彼がいた頃の私

喧嘩した。

彼氏とね。

毎日一緒にいるんだから当たり前の事。


でも普段あたし達めったに喧嘩なんてしない。

昨日の喧嘩は些細な事。


二人で食器洗いしてたのに、あたしは彼氏の水の無駄遣いが嫌だっただけ。

彼氏はあたしの事うるさいって思ったのかな。

浮気とかで喧嘩する方がまだマシ。
結婚したらこんな些細な家事の事で喧嘩するのかな。

一回イラついたら全部嫌になる。


だから頭痛くなって、一人になりたくて、黙って家を飛び出した。


ごちゃごちゃした狭い部屋より、だいぶ外は気が楽で。

彼氏の事、サークルの事、バイトの事、家の事、自分の事。

下向いてるとこうゆう事が一気に出て来る。

考えたくなかったから上向いた。

空は真っ暗で星が見えた、気がする。
実際あんまり見てなかったけど。

自分んちに帰るにも鍵を忘れたしお金もなかった。


でもそうしたのは彼氏に探しに来てもらいたかったから。

女はずるいなぁ。
彼氏来ないなぁ。。

馬鹿な自分に泣けてきた。

マンションの下で泣くなよ。

通りすがりの人はあたしの事何だと思ったんだろ。

なんか寒かった。
夜の寒さもあるけど、あたしキャミワンピ一枚だったんだ。
つくづく馬鹿だと思って泣いてたら、目の前に人が来た。

恥ずかしいって涙ふいて顔あげた。


彼氏だ。

嬉しくてびっくりしてまた泣いた。

来てくれたの嬉しくて泣いたのに、あたしの口からは、寒い、としかでらんやった。

素直やないなぁ。でも彼氏がギュッてしてくれた。


家に帰って毛布であったまってお話しして寝た。


やっぱり彼氏は優しい。


朝目が覚めた時あたしは彼氏の腕の中におった。

愛しくなってキスしてみた。


向こうが目開けた。
やばい、起きてた。と思ってすぐ寝たふりした。


今日はこんな朝でした。 終わり★