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朝日新聞は性悪説?

2012-01-12 17:37:41 | マスメディア
 元旦の朝日の一面トップ記事には少し驚きました。年初のトップ記事とはその年の抱負や展望などを含む大局的見地に立ったもの、という期待があったのですが、朝日のトップ 記事は「原子力安全委側に8500万円」「計24人、業界から寄付」。年頭の記事にしてはずいぶん卑小という印象を拭えません。

 寄付によって原子力行政が歪められた可能性を匂わせる内容でしたが、後追いしたメディアはほとんどなく、単発で終わりました。他紙が無視する程度のネタを、元旦にふさわしい記事を排除してまでトップ報道したことから感じるのは、この種のネタに対する朝日の並々ならぬ意気込みです。恐らくこの記事は偶発的なものではなく、体質を反映した象徴的なものと考えてもよいでしょう。

 世の裏側には様々な利権などで結びついた不正な関係がいっぱいあり、それが歪んだ世をつくり出しているいう見方は間違っているとは思いませんが、そのような見方が強すぎるのは問題です。「人を見れば泥棒と思え」という言葉があります。これは性悪説の立場ですが、犯人を捕えるのが商売である警察には必要なことかも知れません。しかし一般の人がそう思えば、互いに疑心暗鬼になり、住みにくい世の中になってしまいます。

 朝日は警察でもないのに、裏側の不正行為に異常な興味を持っているように感じます。マスメディアが性悪説の立場をとれば不正を見つけるのには好都合でしょうが、それが行き過ぎれば、強調された報道を通じて性悪説を世に広めることになると思われます。

 「読者が気に入った新聞を選んでいるのではなく、読者が新聞によってそのように変えられているだけだ」といわれます。朱に交われば赤くなるというように、日常的に接するメディアの見識や価値観は知らないうちに伝染します。私見ですが、朝日の読者は社会を悪く、あるいは悲観的に見る傾向が強いように感じます。購読紙による考え方の違いを明らかにするような調査があれば面白いと思います。どの新聞が世の中を暗くしているか、わかるでしょう。

 政治不信は既に定着した観があります。むろんその責任の大半は政治そのものにあると思いますが、メディアの姿勢がそれを助長したことは否定できないでしょう。政治だけでなく、医療や食品などにまで不信感が広がりましたが、メディアはその片棒を担ぎました。希望ならいいのですが、不信に満ちた社会など誰にも歓迎されないでしょう。

 性善説をとる人もいれば、性悪説をとる人もいます。どちらに傾くかはその人の境遇や経験によるところもあるでしょうが、自分自身の心を観察した結果によるところが大きいのではないかと思われます。自分の心はわかるけれど他人の心はわかりにくいからです。

 とすれば朝日が性悪説の立場をとるのは、自らの心を観察した結果ということになります。さすがにそこまで言うつもりはありませんけれど。

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