パピとママ映画のblog

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アントマン ★★★★

2015年09月28日 | アクション映画ーア行
マーベルコミックスの人気キャラクターを主人公にしたアクション。体長1.5センチになれる特殊スーツを着用した男が、正義の味方アントマンとなって悪に挑む。メガホンを取るのは、『チアーズ!』などのペイトン・リード。『ウォールフラワー』などのポール・ラッド、名優マイケル・ダグラス、『ホビット』シリーズなどのエヴァンジェリン・リリーらが出演している。小さな体を生かしながら、強大な悪を倒していくアントマンの姿は痛快。
<感想>マーベルのヒーローの中でも、アントマンは最も異色で、史上最少のヒーローは意外にも無敵パワーなのだ。何てったて、身長が1.5㎝なのだから。小さいからって見くびってはいけない。人間には入り込めない隙間のミッションをこなし、弾丸のスピードで飛行する。さらにはアリたちを使った大作戦など、ありとあらゆる戦術に度肝を抜かれるのだ。さえない中年男が、アントマンのスーツを着てヒーローへ変貌するドラマは、他のマーベル作品とは比較にならないほどの共感度の高さなのであります。

スコットは、バイトもクビになり結局は、再び犯罪に手を貸すことに。やる気はあるけれど、身体がついていけない中年のヒーローの悩ましい部分。盗みに入ったきっかけで、ヒーローへの道を与えられるとは、設定は皮肉だけれども運命の急展開にワクワク感が倍増されのは確実ですから。スネに傷を持つ主人公が戦う展開こそ、共感度満点のヒーローの条件である。

それに、たまにしか会えない娘キャシーの誕生パーティにいくのですが、元妻に追い出されてしまう。仲間のルイスから犯罪に誘われた彼は、金庫を狙って豪邸に入り、冷凍技術で金庫のドアを破り中へ入ると、そこには段ボール箱の中にアントマンのスーツが入っていた。
その屋敷のオーナーは、ハンク・ビムで、40年前に身体を小さくするビム粒子を開発した科学者である。初代のアントマンであるハンク・ピムには、マイケル・ダグラスが演じており、貫録十分な博士の役を余裕で演じているのがいい。その現場であっさりと逮捕されてしまうスコット。留置所で落ち込むスコットの目の前には、ヘルメットとスーツ。それらを身に付けた彼は、全身が小さくなり留置所からの脱走に成功する。

やる気はあるけれど、身体がついていけない中年のヒーローの悩ましい部分。本作の主人公も自慢できる能力は、塀を乗り越えるのが得意ってことくらい。猛特訓でヒーローを目指す過程が涙ぐましいのだ。
ドアの鍵穴を抜けたり、ジュータンの編み目をかき分けたりと、「蟻」の目線で描かれるアクションは超奇抜であり新鮮。おもちゃの電車トーマスも、アントマンの目線では巨大化して走ってくるのだから。
しかし、アントマンの能力によって、巨大化したおもちゃや蟻が暴走するシーンには、思わず笑ってしまう。それに、スコットの犯罪仲間、3バカトリオの脱力的ムードなど、妙に笑える要素が多いのも魅力の一つですね。

アントマンをポール・ラッドが演じており、それは肉体をわずか1.5センチに縮小できる特殊なスーツをまとい、スーツを着用した彼は、ヒーローとして活躍するために過酷なトレーニングを重ねていくが……。
ハンクの娘のホープは、父親の研究を受け継ぎ肉体能力も優れているので、本当は自分がアントマンになりたいのだ。しかし、父親が許さない。しぶしぶスコットを特訓することに。そして、訓練の後に、正義の味方アントマンになるというものだった。
最初の任務が、アベンジャーズ基地への潜入で、簡単に潜入できるはずだったが、ファルコンに発見されてしまう。その後、無事に基地へと潜入し、ある機器を回収するという目的を果たす。

そして映画の最終ミッションは、ピム博士の弟子が開発したもう一つのスーツの悪用(兵器利用)を防ぐべく研究所へと潜入する。それには、蟻の兵隊が必要で、蟻と仲良くなり蟻軍団をコントロールする訓練を積む。
地下水道から研究所の排水溝へと蟻の兵隊によって侵入がラクチンにでき、しかし、弟子のダレン・クロスが、ピム粒子を復元し、自分も1.5センチに縮小できる特殊なイエロージャケットのスーツをまとい、スコットと対決するのである。

主人公が蟻のサイズに縮小して、超科学スーツを着用した際、巨大お風呂から水滴が大水のごとく押し寄せて弾き飛ばされ、排水溝や建具の隙間を潜り、部屋の空間を流されまくり。巨大なネズミや等身大の蟻に驚愕する映像に驚く。

特殊スーツの縮小人間ゆえのワンダーな視界の映像効果を見せてくれる。それと、アントマンが蟻軍団を電磁波装置を使って、見事に戦闘態勢に突入するのだ。その童話的な世界観をスーパーヒーローのそれに融和させようというのだから、相変わらずマーベル映画は野心的である。

蟻の背中に乗って飛ぶ姿が決めのポーズのアントマンは本当にかっこいいのだ。
痛快な要素も満点なので、新たなヒーロー映画としては興奮でき、期待できるはずですから。アントマンは「アベンジャーズ3」次回作にも登場予定で、お馴染みのあのキャラの登場や、思わぬ物語のつながりも見逃さぬように!
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