パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ベティ・サイズモア ★★★.5

2016年05月18日 | DVD作品ーな行、は行
メロドラマの主人公を追いかける女性を描く、空想と現実がブレンドされたドラマ。監督はニール・ラビュート。脚本はジョン・C・リチャーズとジェームズ・フランバーグ。撮影は「クレイドル・ウィル・ロック」のジャン・イヴ・エスコフィエ。
出演は「ふたりの男とひとりの女」のレニー・ゼルウィガー、「ディープ・インパクト」のモーガン・フリーマン、「ドグマ」のクリス・ロック、「ユー・ガット・メール」のグレッグ・キニア、「エリン・ブロコビッチ」のアーロン・エックハート、「チャーリーズ・エンジェル」のクリスピン・グローヴァーほか。2000年ゴールデン・グローヴ賞ミュージカル・コメディ部門最優秀主演女優賞、同年カンヌ国際映画祭最優秀脚本賞受賞。

あらすじ:カンザス州の田舎町に住むベティ・サイズモア(レニー・ゼルウィガー)は、ウェイトレス。夫のデル(アーロン・エックハート)は車のセールスマンだが、どうしようもない奴だ。だが昼の連続メロドラマ『愛のすべて』の大ファンであるベティは、いつか看護婦になって、そのドラマの主人公であるデイヴィッド(グレッグ・キニア)のような素敵な医師と結ばれる日を夢想していた。
そんなある日、麻薬を横取りした夫が、プロの殺し屋チャーリー(モーガン・フリーマン)と子分のウェズリー(クリス・ロック)に殺される。そのショックで、ベティは夢と現実の境をひょいと飛び越し、昼メロの世界に飛び込んだ。自分を看護婦だと思い込んだベティは、夫を殺した2人に追われていることも知らず、6年前に別れたデイヴィッドとの愛を今こそ貫こうとハリウッドへ車を走らせる。
ロサンゼルスに着いたベティは、偶然ケガ人を救ったことで本当に看護婦の職についてしまうが、しかしドラマ上の恋人が現実に存在するはずはない。だがやがて彼女は、デイヴィッド役の俳優であるジョージ・マクコードとめぐり逢う。こうしてドラマと現実がごっちゃに絡み合っていくのだった。

<感想>だいぶ前になりますがレニーちゃん大好きなので中古のビデオを購入。これ面白かったですよ。ラブコメかと思いきや、サスペンスありのロードムービーなのだ。主人公のベティちゃんが毎日見る昼メロの医者ものラブロママンスに夢中。
夫の殺人現場を目撃し、毎日見ているTVのその医者のデイヴィッドと結婚すると妄想というよりも、現実離れして虚構に走っている。これはとんでもないことなのだけど、物語はスムーズに進んでベティちゃんはTVの医者役のいるハリウッドへと向かう。

それを追いかける殺し屋がモーガン・フリーマンと子分のクリス・ロックの凸凹コンビ!。
原題が「ナース・ベティ」というから、本当に自分が看護士のつもりになって、ロスに着くと交通事故の怪我人をERみたいに喉に穴開けてストローで息を吹き返させたりするんですから、見ていて本当の看護婦よりやるじゃないのって思い込んでしまうから不思議ですよね。
見ていてとんでも設定なのに、何だか彼女がこんな役演じると、あの声でとってもキュートで可愛いし、さまになっていていいですよね。
ちょっとオツムが変な女の子って、旅をしている時でも食堂のお姉さんが優しく応援してくれたり、職場(元ウェイトレス)でも上司とか仲間がベティの見方だしね。
だから殺し屋のモーガンも彼女に惚れちゃったりしてしまうんです。肝心の医者のグレッグ・キニアって、確かに二枚目だけど「恋愛小説家」とか最近では「ラストソング」に出ていたっけ。

彼も、もの凄いファンのベティちゃんに、いやストーカーのように追いかけられたと思いきや、ドラマの視聴率が落ちてきて、そんな時(慈善パーティ)にベティちゃんが現れ突然看護婦役でドラマに出演って、これはとんでもですわ。
思い込みの激しいベティちゃん、こんなことって有り得ないでしょうが、突然の事故に遭遇して重傷を負った人を助けるシーンで、もうすっかり救命看護士になりきっての大活躍。これもTVで見たことを真似しただけなのに、それが幸を転じて人助けになるとは。それで看護士の免許もないのに病院へ勤務することになるんですからね。

TVを見ていた故郷の人たちや、途中で出会った人たちも大喜び。しかしね、それが殺し屋たちに居場所を教えることになるんですからね。
モーガン・フリーマンも渋くてユーモアが効いてて良かった。でもすぐに殺されたベティの夫のアーロン・エックハートは勿体ない役だったね。
それと、頭の足りない可笑しな娘に惚れてしまった、モーガンの妄想シーンが面白いんですよ。グランドキャニオンでベティを抱いてキスをするシーンが夕闇に映えて美しかった。でも、現実は殺し屋。最後はベティと向き合い、自分をさらけ出すモーガンのロマンチストな所が垣間見えて、さすが演技派上手いんですね。
夢見る夢子さんが現実に変えると、いつもの生活が待っている。でもこれからは地に足を付けて生きて行くことでしょう。

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