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人は歳をとるとアホになる?

2019-06-16 22:07:08 | マスメディア
 高齢者による交通事故が急増しているように見える。けど増加傾向ではあるとしても、急増しているのは報道なのだろう。殺人事件が過剰に報道されるため、犯罪が増加していると思ってしまうのと同じで、よくある現象である。犯罪はずっと減少傾向が続き、日本はより安全な国になっているが、それは大きく報道されない。

 高齢者の事故原因で繰り返し報じられるのはアクセルとブレーキの踏み間違いである。ブレーキのつもりがアクセルを踏んだというものだ。踏み間違いは起こり得ることだろうし、理解もできる。しかし誤ってアクセルを踏み、車が発進・加速していく時点で、なぜ間違いに気づかないのかがわからない。池袋の87歳の事故では最初の接触事故から数百メートルを加速しながら重大事故に至っているので、その間、かなりの時間があった筈であり、それでも間違いに気づかなかったということは理解できない。高齢者はそこまでアホになり得るのか。私も含めて深刻に受け止めなければならない。

 他の踏み間違いによる事故でも、間違ってアクセルを踏めば発進・加速するので、直ちに気づく筈なのに踏み続けたわけで、やはり理解できない(理解できるようになったときは運転をやめるべき時だろう)。踏んで加速してもまだブレーキを踏んでいると思っているわけである。世の関心は踏み間違い自体に集中している観があるが、踏み間違いに気づかないほどの認知・判断機能が低下していることにもっと注目すべきであろう。認知・判断機能が低下が主要因ならは、急発進防止装置を取り付けても効果は踏み間違いに限られる。左から人が飛び出せばハンドルを左に切るかもしれないし、一時停止を無視したり赤信号を突き進かもしれない。こうなると車両に装置を付加することでは対応できない。

 現在のところ車両に機能を付加する方法は限界が以上、必要なのは踏み間違いに気づかない程度にまで認知・判断機能が低下した人たちを選別することであろう。少々手間はかかるが実技試験でふるい落とすのが妥当な方法だと思う。試験場には急に人形が飛び出すなどのパニックを引き起こす仕掛けもあればよい。それでパニックになって落ちれば納得がいくだろう。

 ついでながら、池袋の事故処理について少し疑問がある。確率としてはとても小さいがプリウスの側に問題があった可能性もないとはいえない。池袋の事故後、すぐに、たぶん翌日頃、車両側、プリウスには問題がなかったと発表された。しかし運転者の、アクセルが戻らなかったとの発言がもし事実なら、コンピューターの異常が考えられるのではないか。それなら短期間に調査することは困難であり、問題なかったと結論づけるのは早計である。昔のメカニズムに頼る車とは違うのである。我々が日常使っているパソコンは時折フリーズしたり、異常な動きをすることがあるが、再現できないトラブルも少なくない。最近起きた横浜のシーサイドライン逆走事故では原因の調査に1年間ほどもかかるという。極めてまれに起きる、一時的な異常というものもあり得るし、一旦電源を切ればリセットされ、再現が極めて困難なこともある。

 またこの事故でもブレーキ痕がなかったのでブレーキをかけた形跡はないとの警察発表があった(警察はよくこういう表現を使う)。しかし現在はほとんどの車にABS(アンチロックブレーキシステム)がついており、タイヤがロックしないのでブレーキ痕が道路に残ることはまずない。警察の思考は数十年前で停止しているわけである。まして彼らにコンピューターを使った制御システムの検証をやらせても時間の無駄になるだけだろう。つまりメーカー側の発表を鵜呑みにするしかないというわけである。メーカーは中立的な立場にはなり得ない。

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