電流検出のためのシャント抵抗というものがある。
1mΩなどの抵抗で流れる電流をIRドロップにより検出するものだ。
先日横浜エレクトロニクスという会社の製品を見た。表面実装(SMD, Surface Mout Devide)の抵抗体は通常表面(実装したときの最表面)にあるのを裏面(基盤側)にすることで、寄生インダクタンスを抑制するといったものだった。とても興味深いのは、SMD抵抗の高さがインダクタンス成分に結構影響するような状態であることだった。
ついで、大電流用のシャント抵抗は電流による発熱がバカに成らないらしく、抵抗体の温度係数が邪魔なときがあるようだ。サーミスタとか、ダイオードとか温度依存性のあるデバイスを隣接させてうまく温度補償ができたら面白いなと思った。
こういったデータがあるので、なんとなく温度にリニアな感じである。そうなると、こいつを相殺するような温度係数を持つデバイスをくっつけてあげたら、温度補償できるのでは無いだろうかと。
設計する側からすると温度補正の演算をせずに、素直にIRドロップだとみなせるような設計ができるといいのだが、そんなにうまいこと行くようなデバイスあるかなあ。ミリΩレベルのサーミスタ作れたら補償できるかな。
マイコンが無い時代は温度特性を測って、回路内にネガあるいはポジのサーミスタを組み入れて保証していました
でも特性が2次、3次となると近似が難しくて温度精度にかなり誤差がありましたね🤣
マイコンを組み入れるようになって、すごく精度が上がりました
シャント抵抗の温度係数が少なければ、サーミスタに抵抗を組み合わせて、シャント抵抗に並列に接続すればある程度保証できるかも
ハード的に組むと、温度係数の計算が面倒だけど、うまく係数が合うと楽しいです😋
フィルタ回路なども、とりあえずADC変化しておいてからデジタルフィルタをしたほうが性能の良いフィルタができたりするかもしれませんし(DSPなんかはこういう思想でつくってそうです)