パピとママ映画のblog

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フェイス・オブ・ラブ ★★★

2015年04月06日 | は行の映画
新鋭アリー・ポーシンが、自分の母親の体験を基に作り上げた不思議なラブストーリー。30年一緒にいた夫をなくした女性が、彼とうり二つの男性と出会って恋に落ちていく姿を追い掛ける。『キッズ・オールライト』などのアネット・ベニング、『ポロック 2人だけのアトリエ』などのエド・ハリスが、奇跡的な恋を織り成す男女を熱演。その脇を名優ロビン・ウィリアムズら、実力派が固めている。ロマンチックな展開に加え、ロビンの姿も胸に迫る。
あらすじ:ヒロインは、30年間連れ添った最愛の夫・ギャレットを突然の事故で亡くした女性ニッキー(アネット)。人生最悪の日から5年が経過し、夫と通った思い出の美術館に向かった彼女は、夫とそっくりな心やさしい画家のトム(エド)と出会う。久しぶりの恋の予感に胸を躍らせると同時に、楽しかった思い出がよみがえってしまうニッキー。亡き夫への裏切りかもしれないという思いや周囲の視線を気にして、なかなか新しい恋に踏み出せない彼女が選んだ方法とは。

<感想>演技派のアネット・ベニングと、エド・ハリスのベテラン俳優が初共演を果たし、不思議な縁に導かれる男女の情感豊かに演じたラブストーリーである。最愛の夫の面影を忘れられない未亡人は、夫に瓜二つの男を見かけて、積極的に近づいてゆく。
これまた俳優の魅力で、強引な設定を正当化しようという作品でもあります。観客には、手の内をさらけだして、映画は進行するわけだから、展開に驚くわけでもなく、その演技に感心したりシラケたりするわけだけれど。

愛する伴侶を亡くした者が、故人とそっくりな新しい恋人と付き合いだしたら、第三者はどう思うのだろうか。心理としては理解できても、恐怖の方が勝るのではないか。
ましてやそんな自分を止められない本人の恐れたるや。少女のような笑顔で恋人を待つ姿、一人娘のグチを聞く母の顔などニッキーが見せる豊かな表情にも注目です。全編を貫くアネット・ベニングの静かなわざわいで作品の輪郭は保たれてはいるが、愛と狂気のグレーゾーンをめぐる演出は、俳優に頼みにすぎていて、何だかラストが乱暴な感じがした。
実は、トムは末期癌で、それで愛する妻とも別れて残りの人生を謳歌していたのだ。そこへ、ニッキーが強引にアプローチするものだから、男冥利につきると付き合い始める。
エド・ハリスは、ニッキーの亡くなった夫のギャレットと、5年後に出会ったトムの一人二役に挑戦している。エド・ハリスというと、アクション作品で見かけるが、今作では幸せな結婚生活を送り、建築家としても成功して自信に満ちあふれていたギャレットと、離婚をきっかけに筆を折った繊細なトムを見事に演じ分ける。

そしてこの映画にも名優ロビン・ウィリアムズが出演しているのだ。演じているのは、ニッキーが暮らす家の向かいに住む男性ロジャー。伴侶を亡くした者同士として、冗談を言いながらもお互いに慰め合っている彼女のことをひそかに思っているという役柄だ。いつも、ニッキーのプールで泳ぐのが日課になっている。そこへ、ニッキーの亡くなった夫にそっくりの男、トムがプールで泳いでいるではないか。驚きと共に、嫉妬も少しあるようだ。
それに、もう一人トムを見て取り乱し、罵声を浴びせる娘がいる。母親の新しい恋人が、父親に瓜二つとは、これまた驚くし受け入れられないのが事実。

二人はそんな娘から逃げ出し、ニッキーが亡き夫との思い出の地、メキシコへ旅行することを提案し、仲良く出かけるが、そこでもニッキーの心には愛していた夫ギャレットを、トムに重ねて見つめるのだ。そこの海で溺れて死んだのだが、やはり目の前にいるのは夫ではなく、別人のトムなのに。女のエゴイズムの恐ろしさを見せるあたりが現代的ですよね。

メキシコの洋服店で、夫ギャレットが好んで着ていた白に青の、ストライブのスーツをトムに着せて思わずギャレットと名前を呼んで抱きつくニッキー。その気持ちは充分に観客にも伝わってくるのだが、トムにしてみればいい迷惑かもしれない。
メキシコの海辺で、ニッキーは夫を思いだして荒海へと入っていく。まるで自殺でもするかのように、それを止めるのがトムなのだが、二人の間にはすでに気まずい雰囲気が漂っていた。結局は、別れることになるのだが、ラストにトムの別れた奥さんからのハガキが届く。トムの絵の個展である。その個展で観たものは、なんとニッキーの水着姿に、そのニッキーを見つめるトムがいた。
トムにとっては、人生最後の恋だったのですよね。ある意味で、男の方が真面目に真実の愛を求めていたのかもしれませんね。
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