a green hand

2日目、夜8:00の待ち合わせ



盛りだくさんの2日目、故宮博物館からホテルに戻り、少しゴロゴロしてから遊ちゃんとの待ち合わせ場所に向かう。

娘たちは大直駅で地下鉄チケットを買い、地下鉄を乗り継いで目的地に行ったことやマッサージの話などを聞く。
聞くと我々が散歩した駅とは逆方向の駅だった。
目の前にあるも、お金がなく買えなかった地下鉄Ⓜ️チケットを恨めしそうに見る夫。

「明日、ワンデイチケットを買おう。1日だけのでいい」と。

台北で美味しいとされる中華の店を日本で予約しておいた娘。
着くと、たくさんの人が待っていた。

遊ちゃんはまだ到着していなかった。
ほどなくして洗練されたオシャレな日本人女性が現れる。

そこで、初めて我々は噂だけで繋がっている遊ちゃんに対面した。

一瞬で華やかになり、3人のそこだけ日本の空気が充満していた。
30分ほど前に着いたので古着屋さんで服を買ったという。
古着といっても安くない。

青山の高級ブティックの店長であると聞き、納得した。

広々とした二階へと案内される。
大勢のお客が上機嫌で美味しいテーブルを囲んでいた。

遊ちゃんは、食べること、飲むこと、喋ることが間断なく続くキャラクター。
夫も私も初対面からファーストネームで〇〇さんと呼ばれ、全く悪い気がしないからレアな女性である。

料理好きで美味しいものに目のない娘であるが3人の中ではぐっと淑やかに見える。

沢山の種類を一品づつ注文し、噂の中華を口にした。
一皿分が結構な量なのだ。

夫を除き、それぞれに美味しい感動を表した。
どのdishes も遜色なく美味しいが私は小籠包とカニチャーハンが抜群に美味しかった。

風ちゃんも料理好きであるので舌は敏感、表現も一流、残り物は遠慮なくすっかり平らげるから羨ましい。

歓談後、夫の10:00だよの言葉に我々高齢組は風ちゃんにタクシーを拾ってもらいホテルに帰る。

私は風ちゃんのそういう優しさが有り難く、うれしくなっていた。

彼らは、そこから夜市へと向かい、真夜中に帰ってきた。
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