フラメンコ超緩色系

月刊パセオフラメンコの社長ブログ

隠れ家(1)[023]

2006年01月30日 | 超緩色系


            隠れ家 ①    


 どんなに切羽詰まった問題を抱えていようと、そこにたどり着きさえすれば、あらゆる憂愁は一瞬のうちに消え去り、ひと時の心の平安を得て、立ち去る頃には何がしかのパワーを取り戻すという。
 そう、そこは私にとって、なくてはならぬ「隠れ家」なのだ。


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(1)犯罪用の根城

(2)ソープランド

(3)女装するために借りた部屋

 さて、この「私の隠れ家」の正解はどーこだっ?
     
 …………ふふふ。君が(2)(3)で迷ってることは、とっくにお見とーしだ。

 ブ~~である。もともと三択ではないのだ。
 正解は(6)の「ご近所の飲み屋」だ。
 バツとして、残り(4)(5)(7)について各自考えておくように。


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 自宅から歩いて三分。
 代々木上原の飲み食い処「健」とは、もう十年の付きあいになる。冒頭の理由から、ついつい週二、三回のペースで通うことになっている。

 ご近所を散歩中のわが家の守護犬ジェーと連れ合いに見っかってタカられてしまうこともあるが、関東が誇るこの名店こそが、私の唯一の隠れ家的飲み屋なのであった。

         
   [上原駅前のファンタジック・スポット“花市場”]


 見てのとーり、私はオリンピックの年にしか服を買わないタイプの人間だが、晩の飲み食い部門においては、あるだけ使ってしまう江戸っ子なのだ。

 少しでも演奏家に印税が届くようにせっせとCDを買いまくる私も典型的な江戸っ子だが、立ち食いのかき揚げそばに卵を頼むかどうかの重大な岐路に立たされた昼時の私は、ちょっとだけ江戸っ子でない。
                     (つづく)