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2016年11月30日(水)その2696◆保存版効果
あれこれ試行錯誤しながら、ようやく当たった
毎月カラー8頁の保存版ヒット連載『ヌメロの常識』。
そりゃそうだよ、フラメンコやる人は誰しもヌメロと日夜親しく付き合っているのだから、
知るべき事柄は出来ることなら知っておきたいわけだよね。
で、最新のパセオ12月号のヌメロは⑨タンギージョ。
こんな豆知識ひとつであっても、知っているかそうでないかで、
ずいぶんと実際の表現のニュアンスは変わってくるに違いない。
タンギージョのひとつの特徴として、歌詞が実話に立脚していることが挙げられる。
身近なできごとが唄われているだけに、その中身は共感を呼びやすい。
それが、タンギージョというあまり音韻も凝らないシンプルな節回しに乗せられることで、
まるで噂話のように人の口から口へと伝わるのだ。
それが、タンギージョが親しまれ愛される理由のひとつでもあるように思われる。
(曲種の分類より抜粋/濱田吾愛)
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2016年11月29日(火)その2695◆血の雨降るか?
今宵はパセオ3月号掲載「2016マイベスト公演」の座談会収録。
アンカーを務める若林作絵ほか、たくさんの忘備録ライターが編集部に集結する。
どうか血の雨など降りませぬように!(汗)
(※注:このお題ではよく降るので)
終了次第(21時半ころ)、おとなり大吉で打ち上げる段取り。
遠方からも押し寄せる手相観の達人・大吉マスターに
ライター陣の未来(主に恋愛運)を占ってもらうつもりだが、
ここでもどうか血の雨など降りませぬように!
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2016年11月28日(月)その2694◆屋良有子のルーティン
私、毎日日記を書いているんです。
その最後にはいつも「ひとつも後悔がないように」と書いています。
毎日同じことを書いているので、「これ、書く意味あるのかな」と思ったり(笑)。
「もっとできたかな」と思うのが嫌なんです。
『ラ・ウニオンのフェスティバルに日本代表として出演!/屋良有子インタビュー』
月刊パセオフラメンコ2017年新年号より
常に全力で体現するスーパーフラメンコ。
いかにもアリコらしいエピソード。
常人との差は、ああ、こんなところにもあるのかと知る。
アリコなのに保険を掛けない潔さ。
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2016年11月27日(日)その2693◆カストロ
チェ・ゲバラに心酔するあるギタリストの演奏・言動に心酔していた若き日。
フィデル・カストロの他界でふと彼を想い出した。
彼の『チェ・ゲバラ讃歌(クチェラ作曲)』は空前の名演で、
私の主催するコンサートで何度か弾いてもらったことがある。
すでに三十年お会いしていないが、カストロの死をどう彼が受け止めたか、
朝からぐるぐる、そのことばかり考えている。
(写真左が若き日のカストロ、そしてゲバラ)
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2016年11月26日(土)その2692◆正解は?
「持ちつ持たれつ」
ごく身近な環境から地球環境まで、ひと言で云い当てる正解。
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2016年11月25日(金)その2691◆フラメンコの構造図
さて、こりゃいったい何の図か?
おそらくは世界初、フラメンコのリズムを建物に例えることで、
その神秘と謎をすっきり解明するリズム構造図である。
バイレ、カンテ、ギター、パルマ、その他リズム楽器・・。
神秘的とも云えるあの生理的快感を発生させるために、
それらがどう関連し合っているのか(特にタテ軸)、
落語とバッハしか知らない私にはまったくの謎だった。
それぞれのリズムたちはどう助け合い、どう高め合っているのか?
西欧音楽のスコアの如く、その相関関係を明快に解き明かす
原田レクチャーをつい最近目の当たりにして、ああなるほど、
全体としてこーなってるわけかーと、とりあえず理論で納得。
スコアに基づきまずは各パートをマスターし、
どのパートからも他のパートたちの動きとアクセントを把握できるようになれば、
やがて自立協働を踏まえた大胆なノリを獲得できるはず。
この図の設計者は、特許取得のフラメンコメトロノームや
KIKUDAKEフラメンコCDの開発で知られるギタリスト原田和彦さん。
一回のレクチャーでここまで理解できるなんてちょっと信じ難い、
目からウロコのチョー簡単ハイレベル講座。
フラメンコの神秘にさらに踏み込みたい実技ド素人の私も参加、
建物の物陰よりこっそりと覗く。
◆11月27日(日)13時~14時半(12時半開場)
受講料◆90分(休憩なし)/3,000円(当日受付にて)
予約☎03-6382-4611/メール:paseshop@paseo-flamenco.com
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2016年11月24日(木)その2690◆雪よりカンテ
雪が降る。
江戸っ子は例外なく雪好き。
まあ、めったにゃ降らないからねえ。
数年前なら、仕事ほっぽり出しで長靴はいて駒込の六義園やら
向島・百花園あたりに速攻駆けつけたものだが、
今朝はパセオで神妙に仕事をしている。
今宵は高円寺エスペランサのパセオライヴ(エル・プラテアオ)。
ご来場者の足回りが心配で、雪見どころではない。
まあ、ある意味おれもちっとは大人になったか!と、しておく。
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2016年11月23日(水)その2689◆忘れたくとも
天災は忘れたくともやって来る。
忘れないための慎重性と忘れるための楽天性が、同時に求められる時代。
ここでもやはり、各自そのバランス調整ということか。
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2016年11月20日(日)その2688◆うれしい途惑い
木曜晩のパセオライヴの徳永兄弟。
すべてが目玉だったが、最大の目玉はバッハ。
大胆な発想と磨き抜かれたクオリティ、
そして曲創りに対する誠実な姿勢に言葉を失った。
彼らの創造力は、時代に一歩先んじている。
脆弱な私の経験値では計ることの出来ない、
その壮大なポテンシャルに両手放しで歓びながらも、
彼らにどんな感想を贈るべきか、いま正直途惑っている。