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47RONIN ★★★.5

2013年12月07日 | アクション映画ーサ行
世界的スター、キアヌ・リーヴスを主演に迎え、歌舞伎や映画、ドラマなどで不動の人気を誇る「忠臣蔵」を大胆にアレンジしたアクションファンタジー。非業の死を遂げた主君の敵を討つべく集まった47人の浪士と異端の混血のサムライが協力し、数々の試練を乗り越え決死の戦いに臨むさまを描く。監督は、CMなどを手掛けてきた新鋭カール・リンシュ。共演には国際的に活躍する真田広之、浅野忠信、菊地凛子のほか、本作でハリウッド作初出演の柴咲コウに加え、赤西仁も名を連ねる。
あらすじ:将軍綱吉(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)が赤穂の城へやって来た夜のこと、吉良の家臣で妖術使いミヅキ(菊地凛子)の妖術にかけられた浅野内匠頭(田中泯)は、眠っている吉良上野介(浅野忠信)に斬りかかってケガを追わせてしまう。その事実を知った将軍綱吉は、浅野内匠頭に切腹を命じる。

君主を失った浅野家の娘ミカは、吉良への嫁入りを迫られる。浅野家の君主、大石内蔵助(真田広之)らも浪人の身となり、地下牢での生活が始まった。
浅野内匠頭の恨みを晴らしたい内蔵助は、仇討を決意。内蔵助に恩のある混血青年カイ(キアヌ・リーヴス)も加わり、47名の志士たちは吉良の城に向かう。しかし、旅の途中で様々な危機に襲われる。
ようやく城に着いた一行は、監視の敵兵を倒して城壁から侵入。仮装までして吉良の祝言の宴に忍び込むのだが、無数の敵やミヅキの妖術に対して、壮絶な戦いが始まった。

<感想>毎年12月になると「忠臣蔵」が必ずといってくらいTVで観られる。映画では高倉健さん主演の「四十七人の刺客」が印象深かったです。それが、赤穂浪士の討ち入りで有名な「忠臣蔵」の物語をベースに、キアヌ・リーヴスと日本人スターたちが共演し、VFXを駆使し、奇抜なキャラも登場させ摩訶不思議の世界に案内してくれる。
舞台は徳川幕府が支配する時代なのだが、雄大な自然にカラフルなファッションは、日本の時代劇の常識を覆していると思う。VFXで再現された武家屋敷や城は、アジア各国のテイストも含まれている斬新なビジュアルで完成されたようだ。
そして、驚かされたのが浅野内匠頭を熟年の田中泯に配役したこと。対する悪賢い爺さんの吉良上野介を若い浅野忠信に演じさせていることで、つまりは年齢的に逆転の設定になっているのだ。
これは、二つの勢力争いであり、一度滅びた側の復讐劇であると。そう考えれば古今東西どこの国でも置き換えられるたぐいのものであると。しかし、最終的に考えると、復讐を果たした者たちが、全員見事に切腹して果てるというところに、海外のお客さんには納得できないのではと思った。

前半の山場は、キアヌVS真田に、巨大な3メートルはある鎧の兵士も加わる日本刀バトルで、迫真そのもの。そして後半の見せ場はもちろん「討ち入り」ですよね。吉良の城に侵入する戦いは、ハリウッド作品ならではの超スケールでした。
それでも、赤穂の国の君主、浅野内匠頭が死に追いやられ「RONIN」となった家臣たちが復讐を遂げようとする。忠義と自己犠牲といった忠臣蔵のテーマをまっすぐ受け継ぎつつ、ド派手なアクションバトルが繰り出される展開になっている。

ここでの主人公は英国人水夫と農民の娘の間に生まれた混血児カイのキアヌ・リーヴス。彼は少年時代に行き倒れていたところを浅野内匠頭に助けられた。藩内では「鬼子」と虐げられていたのだが、ミカ姫(柴咲コウ)とは相思相愛の仲に。そんな赤穂藩と美しいミカ姫を吉良が我が物にしようと狙っていた。これは「里見八犬伝」から頂戴したものでは?・・・。
そして、事件が勃発して赤穂藩は壊滅状態になる。ミカ姫は浅野と強制結婚をさせられる運命に。ここまで観ていると、赤穂藩のほうには妖術使いがいない。そうだったら、ミカ姫を予知能力のある姫とか魔法使いに仕立て上げた方が面白かったのではと思った。
冒頭での狩のシーンで、巨大なイノシシと思ったのだが、鹿とは。それを仕留めたのがキアヌなのに、赤穂の家来が手がらを横取りするという。なんだか「モンスターハンター」のゲームになっていた。
長崎の出島の地下闘技場で、怪物と戦っているキアヌ。出島の様子もヤバイやつばかりいて、中には全身ドクロ・タトゥー野郎もいた。異国情緒が炸裂する出島に、サムライ姿の真田広之はカッコよかったです。

そして、キアヌが育った樹海の奥地で天狗から名刀をもらうシーン、天狗の坊さんがまるで怪物ボルデモードみたいな風貌で、天狗の面を付ければ良かったのに、それにワイヤーアクションなんだもの。この天狗も仲間に入れば鬼に金棒ってものなのにね。その名刀なんだけど、エクスカリバーのような感じがしないでもないのに、最後の乱戦では普通に使っているのも変ですから。
そして、四十七士が吉良とミカ姫の婚礼日に、その挙式で余興をやる旅芸人に変装して城内に潜入。その他のメンバーは忍者スタイルで石垣をよじ登って潜入と。しかし、吉良家の3メートルはあるボディガードが立ちはだかる。ここでキアヌが対戦するのかと思ったのですが、四十七士が仕掛けた爆薬で爆死してしまうなんて、これはつまんなかった。

一方では、キアヌに妖怪ミヅキが竜になって襲い掛かる菊池凜子。真田広之と浅野忠信の執念の対決。真田広之と浅野忠信の殺陣のシーンが観たかったのに、それがないなんてね。
そして真逆のヒロイン役で魅力を発散させる柴咲コウの美しいこと。キアヌと柴咲コウ演じるミカ姫とのラブロマンスも良かったし、日本の「忠臣蔵」という史実を描いているには違いないが、これはダーク・ファンタジーですよ。
日本が舞台で、日本人俳優が演じているのに、台詞はすべて英語になっている違和感。でも、真田広之や、菊池凜子らがアメリカを中心に活躍する彼らの英語が流暢でナチュラルで、観ているうちに独特の世界へと吸い込まれてしまう。
そして、キアヌがアジアの血が流れているだけあって、浪人姿の衣装に違和感がない。長い髪に髭ズラも似合っているが、刀を振りかざすポーズなど、時代劇アクションも見事にこなして惚れ惚れさせます。
斬新な意匠や美術も含め、日本文化とハリウッドの新たな融合を劇場でご覧ください。
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