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2020年4月28日(火)その3903★人生初の困ったちゃん
通勤は歩いて往復10分。
三度のめしと風呂とテレビと呑みとで3時間くらい。
あとは仕事してるか眠ってる。
土日も連休もないのはへっちゃらだが、
寄席やタブラオや劇場に行けないのは人生初の困ったちゃん。
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2020年4月27日(月)その3902★ビクともしない
全体の合意に基づき、各自コツコツ自分の役割をこなす共和国のイメージ。
5月立ち上げをめざし、現在地下鉄工事中のフラメンコ復興サイト『Flamenco2030』、
この連休中は真っ黒になる引きこもり勝負だ。
ボランティアを買って出た有志それぞれも似たような想いだろう。
そしてこの老いぼれの役割は「相談役」と「落ち着くまでのサイト臨時編集長」。
復興推進の試行錯誤のプロセスから、好ましいフラメンコの未来を築こうとする
サイトなので、気持ちは18だがアナログ老齢者の暴走は禁物。
各世代が力を合わせて困難な局面を具体的に打開する、
スムーズな世代交代モデルをイメージしたい。
意見の衝突も、事態の緊急さがその解決を助ける。
デジタルを駆使して前進する若手世代有志と、
人脈&経験値を活かすアナログ世代の協働。
失敗しようが成功しようが、フラメンコ本体はビクともしない。
だから気楽に協働したくなる青春ラストのエピソード。
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2020年4月27日(月)その3901★禁煙のススメ
睡眠時間と金銭が不足するこの折、
時と金を浪費しない方法はこれだと、突然気づいた。
とりあえず半分に減らしたが、勝負はこれからである。
『禁煙のススメ』
①周囲に迷惑をかけなくてすむ。★★★
②呼吸が楽になる。★★
③セキこまなくなる。
④歯磨きとストレッチが楽しくなる。
⑤買いに行く手間が省ける。
⑥タバコ代が浮く。★
⑦タバコ嫌いな女性と(理論上は)ゆっくり話せる。
⑧外出中に喫煙所を探さなくてすむ。★
⑨喫煙OKの飲食店を探さなくてすむ。
⑩嵐の中、屋上で傘をさしながら吸わなくてすむ。
⑪「すいません」と発する言葉に真実味が増す。
⑫いい文章を書くにはタバコが必要だと信じていたが、
吸っても吸わなくても、いい文章は書けないことに気づける。★★★
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2020年4月26日(日)その3900★至言
美食のコツを問われ、
その道の達人はこう答えた。
「空腹」。
この時節とても参考になる。
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2020年4月26日(日)その3899★動いてみる
いま入った金融機関に務める高校同期からの情報です。
お近くの信用金庫など、取引がなくても資金繰りの相談に乗ってもらえるとのことです。
GW中もどこかしら窓口を開くとのことなので、HPで確認して相談する手はありです。
そこからいろいろ有力・具体的な資金繰り情報を得ることもできるので、
個人でも法人でも、とりあえず動いてみられることをお薦めします。
国や都道府県はいろいろと動き始めています。
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2020年4月26日(日)その3898★
「事実と物語を分ける」
むかし学んだ心理学からの教訓。
楽観あるいは、悲観や恐れが強すぎると、人はどんどん事実から離れて行ってしまう。
特に私はそうしたタイプの早トチリの江戸っ子だ。
この時期は、事実と物語を分けて考える習慣を身に付けるには
最適な頃合いなのかもしれない。
なお、私の辞書には「手遅れ」という項目が抜けている。
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2020年4月25日(土)その3897★ビクともしない
ウイルス騒動の余波から、
大幅な路線変更や世代交代を余儀なくされる世界も多いが、
フラメンコの世界もまた大きな岐路を迎えている。
私は何とかしたい派だが、じっとしている派もいいなと想える。
まあ、仮に何ともならなくとも、フラメンコ本体そのものはぜんぜん大丈夫、
そういう本質的なアドバンテージ(前進性)を持った世界なのだと、
改めて誇りに想う。
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2020年4月23日(木)その3896★想い出のシーン
やがては死ぬ。
それだけはまず絶対だと、人並みに知っている。
そして目の前の現実は、まるでずっと親しんできた小説や音楽や映画のよう。
事実は小説よりも奇なり。
ならば自分もそこに働く登場人物のように生きてみるのもアリか。
そしてどうせなら自分に好かれる奴がいい。
必要なのは、ほんの少しだけの背伸び。
日頃の行ないを反映してチョイ役出演(たぶん通行人)なのだが、
そのささやかな出番と出逢いを大切に生きよう。
死ぬ前に懐かしく想い出すのは、きっとそんなシーンだろうから。
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2020年4月23日(木)その3895★コロナ後の世界
★内田樹の研究室『コロナ後の世界』より
――― カミュは有名な小説『ペスト』のなかで、最終的に「ペストを他人に移さない紳士」の存在に希望を見出しています。ここに、いま私たちが何をなすべきかのヒントがあると思います。
内田樹 『ペスト』では、猛威を振るうペストに対して、市民たち有志が保健隊を組織します。これはナチズムに抵抗したレジスタンスの比喩とされています。
いま私たちは新型コロナウイルスという「ペスト」に対抗しながら、同時に独裁化という「ペスト」にも対抗しなければならない。その意味で、『ペスト』は現在日本の危機的状況を寓話的に描いたものとして読むこともできます。
『ペスト』の中で最も印象的な登場人物の一人は、下級役人のグランです。昼間は役所で働いて、夜は趣味で小説を書いている人物ですが、保健隊を結成したときにまっさきに志願する。役所仕事と執筆活動の合間に献身的に保健隊の活動を引き受け、ペストが終息すると、またなにごともなかったように元の平凡な生活に戻る。
おそらくグランは、カミュが実際のレジスタンス活動のなかで出会った勇敢な人々の記憶を素材に造形された人物だと思います。特に英雄的なことをしようと思ったわけではなく、市民の当然の義務として、ひとつ間違えば命を落とすかもしれない危険な仕事に就いた。まるで、電車で老人に席を譲るようなカジュアルさで、レジスタンスの活動に参加した。それがカミュにとっての理想的な市民としての「紳士」だったんだろうと思います。
「紳士」にヒロイズムは要りません。過剰に意気込んだり、使命感に緊張したりすると、気長に戦い続けることができませんから。日常生活を穏やかに過ごしながらでなければ、持続した戦いを続けることはできない。
「コロナ以後」の日本で民主主義を守るためには、私たち一人ひとりが「大人」に、でき得るならば「紳士」にならなけらばならない。私はそう思います。
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2020年4月22日(水)その3894★
お先真っ暗とはこのことだが、
闇の中から光を見い出すパズルは、
タフではあれど何やら懐かしい。
もしかして、そういう遺伝子が最初から組み込まれているのか?
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2020年4月22日(水)その3893★役立つ領域
人の世に
動くことこそ役立つ領域
動かぬことで役立つ領域
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2020年4月19日(日)その3892★フラメンコ復興サイト
フラメンコ界復興を目的とするポータルサイト『Flamenco2030』。
西田昌市管理人、バイラオーラ鈴木眞澄、ミルフラ堀慎二郎、
パセオ編集部井口そして私の、有志5名から成る緊急プロジェクトです。
この三週間、知恵を振り絞りながら試行錯誤を続けています。
さて、5月上旬にこの新規サイトを立ち上げるための、
ご自宅ボランティア・スタッフの募集です。
サイト立ち上げ後に、さまざまな領域のボランティア人材を
募らせていただく予定ですが、昨晩のテレ会議で、
さしあたりチーフ・エディター(ミルフラの堀慎二郎氏)の元、
全国各地からお寄せいただく情報整理をお手伝いいただく
アフィシオナード(PCや編集に強い人はさらに歓迎です)を募集いたします。
仕事内容は毎日1時間程度のご自宅ボランティアをイメージしています。
まずは、私のこのFBを受け皿(コメント欄、またはメッセージ欄)に有志を募り、
堀ディレクターの必要に応じた配置を組みます。
面白そうだから手伝ってみよう!を思われる方は、ぜひご連絡ください! 小山 拝
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2020年4月19日(日)その3891★いつものように
何ごともないかのような
暖かな春の陽射し。
いつものように、何ごともないかのように、
やり残した仕事をひとつずつ片づける穏やかな日曜日。
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2020年4月18日(土)その3890★忙中
忙中にも閑(ヒマ)有り。
不幸中にも、ささやかな幸あり。
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2020年4月17日(金)その3889★不幸中の幸い
目的はいっしょなんだな。
老若、男女、あるいはアナログとデジタルの双方が、
いがみ合うことなく、接点を見い出せる部分では協働し、
一人ひとりが全体ピンチの解決に役立つ。
そういう原則を朝晩かみしめながら、西田管理人の推進力を
エネルギー源に有志たちと知恵と労力を出し合いながら、
フラメンコ復興の発信基地創りをしている。
パセオ上の対談を契機にいつかはやりたいと思っていたことだが、
かなりの前倒しとなったことを不幸中の幸いと想いたい。
所属意識はひとまず置いて、全体の改善を優先させる・・・
出掛けなくとも、出来ることは無尽であることに気づく。
ガチョ~ン、zoomって何だ!?と慌てながら、明晩の zoom会議に備える。
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2020年4月17日(金)その3888★ 辻仁成とアドリアン
滞仏日記『哲学者が語った、コロナとの驚くべき向き合い方』
Posted on 2020/04/11 辻仁成(作家/パリ)からの後半引用。
自問自答のための良質テキストなので転載。
なお、アドリアンは大学で教える哲学博士。
「軽症で済むか、重症になるか、わからんだろ。16歳の女の子も死んだんだ。
葉巻ばっかりすって、いつも飲んだくれてるお前が
重症化する確率の方が圧倒的に高いと思うけどね」
アドリアンは苦笑しながら、肩を竦め、それから葉巻をうまそうに噴かしてみせた。
「ツジ、もちろん、国のルールは守る。国民としてそれが義務だからだ。
でも、心が壊れてまで生き残りたくはないんだ。
普通に生きていても交通事故にあって死ぬ人間が数えきれないほどいる。
アフリカでは数秒に1人の割合で子供が餓死してる。
みんな騒ぎ過ぎるんだよ。バカみたいにビビり過ぎている。アホか。
こういう意見を言うと、一部の人間に叱られるのはわかってるが、
みんな怖がり過ぎてるんだ。
コロナに罹っても、どっちみち、重症化するまでは、
病院のベッドは塞がっていて、入れない。
でも、人工呼吸器を何週間もつけないとならない。
苦しくなったら昏睡状態にさせられ、運が悪けりゃ、そのままあの世行き。
そもそも薬なんかないんだ。
罹ったら、俺は自分の部屋の鍵をかけて、
そこで自分の運を試すだけだ。おかしいか?」
ぼくの知り合いの家族も新型コロナに罹ったが、
ほとんど何も症状が出ないで終わっている。
昨日、この日記で紹介したOさんの手記もだいたい似たような感じだった。
その一方、テレビでは病院で苦しんで死んでいく人たちの映像が流れている。
アドリアンのような考え方を否定出来るだろうか、と思った。
「なあ、ツジ、お前もここに来て、一緒に月を見上げよう」
ぼくはかぶりを振った。
「アドリアン、もし、ぼくが独り身だったら、君と同じ考え方を持ったかもしれない。
でも、ぼくには守らないとならない息子がいる。
そして、もし、自分が重症化したら、その子の面倒を見ることが出来なくなる。
彼は欧州で独りぼっちになる。ぼくは絶対に罹れないんだよ。
その上、仮に自分が重症化しなかったとしても、
疾患を持っている人やお年寄りにうつすかもしれない。
集団免疫の考え方は正しい。でも、そこへ行くまでにはいくつかの段階が必要だ。
あの春の月はこの窓辺からだって見上げることが出来る。だから、遠慮しとくよ」
アドリアンは肩を竦め、君は正しい。日本の作家よ、と言い残し、歩き出した。
彼も苦しんでいるんだな、と思った。
「ボンソワレ(良い夜を)」
とぼくは哲学者の背中に向かって声をあげた。
アドリアンは手を振って、よろよろと去っていった。
そうだ、彼には家族がいなかった。ずっと一人で暮らしている。
もし彼が重症化したら、どうする気だろう、と考えた。
鍵をかけて、そこで完治するのを待つのだろう。
ぼくは騒ぎ過ぎているのだろうか、それとも正しく恐れているのだろうか。
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2020年4月16日(木)その3886★新聞宅配
新聞宅配の
ありがたみが身にしみる朝夕
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2020年4月15日(水)その3887★誕生日には
それは、おとつい誕生日に届いた。
手作りマスク5枚!義理の妹からの心のこもったプレゼント。
残り1枚だったので、こりゃほんとに助かった。
あと何年かすると、誕生日にはマスクを贈る習慣が一般的になるであろう(うそ)
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2020年4月14日(火)その3886★誕生日の日記
注目するサイトのやりとりから引用。
A「実際の高齢者、廃用症候群になっている声を発せられない高齢者が、
命のトリアージが必要となった場合、彼らは何と言うのだろうか?
戦争を乗り越え、多くの家族、友人を亡くして日本の復興を支えた世代。
きっと次の時代を担うものを優先してくれと言うのではないだろうか」
B「私は会う人にインタビューしてます。コロナでどう考えるか。
いろんな人がいますよね。それでも自分だけは死にたくない人、
政府が守ってくれるべきという人、若者がうろつくのはけしからんという人、、、
いろいろです。若い人のために自分たちはいいです、、
って人には巡り合えていません(涙)」
C「私が高齢者で感染したら(実際はその時になってみなきゃ分からないですが)
すぐに次の世代へ席を譲ります。そうでありたいです。
なぜならそれは「生きる事」をしっかりしてきた結果そう考えられると思うからです。
私を見送る人も「良い人生だったよね」って言って
思い出話を沢山してもらえるなら十分です。
人生の価値をどこに置くかで、意見は分かれるでしょうけど、
自分は長く生きる事より、ちゃんと生きたという感覚(濃度というか)に
価値があるのかなと考えています。
死を間際には「頑張れよ!」と思いを込めたバトンを上手に次に繋ぎ、
次の世代がしっかり前を見て走れると良いなぁと思います」
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2020年4月13日(月)その3885★新人デビュー
あと数時間で、線引き上(65歳)の新人デビュー。
大器晩成の可能性は薄幸ゆえ
せめてアリんこ一匹並みの働きを
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2020年4月13日(月)その3884★サッカーだったら
いまは相手が強すぎるので、しっかり守りを固める。
で、相手が弱ってきたら攻めに転じる、
というサッカーにおけるバランス論。
なるほど、こりゃ分かりやすい。
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2020年4月12日(土)その3883★馬の耳に
古今東西、誰もが抱えてきた漠然とした不安。
そして私たちはいま、百年に一度の世界的危機に直面している。
こんな時のために無意識的に備え、誰もがこれまでの日々の暮らしの中で
コツコツ吸収してきた様々な知恵と行動パターン。
今こそそれら集積を信じ、またこの機に改めるべきは改め、
新たな知恵を取り込みつつ、手間ヒマ惜しまず、
解決に向ける思考と行動に迷わず集中する時だ・・と、
朝晩フヌケな自分に云い聞かせる。
馬の耳に念仏とはこのことかと今さら気づくが、
ヘボはヘボなりに、いま出来ることに今こそ尽くそう、
遅かれ早かれいつかは死ぬ、善は急げと自分で決めた任務に向き合う。
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2020年4月12日(土)その3882★少しの酒と早めの寝床
食べて働き笑って寝る。
それでもやはり人恋しいのだろう。
日中は歩いて五分の編集室でもりもりデスクワーク、
夜も更ければちんたら家路をたどり、少しの酒と早めの寝床で、
ほんわか系の落語を聴くのが目下のマイブーム。
穏やかな人の話し声から、懐かしい温もりの響きを再発見。
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2020年4月11日(土)その3881★モード設定
「ただ自分にも知らない間にストレスが蓄積されていて、
いつもなら気にならない不愉快なことが決定的に
不愉快事件になっている可能性がなくもないと思いました。
誰かを批判したいというモードになっていないか
気を付けたいと思いました」
親愛なる岐阜の読者のFBから。
なるほど、思い当たるふしがある。
そして、この逆モードで救われることも同じくらいある。
この状況下は、逆モードを意識下に組み込むチャンスなのかもしれない。
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2020年4月10日(金)その3880★人の世
仕事の合い間の気分転換に
「元気か?」メールを打つ。
束の間のキャッチボールに和む。
やっぱり人の世が好きなんだ。
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2020年4月9日(木)その3879★感想文
(月刊パセオフラメンコ/最新号その1)
パセオフラメンコ5月号、定期購読者の方々への発送を粛々と準備中で、
あと十日ほどでお届けできる見込みです。
図らずもここ数年でベストの内容かもしれない!との手前味噌を配っておきます。
さて、朝の珈琲タイム、つらつらと編集長的感想でも綴ってみます。
明るい春の日差しのなか、もしよろしかったらフラメンコがもたらす
活力と癒しの雰囲気だけでもお楽しみを!
【表紙】
アントニオ・ナハーロの活躍で国際的にも大人気となった
スペイン国立バレエ団『エレクトラ』のワンシーン。
20点以上の候補写真を並べ、経理のマリちゃんの「これねっ!」のひと言で決まった。
「広く一般に開かれたフラメンコショット」を選ぶ時には、
アートを幅広く愛する彼女のセンスに頼ることも多い。
諦観と希望が同時に視えてハッとする5月号表紙。
【目次】
『今月のお薦めフラメンコ』は、待望の最新CD3種。
配達網オッケーだし、こんな時節だからこそじっくり聴きたい。
★ぺぺ島田『トカオール』
★川島桂子『君への手紙』
★山田あかり『アカリ・シアンド・エル・カンテ』
【モメント/ディナミカ】
カラー見開き頁は、2点ともスペイン国立のド迫力写真。
その躍動美は、踊る歓びに充ちあふれている。
GW後にはこんなふうに力いっぱい羽ばたきたい!
【フラメンコのあした】
スペインのジャーナリスト東敬子さんの新連載で、
初回はスペイン国立バレエ団の監督交代に注目。
む、なるほど、そういうことなのか!と本場フラメンコの現場中核に
深く踏み込む考察には、いつもながら驚きの発見がある。
【鳴神響一『祝祭のアレグリアス』】
フラメンコ好きで知られる人気作家による、
フラメンコ・サスペンス小説の連載2回目。
主人公がセビージャ在住二年のバイレ練習生だから、読み始め数行で感情移入できる。
すべて読んでる鳴神作品、雑念を取り払ってくれるストーリーの冴えと
真摯で素朴で懐かしい会話が中毒の理由。
【大和田いずみ/フラメンコの泉】
国際画展入賞歴多数、バイラオーラとしても活躍(MARUWAファイナル出場)
する大和田画伯の描き下ろし絵画シリーズ。
今回『心を歌う人』は、カンテを知る人でなきゃ描けないフラメンコの粋な癒し。
【大沼由紀と佐藤浩希の交換エッセイ】
今回テーマは愛のムチ。若き日の浩希さんが先輩由紀さんに
「そのブレリア、気持ち悪い」とバッサリやられたことを契機に、
フラメンコ道に邁進するエピソードにびっくり。
【河上鈴子スペイン舞踊賞に輝く森田志保!】
現代舞踊協会の先生方に『森田志保/はな』シリーズが極めて髙い評価を受けた。
前回から選考を担当しているので、選考会の内側から少し踏み込んで書いてみた。
【ヘレスフェス~国境を越える日本人の活躍】
おなじみの志風恭子がその絶大なる情報網を駆使して、あのヘレスフェスを俯瞰する。
小島章司&ハビエル・ラトーレ『ロルカxバッハ』、
コンクール優勝の石川慶子にも注目!
【特別寄稿『石川慶子の妊娠フラメンコ』】
奇しくも今回は、見事スペインのコンクール優勝を果たした石川慶子の特別寄稿。
元高校教師(国語)だけに文章は冴えまくる。加えて「母は強し!!!」
・・・順にページをめくりながら長々書きましたが、ここまでで本誌全体の三割弱、
このあともエネルギー満載のフラメンコワールドがめりめり続きますが、
惜しくも今朝はここで時間切れ、続きはそのうちに。
お付き合いいただきありがとうございます。
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2020年4月9日(木)その3878★ゆきは降る
金融機関まわりをすませて出社すると、
バイラオーラ大沼由紀さんから人気連載エッセイ『ゆきは降る』の原稿が届いている。
うれしい気持ちを押さえ切れず、資金繰り作業に入る前に、とり急ぎ返信(↓)。
由紀さん、おつかれさまです。
いつもながら素晴らしい原稿(8月号掲載予定『1ミリ勝つ』)ありがとうございます。
いまは一人ひとりが、小説や映画の主人公のような
決断や行動や忍耐をまっとうする時期なのだと思います。
どういう形であっても局面は必ず収束します。
その折に、主人公のこの数か月の行ないを回想しながら
「こいつ、結構いい奴じゃん」と笑って振り返られる自分でありたいと、
また、そこからの逆算が今現在なにをすべきかの判断基準になるのでは?って想えます。
こんな時期にも関わらず、パセオの定期購読申込者を
数多く増やしていただいたこと、心から感謝します。
落ち着いたら、中野の例の蕎麦屋でそばがきでも食いましょう。
こんどは私がおごる番です。 小山拝
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2020年4月8日(水)その3877★落ち着け落ち着け
正論が多彩化するこの時節
腹も立とうが いまはともかく
奴のいいとこ ちゃんと見よう
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2020年4月8日(水)その3876★目標設定
今月の私願。
「収入が急降下するぶん
人格が急上昇してほしい」
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2020年4月7日(火)その3875★思わぬ収穫
「なんか、十年ぶりみたいだねえ」
「いやあ、おれも同じこと思ったよ」
ついこないだ呑んだ奴らと電話で話すと、こんな会話になることも多い。
平和から非常へ、急激な変化がもたらす時間錯誤の心理現象なのだろう。
たいへんな事態だが、大切な人たちをより大切に想えること、
そのこと自体は掛け替えのない収穫と云ってよい。
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2020年4月7日(火)その3874★錨(いかり)下ろせ
毎日押し寄せてくる凄まじいまでの情報量。
そこに悪戯に流されぬためには、自分の頭と胸の間に、
いつでも自分らしい錨(いかり)を下ろしておくイメージか。
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2020年4月6日(月)その3873★わおっ
減量、禁酒、禁煙、節約・・・
よくよく考えてみるに
この境遇には
ステキな選択肢がいっぱい
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2020年4月6日(月)その3872★持ち場持ち場で
「フラメンコの現在・未来に対し、私たちに何ができるか?」
有志四名による昨晩のディスカッション。
危機意識がムダを省き、あっという間に指針は決まり、
それぞれの持ち場で具体的展開を準備することになった。
さあ、引きこもり期間も、この作業で忙しくなるぞお。
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2020年4月5日(日)その3871★いましばらく
「よーし、このピンチ乗り切ったら、、フラメンコ習おう!」
そんな旋風を巻き起こしてくれそうな番組4/15スタート!
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2020年4月5日(日)その3870★毎年恒例
本日日曜はNHK将棋を観てから出社。
もうすぐ65歳の誕生日なので毎年恒例の遺言更新をやるんだが、
今回ばかりは群を抜くリアリティが期待できるぞ(大笑)。
宵からは、頼もしい仲間たちとフラメンコ復興の知恵出し会議。
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2020年4月4日(土)その3869★時節なりに
ジェーも元気だった数年前。
平和な日々の中にも、大小さまざまな不安や諍いはあった。
今はと云えば、不安な日々の中にも、
大小さまざまな安堵や感謝を見い出せる時分なのだろう。
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2020年4月3日(金)その3868★俯瞰とは
俯瞰とはこういうことか。
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2020年4月3日(金)その3867★気持ち次第
「65歳以上の方、ごめんなさい」
あと十日で65となるが、これもやむを得ぬ現実医療の線引きだと、
本番で卒倒しないよう、あらかじめ了解しておくのが小心者の世渡りである。
ふだんは人並みに、自分を潜在保菌者と想定する行動を採るが、
正体不明な相手であるがゆえに信頼筋も百家繚乱、
対策を決め打ちすることも難しいから、政治やマスコミを責めることもできない。
皆それぞれに必死なのだ。
ただ、パセオや家にこもっても、及ばずながら鎮静中と鎮静後の
フラメンコ界の復興策に取り組むことはできるので、
互いに信頼できる仲間同志、誘い合って先週から動き始めた。
私にとっては死ぬ前にやりたかったチャレンジを、
気張ることなく、ちょっとだけ前倒しで始めるプロジェクト作業。
その他メンバーはフラメンコの未来の担い手だ。
マスクと手洗いと最小限外出を除けば、これまでとあまり変わらない日常だと気づく。
夢の途中で死んぢまっても気にしないスタンスも同じ。
こんな騒ぎがなくとも、もともと人生ってそんなものではないか?
いろんな意見に堂々めぐりで意味なくクヨクヨするのもアホらしい、
ちょっとだけ早いか遅いかだけの話だ・・
そんなふうに内なる自分と親密に連絡し合っている。
半生のテーマが、ウイルス等にも抜群の抵抗力&協調力を発揮するであろう
本音重視のフラメンコでよかったよ、失敗は多かったけど悔いが少なくて助かった。
人の世は吹く風次第・運次第、そして気持ち次第にてござろうね。
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2020年4月3日(金)その3866★アルハムブラ
『思い出のマーニー』
仕事は土日に任せ、早上がりでかぶりつく。
ミーレドーレミ~♬
重要なシーンで流れる我らが「アルハムブラの思い出」。
この場合やっぱり、このステキなおっさんの演奏かな。
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2020年4月3日(日)その3865★サグラダ・ファミリア
「鎮静後のフラメンコ界復興」
きのうの電話会議では、いま準備できることの
様々な可能性に気づくことができた。
そのひとつがフラメンコのポータルサイト立ち上げ。
制作方法はサグラダ・ファミリア製作のイメージで。
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2020年4月2日(木)その3864★できること
アフィシオナード同志のご自宅での貴重な時を深く豊かに癒すべく、
現在6~9月号制作の真っ只中です。
人の世は大きな転機を迎えましたが、縁の下からずっと
フラメンコを応援し続けることがパセオの生きる甲斐です。
誰しもが困難な状況であることを承知の上で、
月刊パセオフラメンコのこの先しばらくの発行を確実にするために、
半年定期購読(5~10月号)を募ります。
全6号で税・送料込で4,800円。お申込みは、
このメールにお名前と送付先をご記入いただければ完了です。
5月号(4/18頃)到着のち、銀行振込にてご送金いただきます。
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2020年4月1日(水)その3863★淡々と励む
天災や人災があっと云う間に人の世をひっくり返すのは人類史の示すとおりで、
そこに悲観するばかりの自分じゃ先人たちに申し訳ない。
これまで通りやるべきことはやり尽くし味わい尽くし、あとは運次第。
世界中が暮らしの再構築に懸命の状況下、
これまで通りに特殊な稼業を続けることは難しかろうが、
そのときはその時、いい風もそうでない風も、どうあれ風は吹きつづける。
生きても死んでも、これまで通り喜怒哀楽から生まれるそこからの希望を育み、
フラメンコの世界と36年続けた大好きな稼業の新たな構築に淡々と励むでござるよ。
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