「まさか、こんなことが議論になろうとは」
「セリフを読む順番がNがSでもめているようだけど、Sしかあり得ないでしょ」「Nで読むと口調や早い者勝ちを否定していることから後のセリフの『見つけることだ』にかからなくなってしまいますからね。Sが正しいですね」
「わかりやすくすると、こんな感じね」マチ「アイツはあたしが殺る」
クロロ「…早い者勝ちだ。見つけた者が殺る」
マチ「その提案を受けれるのは無理だね。ヒソカはあたしが殺る」
クロロ「駄目だ」
マチ「それじゃ、あたしが殺るか、早い者勝ちかをコインで決めようよ」
クロロ「それこそ無理だ」
マチ「何故！？」
クロロ「コインは一対一で揉めた時に中立の立場のやつが行わないと意味がないからだ。今回は全員自らが殺りたがってる。
無論、俺も含めてな……！
お前がヒソカを殺りたいのであれば、一番先に見つけることだ。
ヒソカは必ずここにいる」
「マチは一貫してヒソカを殺るのはあたしだと主張していて、クロロの方は全員が同じ気持ちだから機会が平等に近くなるように早い者勝ちを主張しているということがはっきりと分かるでしょう。Nだとクロロの主張が分かりません」
「団長の言い分のほうが理があるけど、ヒソカが船内にいるとは限らないのよね。航路はバレてるんだから、あとで合流することも可能だし、見えない影に神経を使わせていたほうが皆殺しがしやすいでしょうから」
