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かそけきサンカヨウ★★★

2021年11月11日 | アクション映画ーカ行
                
人気作家・窪美澄の同名短編小説を「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉監督のメガホンで映画化。高校生の陽は、幼い頃に母の佐千代が家を出て、父の直とふたり暮らしをしていた。しかし、父が再婚し、義母となった美子とその連れ子の4歳のひなたとの4人家族の新たな暮らしが始まった。
そんな新しい暮らしへの戸惑いを、同じ美術部に所属する陸に打ち明ける。実の母・佐千代への思いを募らせていた陽は、絵描きである佐千代の個展に陸と一緒に行く約束をする。陽役をドラマ「ドラゴン桜」「ゆるキャン△2」などで注目され、今泉監督の「パンとバスと2度目のハツコイ」「mellow」にも出演した志田彩良、直役を井浦新が演じるほか、鈴鹿央士、石田ひかり、菊池亜希子らが顔をそろえる。

<感想>窪美澄の短編小説の映画化。幼い頃に母親が家を出て行き、高校生の今は“主婦業”もけなげにこなす陽(志田彩良)。父の直(井浦新)から、再婚を考えている相手・美子(菊池亜希子)に引き合わされる。美子の幼い連れ子もすっかり父親の直になついているのを見て、娘の陽の気持ちは複雑である。
子供の頃そういう境遇で育ち、年頃の娘にとって母親のいない家庭では、父親があまり自分をかまってくれなくても、男として一応見ており、そこへ突然父親の再婚話となったら、それはもう混乱して思い悩むだろ。だから似たような経験がある人なら共感できるはず。

しかし、再婚相手の女性がそれなりに女性として美しく、父親も男として女性を求めているのなら、それは仕方のないことだろう。そして一緒に生活をしていくうちに、父親の男としての何かを感じ取り、再婚相手の女性が、そんなに年をいっていなくて若い母親であると、ついヤキモチと、父親を取られたような複雑な気持ちにになるのだろう。思春期の高校生の娘に彼氏でもいれば又別な意味で、父親を男として割り切れると思うのだが。

幼い頃に家を出ていった母の佐千代(石田ひかり)が、植物の絵描きであり、幼いころに話をしていた「サンカヨウ」という花のことを思い出す。雨が降ると、その花弁は透き通って見え、それは何とも言えなく美しくキラキラと雨露が花弁に溶けていく様子が想像される。
  
そんな少女の気持ちの中で、自分へ男として近づいた美術部の陸(鈴鹿央士)。実母である画家・佐千代の個展に陸と一緒に行ったのだが、そこで久しぶりに母親と再会するも、戸惑った陽は、その場を去り家へ帰ってしまう。新しい環境への戸惑いを、美術部の陸に話すのだが、自分の女としての気持ちを表すことができない。

実母の佐千代の描いた水彩画がとても美しくて、良かった。実母の佐千代が家を出ていった理由も、きっと自分の好きな絵を描くことを選んだのだと思う。だからといって、娘の陽が、母親の絵の才能を引き継いだようには見えない。美術部へ入ったのも母親が絵を描いていたからという理由だったのだろう。
父親が子ずれの若い女と再婚するには、きっと娘の陽に好きな男が出来て、いつの日か家を出ていくのを想ってなのかもしれない。
そのうちに、その若い母親は、父親の子供を産み、娘の陽は自分も女性としての考えをもち、一人前の女として家を巣立っていく時がくると思うから。

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