パピとママ映画のblog

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ワンダー 君は太陽★★★★

2018年06月18日 | アクション映画ーワ行

全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」を、「ウォールフラワー」のスティーブン・チョボウスキー監督・脚本で映画化したヒューマンドラマ。

あらすじ:ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。「ルーム」で世界中から注目を集めた子役ジェイコブ・トレンブレイがオギー役を務め、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツが母イザベル役、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンが父ネート役をそれぞれ演じる。

<感想>主人公は“違い”を持って生まれた10歳のオギー。だけどこれは、今を生きるすべての人のための物語ですね。先天性の遺伝子疾患により人とは少々異なる顔に生まれ、27回の手術を受け家から出られず家族に守られてきたオギーが、人生で初めて学校へ行くことに。この出だしだけでオギーが学校へ行けば案の定虐められたり、それで落ち込んで心を閉ざしたり、両親が心配したり、でも家族や理解ある先生に見守られて、やがては友達も出来て、人々の心を温かくしていく物語になっていく。

お父さんはオーウェン・ウィルソンが、どんな逆境でもユーモアを忘れない父親を熱演していた。母親にはジュリア・ロバーツが、息子の試練に心をかき乱されそうになるも、優しく応援してやる強い母親を演じていた。

主人公オギーには、「ルーム」で子役を務めたジェイコブ・トレンブレイが、宇宙飛行士になりたいと、嫌なことがあると、宇宙服を着てその世界にどっぷりと浸かるシーンも、大好きな「スターウォーズ」のチューバッカの空想で最初の難関を乗り越えるシーンもあるし、特殊メイクで熱演。

実際にオギーと同じ症状のトリーチャー・コリンズ症候群の子供たちや、その家族と会って友達になり、彼らの意見のリサーチに務めたと言う。

そして、実際に、予想を裏切ることもなく映画はこのようなイジメとか、心が折れて落ち込むとか展開します。ですが、一つ一つのエピソードが、一人一人の登場人物すべてが、文句なしのクオリティなのです。

そうなんですね、本当に悪い人はいないんです。あっ、1組いました。オギーに虐めをしている生徒の両親が学校に呼ばれて、校長先生に指導を受けると、自分の子供は絶対にそんなことはしないと、頑固な両親が校長に文句を言い、こんな学校辞めてやると怒って帰った人もいたわ。

両親の注目がオギーばかりで寂しいお姉ちゃんも、自分がグレてもおかしくないのに、荒れる弟を表に連れ出して慰めてあげたり、姉に恋人が出来て、初めてなのでドキドキして、急に冷たくなった親友のミランダに悲しくなったりしてる。その親友の女の子も、どうしてそうなったかが言い出せない。本当は仲良くしたいことを、涙ながらオギーに打ち明ける。

両親がオギーにかかりっきりで、寂しい姉のヴィア(イザベラ・ビドビッチ)も、もしかして、自分が弟と同じ病気になったかもしれないと理解して、弟に優しくなる。

學校のクラスメートも、オギーのことを笑ったり、遠巻きにして傍に近づかない。そんなクラスメイトからも、次第にかけがえのない親友が出来て来る。始めは、校長先生が、オギーのためにクラスメートの中から、2・3人ジャックとかを選んで優しく接するようにと頼んでおいたわけ。

オギーと仲良くする友達に、他のクラスメートが意地悪したりするのもあり、結構問題なこともある。当然、いじめっ子からオギーを助ける場面もあり、最終的には、そのいじめっ子チームが上級生からオギーを守ったりするから、もう嬉し泣きが止まりません。

小さい体で悲しみや辛さを、必死に我慢している男の子を観て、涙を流し胸が締め付けられるような感じもするシーンがあるが、母親の英才教育で学校へ行っても、他の子供たちと大差なく勉強が出来て、返って友達のジャックに勉強を教える優しさもある。

家で飼っているデイジーというワンコが可愛い。でも母親を噛んでしまってから、母親が保健所にでもやってしまったのか、家には戻ってこなかった。ワンコだって、かまってもらわないと寂しいし、オギー中心の家族関係にも少し問題があるように思いましたね。

肉体的に障害を負った人たちの社会参加はとても重要な課題であり、この映画はその強力な後押しになると思いますね。お子様ずれで鑑賞するといいと思います。

018年劇場鑑賞作品・・・113アクション・アドベンチャーランキング

 

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