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ツナグ ★★★

2012年10月18日 | た行の映画
辻村深月の吉川英治文学新人賞受賞作を原作に「ROOKIES 卒業」の平川雄一朗監督が映画化。死者との再会を望む人々と、その仲介を司る“ツナグ”として、他人の人生に深く関わっていく一人の少年の葛藤と成長を描く。出演は「アントキノイノチ」の松坂桃李、「わが母の記」の樹木希林、「漫才ギャング」の佐藤隆太、「逆転裁判」の桐谷美玲。

あらすじ:たった一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人がいるらしい―。半信半疑で依頼をしてくる人たちの前に現れたのは、ごく普通の男子高校生・歩美(松坂桃李)だった。彼は、すでに死んでしまった人との再会を仲介する使者“ツナグ”を祖母のアイ子(樹木希林)から引き継ぐ途中の見習いである。
横柄な態度で、癌で亡くなった母・ツル(八千草薫)に会うことを希望する中年男性・畠田(遠藤憲一)。喧嘩をしたまま自転車事故で死んでしまった親友・御園(大野いと)に聞きたいことがある女子高生・嵐(橋本愛)。プロポーズ直後に突然失踪した恋人・キラリ(桐谷美玲)の安否を確かめたいサラリーマン・土谷(佐藤隆太)。
歩美のもとには次々と依頼が舞い込んでくるが、歩美はその過程で様々な疑問を抱く。死者との再会を望むことは、生者の傲慢なのではないか。果たして会いたかった死者に会うことで、生きている人たちは救われるのか。やがてその疑問は、自身の両親の不可解な死の真相へも向けられていく……。(作品資料より)

<感想>若手注目株の松坂桃李が映画単独初出演を果たした、心温まるファンタジー・ドラマ。亡き人と生者の再会を仲介する使者=ツナグ。その役割を祖母から受け継ぐことになった高校生、歩美の成長を通して、人と人とのつながりや、絆の大切さを描いている。
現役のツナグには歩美の祖母アイ子役の樹木希林が、代々伝わるツナグの能力を孫の歩美に継がせるため、見習いとして手伝わせる。
ツナグの後継者、歩美を演じる松坂桃李。高校生で、子供の頃に両親が不可解な死を遂げ、その後は父方の祖母アイ子と暮らしている。
両親の死の真相を知りたがっている歩美に、祖母アイ子はツナグ側にもいくつかのルールがあることを教える。
再会の3つのルール:死者に会えるのは生涯一度、ひとりだけ。死者からは依頼できない。会えるのは月の夜の夜明けまで。

内容は、1番目の話の息子が母親が癌で亡くなり、そのことを母親に告知してなかったことを詫びるシーンでした。母親と会って、甘える息子の姿に、生きている時には頑固でそんなことしなかったのに。素直に母親の胸に抱かれて涙を流す息子。自分の息子と上手くいってないことを話すも、それも自然に答えが出てくる。

2番目では、女子高校生の親友に、演劇の主役をとられて嫉妬し、自転車通学の二人が、ある日道端の水道栓をひねって出し、朝には道の端が凍って滑り、前から来た車と衝突事故死。それで、親友の演劇の主役の座をゲットした嵐。しかし、心の中に自分が彼女を死に追いやったというわだかまりがある。その秘密を亡くなってしまった親友に会って謝りたいと依頼を頼む。しかし、そのことをはっきりと謝らないで終わってしまう。言葉に出さなければバレないと、自分がした行いを反省してない。でも、あの世に逝った親友は、そのことを知っており歩美に託すのである。
しかし、親友は「水道の栓は止めてあったよ」と言付けを残し、嵐は自分の心の汚さを恥じるシーン。死者は、生きている人間の心をお見通しなのだ。

3番目は、家出娘を助けて好きになり、結婚まで考えていた男。それが急に失踪してしまい、いつまでも彼女のことを忘れられないでいる男。彼女は郷里へ帰る途中で事故に遭い死んでしまった。本名を知らない男は、もちろんその事故のことも知らないし、いまでも何処かで生きていると思っている。だから、ツナグに依頼しても、当日に現れない男。見つけて説得する歩美。きっと生きているに違いない。自分はフラれたのだと思い込んでいる。だが、ツナグの力は凄かった。二人を合わせる為に、祖母が手鏡で死者を呼びだすシーンに、そのまさかが、・・・。
高級ホテルで“ツナグ”の儀式=再会を果たすのですが、その費用は全部先祖代々からツナグを取り仕切って来た、伯父の仲代達矢さんが支払っている。金持ちなんだろう。疑問としては、1日に一件だけで、それも満月の夜だけ。そうすると一カ月にそう何人も死者との再会は出来まい。
それを、歩美の父親が祖母から継いで、何も知らない母親が、高級ホテルで若い女と会っていた夫に嫉妬をして、ツナグの儀式を母親に話してしまう。絶対にツナグのことを、身内といえども話てはならないという決まりがあるのだ。それを話す事は、両親は二人で死の旅へという決まりなのだ。それを祖母から聞いて、止めないでツナグを引き継ぐことにした歩美。自分が結婚したら、どう奥さんになる人に説明するのだろうか。映画はそこまでは描いていない。

それに、高校生の歩美に、依頼者がこんな若ぞうに務まるのかとか、本当に死者と会わせてくれるのか?、・・・などと疑問が湧くに違いない。死者と生者との媒介役“ツナグ”とは、これまた本当にこのような方が存在するなら、なんて幸せなことでしょう。私にも22歳で亡くなった弟がおります。もう一度会って、弟と話をしてみたいですね。
こう言った方々がたくさんおられると思います。実際に存在するとは思いませんが、ツナグの儀式で、自分の家の庭で古い手鏡をかざして死者を呼びだすシーンには、荘厳な感じがしました。生きている人間がいくら会いたいといっても、死者の方が会いたくないと言えばそれは叶わないのですね。
それでも、亡くなった親族や恋人とか、やはり本当でなくても、もう一度会うことができるのならお願いしたいものです。
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