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2016年3月31日(月)その2502◆縁と相性
朋(友)あり遠方より来たる。
屈託のない酒を呑み交す。
相性は重要であり、世代男女はあまり関係なし。
この一点のみ、孔子を好む。
基本、冷めた確率論者であるけれど、〝縁〟は軽視しない。
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2016年3月30日(水)その2501◆空しい努力
「48歳未満の女性はお断りだ」
こういう空振り宣言とゆーのは、まるでテレビに映る可愛らしいアイドルを
空しく罵倒するクソ爺のようなものだ。
どれほど若手を罵倒したところで、48歳以上の女性に
相手にしてもらえる可能性は、せいぜい2%アップがいいところだろう。
このように己を客観視できる私は、
さらに1%ほど好感度アップしている可能性が高い!、、、って誰も聴いてねーし。
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2016年3月30日(水)その2500◆バックはやっぱり
やることが多すぎて、やや混迷気味のこの数日。
ねじりハチマキで、片っ端から片付けるのが唯一特効薬。
バックはやっぱりカマロン&パコ。
夜は東高円寺で呑み会。
残り五時間、めざせノーミス・スピード違反!
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2016年3月29日(火)その2499◆たくさんの宝物
木曜会最強メンバーにして、三十年来の盟友。
業界で最も信頼できるアルティスタのひとり。
写真はおそらく、スペインに渡った頃の彼女だろう。
鈴木眞澄・渡西40周年記念リサイタル
『たくさんの宝物』
4月3日(日)13時/新宿エル・フラメンコ
http://www.mami-mayor.com/
それにしてもピチピチだね、この写真。
まあ、その美貌は今もちっとも変わっちゃいないが(大汗)
パセオ公演忘備録は二つ年長の私が担当。
この四十年で彼女が見つけた〝たくさんの宝物〟とは?
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2016年3月28日(月)その2498◆ドン底の先
パセオ5月号の締切入稿を済ませ、これからお隣り焼き鳥・大吉。
入店10秒前にお約束の予約電話を入れる(道が混んでるから
遅れるかもしれない等の状況うそ連絡が毎度のルール)のが定跡。
この32年、週刊将棋を眺めつつ独り呑む週1ルーティンも今日が最後となる。
この最終号、泣きはしねえが無念はある。
だが大丈夫、生きてる限り希望はある。
来週からは、将棋と落語とバッハとフラメンコとドラマ『相棒』に深い理解のある、
気立てのよい48歳以上(98歳未満)のそこそこベッピンさんと
しんねこで語り明かすのが第一希望である。
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2016年3月28日(月)その2497◆仕上げ
家族や学校や社会のせいにしても、
何のメリットも生じない。
自ら肥料を探し、自ら耕し育てる。
借り物競争ではない〝教養〟の本質はそこに在る。
実用のための仕上げは、余分な教条(危ない思い込み)をていねいに取り除く作業。
自らの素を磨くこの大胆繊細な吟味そのものが、
教養の醍醐味であり、あるいは恩恵なのだと想う。
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2016年3月27日(日)その2496◆枯れすすき
金曜晩の呑み会でこんなのが出てきた。
昨春の金沢の旅。
朝サウナ帰りにぶらついた金沢の海岸。
潮風でトムクルーズのズラが飛びそうですけど。
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2016年3月27日(日)その2495◆無念の休刊
毎週日曜朝に宅配される愛しの紙メディア。
週にいっぺん、パセオ隣りの焼き鳥・大吉で、
これを読み読み独り呑みする楽しみは格別だった。
パセオと同じく32歳の週刊将棋が、本日発売号をもって休刊となる。
世界中を見渡してもパセオには競合誌がなかったから、
同期のこの週刊将棋に盟友のような親しみを抱いていた。
六段の将棋連盟認定資格もこの週刊将棋の検定で獲った。
消印締切の前夜、たいへんな難問を徹夜で解き、翌晩の営業接待の
終電居眠りで高尾や八王子からタクシー帰りしたことを懐かしく想い出す。
最後のひと月ほどは、記事中に編集スタッフの無念の想いが痛いくらいに伝わってきた。
購読落ちした同好の士にはバカ野郎と云いたい。
愛するアートのために、なんで週350円払えん?
それぞれに新たな道を歩み始めるスタッフの方々に心からの感謝を、
そして変わらぬ奮闘ご無事をお祈りする。
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2016年3月26日(土)その2494◆流行知らずの時代遅れ
落語、将棋、クラシック、読書、江戸散歩。
私の趣味は、どれもいわゆる爺むさい。
小さい頃からずっと流行知らずの時代遅れだった。
永生きできたおかげで、昨今はどーやら年齢相応になってきた。
どれも半世紀近い年季だけは入っているので、味わう術は知っている。
フラメンコは〝趣味〟という感じではない。
16歳で出逢って以来、ずっとそれは〝憧れの生き方〟だった。
綺麗ごとはあきらめ、本音のほうを磨きたい。
うじうじタイプだったのに、少しずつ潔くなってきた。
どこまで生きても悟れる人ではないし、ずっとこの位置付けでいいのかもしれない。
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2016年3月25日(金)その2493◆定点観測
今宵は高校同期の四季の呑み会。
写真は昨春の金沢旅行。
転居したカズユキと再会する旅だった。
新幹線で金沢に着くなり、地元の飛び切り美人をナンパした
元純情派のがんちゃん(左から二番目)。
剛力彩芽似のその美人さんが道案内を買って出てくれたのにゃあ驚いた。
その後のトムクルーズ(後列右)のナンパはすべて不発に終わっている。
おれを除き、皆ぐいぐい成長を続けている。
卒業から42年、飽きずに続く定点観測。
卒業とは多くの場合、出発点を意味するのだろう。
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2016年3月25日(金)その2492◆連鎖反応
「もっと死んで来い、ということですね」
彼女はそう笑った。
木曜晩の渡部純子ソロライブ。
満員御礼の観客席は沸きに沸いた。
終演後、八割の絶賛と二割の要望を伝えた。
そして来年四月、渡部純子三度目のパセオライヴが決まった。
彼女の進化は止まらない。
渡部のフラメンコによって、私の細胞まで進化出来るような感触を思いきり信じてみたくなった。
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2016年3月24日(水)その2491◆待ってました!
本日木曜、早朝からてんやわんやの大忙し。
猫の手も借りたいくらいだが、あいにく犬しかいない。
夜はパセオライヴ(待ってました、渡部純子!)でガッツリ締めるぞっ!
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2016年3月23日(水)その2490◆必要経費
綺麗に踊ることが、実は枝葉だったなんて・・・。
そこに十年で気づけば、まだ早いほうだろう。
わかっちゃいるけど己を欺き、ついつい綺麗ごとに走ってしまう。
そんな時期も十年続く。
こんな私で生きていきますと胸を張れるまで、さらにそこから十年。
そこで初めてフラメンコと一体化できる。
まあ、どうしたって、ざっと三十年はかかるわな。
おれなんか、四十四年かかって道まだ半ばだし。
フラメンコは、気長で人生好きな人に向いているのだ(汗)
(『フラメンコで生きる』より~人呼んで月刊パセオ、絶賛在庫中!)
ラーメン1杯分、月々733円税別は、スリリングな冷や汗と充実と本当の安堵を得る、
より佳きフラメンコ人生のための必要経費(福利厚生費)なのである!
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2016年3月23日(火)その2489◆これがなければ
「人生の痛みと苦みを胸に秘めた男と女の陰翳が、フラメンコを粋にする」
先ごろの森田志保ソロライヴにやられたパセオ編集スタッフによる一節。
まるでコロンブスの卵だ。
なるほど。主軸たるものはこれだったか。
どれほどカッコよくても、巧くても、綺麗であっても、
これがなければどうにもならないのがフラメンコなのである。
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2016年3月23日(火)その2488◆タモリ流
アガり症対策。
そういう発想はなかったなあ。
さすがはタモリ流、懐が深い!
「緊張できることをやらせてもらっていることを、幸せだと思うことだよ」
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2016年3月22日(火)その2487◆色気の変遷
色気というのは本能に直結するものだから、
これを甘くみると折角の人生が妙にショボくなる。
女も男も、年齢とともに褪せる色気は仕方ないにしても、
年齢とともにじんわり増してくる色気というのはあるもので、
なるほど巧く出来てるもんだと創造主のバランス感覚に感心してみる。
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2016年3月20日(火)その2486◆渡部純子の矜持
再起不能の失敗は数知れず。
それでもまだ生きてるところをみると、あれはあれでよかったんだと、
素直に思えてくる。対不幸向けの免疫だけは売るほどあるから(汗)。
楽天性というのは、感性と行動と論理をもって築き上げるものらしい。
そんなこんなの今週木曜はいよいよ、ドキドキの渡部純子ソロライヴ。
バルセロナの老舗タブラオ〝ロス・タラントス〟デビュー後、
十数年にわたりスター舞踊手として活躍した美貌のバイラオーラ渡部純子。
すべてが自然なファクターで構成される渡部のフラメンコは、
まず第一に、明快にして力強く親しみやすく美しい。
高い技術と彼女の人生観は境い目なしにシンクロしていて、
ステージ上の彼女は活き活きと光ある日常を暮らし、
生々しい喜怒哀楽とともに逞しい人生を歩む。
媚びない強さと媚びない色気。
客席と協演者に対する抜群の反射神経には、
常に対話を重視する精神が光る。
悠然としながら決然とするフラメンコ的ツネリは痛快そのもの。
いつも通りの渡部純子をタブラオ空間で満喫する大いなる歓び!
(パセオフラメンコ3月号より)
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2016年3月18日(金)その2485◆散歩の季節
この季節になると想い出す。
四季と街々を飄々と楽しむ散歩の達人だった。
早いもので、彼が旅立ってもう四年近くなる。
広がりと深まりを同時進行させる、
あの停滞なきサクサク感!
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2016年3月17日(木)その2484◆難点
物事の本質よりも、人の顔色を伺う。
私の得意技であるが、二十年ほど前に健康上の理由でやめた。
短期的な保身には向いているが、
大切な未来を失ってしまうところに難があるので。
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2016年3月16日(水)その2476◆『デスヌード』の爆進
早くも編集部・井口が昨晩のアルテイソレラ『デスヌード』の忘備録をアップ。
高く安定する眩しいほどのクオリティ。
いつもは休憩ナシ約60分だが、今回は90分。
序盤から佐藤浩希は、勝負手のような演出を放つ。
おゐおゐ、どうまとめるんだというスリリングな終盤は、
既成概念を軽々と翔び超え、いつものような巨大な感動を運んでくる。
「デスヌード」。
面倒くせえものは脱ぎ捨てて、裸で勝負しちゃいなよ。
アルテイソレラとその協演陣の描く渾身のファンタジーは、
回を追うごとに、現実世界を改善するリアリティを高めている。
ところでプロ歌手・奥本めぐみのカンテ。
佐藤の勧めでフラメンコを歌い初めて一年余りというが、
この先の日本のカンテ界に強烈な活性化と進化をもたらすことだろう。
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