』

早朝の編集室。
扉を開けば、大昔の銀座のような懐かしい佇まいが、
正面奥からおいでおいでと手招きをする。
クラシックな街角に、あたたか系の赤と茶色が効いてる。
八歩直進して三秒眺め、パソコンをオンにする。
さあ今日もまた、ご機嫌よろしゅう!

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2020年9月7日(月)その4086★ロン

ロックンロールな犬と暮らしていると、
4ビートの古典ジャズが恋しくなってくる。
編集室にはMJQ(https://youtu.be/HLotDz-2j2s) や
井口持参のバラード(マッコイ・タイナー)がいつも静かに流れているし、
家路途中、馬刺しと蕎麦と日本酒の〝すず木〟に寄れば60年代ジャズに癒される。
そして帰宅同時にロックンロール(略してロン)が炸裂する日々。

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2020年9月4日(金)その4085★旅の収穫

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編集室の冷蔵庫脇に落ち着いたサムトフト。
タイトルは『アイスクリーム食べたいなぁ』。
昼下がりの休憩タイム、冷凍庫からアイスクリームを取り出すたびに、
幼児期の原風景とこの絵が重なって、毎度ほっこり気分になる。
   
60年前のむかし、その近くに暮らす大好きな従兄妹たちに
連れられて行った荒川遊園地。
碧色の荒川を見おろす観覧車と屋台のアイスクリームがメインイベントで、
今も時おり夢の断片に現れる懐かしい情景は、
私の中の昭和半ばの心象風景でもあるのだろう。
ノスタルジーが逃避ではなく、
渋めの推進力に変わりつつある2020年コロナの旅。

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2020年9月4日(金)その4084★奇跡の恩恵

長い旅路をものともせず、憧れのモーツァルトを訪ねた16歳のベートーヴェン。
その対面が叶ったという確かな記録はない。
のちのベートーヴェン(1770~1827年)に大きなインパクトを与えたと想われる
モーツァルト(1756~1791年)のピアノ協奏曲20番(1785年作曲)には、
伝統の架け橋のような煌きがある。
その作曲・初演から200年を超える未来。
  
パコ・デ・ルシアとの協演でもお馴染みの国際的ミュージシャン、
チック・コリアが日本で演奏した20番の映像がこれで、
ジャズの教養がふんだんに活かされた名演。

原曲にはないオリジナルのソロ序奏。
オケのみ部分を邪魔しない程度に華を添えるピアノサポート。
ソロパート中での即興的フレーズやリズム遊びなど、耳が離せない状況が続く。
そういうケレン味に飽きが来ないのは、作曲家でもあるチックが
モーツァルトの本質をしっかり掴んでいるからこその自由奔放ゆえ。

235年前にウィーンで創造された傑出アートが、
アメリカ人のピアノと日本人オーケストラで再創造されたものを、
自宅パソコンで間抜けな江戸っ子が堪能できる構造は何とも奇跡としか思えない。

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2020年9月4日(金)その4083★バカは死ななきゃ

「江戸っ子は宵越しの銭は持たねえ」
稼いだ金はその日のうちに使っちまいな、
と小さい頃から刷り込まれた江戸っ子。
徳川幕府の創始期、お江戸には日銭を稼げる仕事が山ほどあったので、
そういう乱暴が通用したという。
確かにその気風と遺伝子は末裔たちに残っているが、
うんと日銭を稼げる仕事はそれほど残っちゃいないから、
遠いあの時代の佳きマナー(金は天下の回りもの)を
鵜呑みにしてはいけない(TT

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北斎の深川から眺める富士さんを観てると、
まあそれもいいかと思いは揺れる。

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2020年9月3日(木)その4082★第二回フラメンコWEBフェスティバル

第二回フラメンコWEBフェスティバル開催について、
近々にプロジェクト会議を行なうため、
パセオフラメンコ9/20発売号の対談記事をフライングでアップ。
政治の世界で「フェア&クリア」を実現することは難しかろうが、
アートの世界ならある程度それは可能だろうという
西田と私のガチンコ対談・後編

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2020年9月3日(木)その4081★脱力エール

夏の学芸会・首相交代劇を観ていて、
なるほど周到に練られたおざなり脚本かよと力なく笑う。
まあそこら辺の茶番はお任せだが、
ただひとつ肝心の政策だけはしっかり頼むよと、
脱力気味にエールを送る。

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2020年9月3日(木)その4080★渋い本気

待ち焦がれた『パンプキンに続け』が到着し、早速デスクの左脇に設置。
ぼんやり眺める合い間に、ヒマさえあればパセオを制作するのだが、
なぜだか本気を促す渋めのエネルギーが湧いてくる。

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サムトフトの魅力を煎じ詰めればノスタルジーなのかもしれないが、
むしろ未来ファンタジーを呼び覚ます不思議が楽しい。
それがサムトフトの本質なのか、あるいは眺める自分の心象の変化なのか、
いまのところわからない。

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2020年9月2日(水)その4079★1984年

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もしもの例外が出たら、
メディアからボコボコにされる。
だから本当のことを誰も云えない。
TVニュースが今朝も忠実に
『1984年』を踏襲していることに苦笑。

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2020年9月2日(水)その4082★田園調布

ピサロ(1830~1903年 フランス)の鉄ちゃん絵画その2
「ロンドン、ベッドフォードパークでの列車」

18世紀後半に始まるイギリス産業革命。
およそその百年後のロンドン西郊外の1シーン。
世界初のベッドタウンで、放射線状に広がる美しい街並みは
日本の田園調布の先駆だという。

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この頃からテクノロジーのモーレツ加速が始まるわけだが、
いま想えば、自然と文明がそれなりに折り合いをつけてた時代。
こんな光景を懐かしがるのも老化現象のひとつである。
まあ、他愛もない感傷でも、
現代のスピード感覚にお疲れ気味の心は歓ぶわけで、
そこは年寄りの特権、
朝のひと時のんびり眺める時間を惜しむつもりもない。

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2020年9月2日(水)その4081★終わらぬ夏に

ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」。
春夏秋冬・全四曲の中で最も親しまれる『』。
ヴィヴァルディ「四季」を大胆にミックスした編曲が話題となり、
渋谷オーチャードのライヴを聴いたのは二十余年前。
ヴァイオリンの鬼才クレーメルを生で聴くのはこれが初めてで、
グロテスクなくらいシャープで繊細なイメージの録音とは異なり、
逞しい音量と時おり魅せるギラリとする艶にびっくりしたことを覚えている。
「ピアソラとヴィヴァディは似てるね、
 同じような曲ばっかり何百曲も創ってる、
 それでもみんな聴きたがる、だから凄いんだよ」
時おり発する奇声を含め、他界した高場将美さんの
呑み屋での講釈はめっちゃ楽しかった。

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2020年9月1日(火)その4080★首相も国民

「ヴィジョン=うそ」
辞任する首相の序盤の痛恨ミステイクはここに有った。
ヴィジョンに芯がないと、中盤も終盤も全てグズグズになる。
そんなことを知らないお方でもなかろうから
諸事情あったと察するが、同情は出来ない。
誰がなろうと次の首相にまず必要なのは
「ヴィジョン=のろくともコツコツ実現する」ブレのない言動だ。
首相も国民もやることはいっしょ。

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2020年9月1日(火)その4079★早寝早起きの秘訣

早朝からエンジン全開する彼のおかげで、
午前6時起床が習慣化した。
顔を洗って家を飛び出せば、編集部までは徒歩2分ゆえ、
6時5分から始業できて午後10時には眠くなる。
早寝早起きを望まれる方には、
わがままで獰猛な白クマ犬と暮らすことをお薦めしたい。

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