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呪怨 -終わりの始まり- ★★★

2014年07月09日 | アクション映画ーサ行
Jホラーの代表作として絶大な支持を誇り、ハリウッドリメイクや番外編も作られた『呪怨』シリーズの劇場版第3弾。不登校の生徒の家を訪問した小学校教師が、大勢が不審死を遂げているその家の過去を追体験してしまう恐怖を描く。ヒロインには女優、タレントなど幅広く活躍している佐々木希。監督は、『感染』『シャッター』などホラー演出に定評のある落合正幸が務め、家に関わった者全てに死を招く呪怨の秘密も明かされる。
あらすじ:小学校3年生の学級担任になった結衣(佐々木希)は、不登校の生徒・佐伯俊雄の自宅に行ってから、理解不能な現象に悩まされていた。その家ではかつて凄惨(せいさん)な出来事が起きており、関わった者全員が亡くなるという呪われた場所だった。少しずつ明らかになる佐伯家の過去。次から次へと起こる怪事件。しかし結衣は、この家に吸い寄せられるように、再び佐伯家に向かい……。果たして、すべては強い怨念を抱いたまま死んだモノの呪いによる“業”の仕業なのか?・・・「呪われた家」の知られざる秘密とは。

<感想>邦画のホラー作品の中でもっとも怖い映画シリーズの第1位に選ばれているそうで、「貞子」よりも怖いというから久しぶりに観賞した。この作品では真っ白塗りのおかっぱ頭のトシオくんが主人公で、父親から虐待され殺されなければもう大人の仲間入りをしてもおかしくない年頃なんですね。
しかしなんです、今回は3年生だというから年齢9歳くらいで、何と家は前の家とは違うようだが、そこへ引っ越してきた佐伯夫婦の奥さん、子供ができないと悩んでいたので、2階の押入れで亡くなっていた俊雄くんが、その妻の体に宿って生まれ変わるわけなんです。それはもう、子供が産めないと信じていた奥さんの伽椰子は嬉しくて、産まれてきた子供をトシオと名付けて、しかし父親が息子は俺の子ではないと激怒して、母親と息子を殺してしまうんです。それから父親は首吊り自殺をするわけ。この話は、1話で描いてましたよね。

仏教では輪廻転生とあるように、まだまだ生きたかったトシオが父親にイジメ殺されて、この世に早く生まれ変わりたいという怨念がそうさせたのでしょう。いや違うなぁ、悪霊なのかもしれません。
この作品の中では、家に憑りついた悪魔かなぁ~なんて思ったのですが、前回の「呪怨/パンデミック」でもトシオくんが出て来ているので、やはりこの作品には欠かせない存在です。それに、今回は母親の伽椰子も、幽霊となってこの家に棲みついているんですよ。やはり、母親の伽椰子も俊雄くんだけじゃ物足りないと思ったのか、やっぱり恐怖の映像を醸し出しています。

前任の先生も佐伯家を訪問をして、2階の俊雄くんの幽霊を見て、怨霊にとり憑かれて精神的におかしくなり死んだのですから。次に家庭訪問をした結衣の佐々木希が、今回もこの家に棲みついている俊雄くん餌食になるわけです。綺麗な女優さんを使って、彼女が最初に見たものは、2階の問題の押し入れ(ガムテープで目張りしている)を覗く結衣が、天井まで覗いてしまい、そこに棲みついていたのが俊雄くんの母親、夫に殺された伽椰子の変わり果てたゾンビのような姿。四つん這いになり加奈子目がけて襲ってくるのには、背筋が凍りつきますから。
トシオの母親で幽霊の伽椰子の、神経症的に病んだと思えるような日記の文字や、どう見ても死んだ人にしか見えないのに、結衣さん気が付かないなんて変ですから。俊雄くんが机の上に爪で引っ掻いた渦巻グルグルの絵。これは、輪廻転生という意味なのかなぁ。

それに、その家が空き家の呪われた家だと知って、4人の女子高生が興味本位でその家に入り、なんとあの七海のトリンドル玲奈ちゃんが襲われてしまうんです。階段を上がって2階へと、そして俊雄くんが亡くなった押入れを覗いてしまう。後の3人も何かしら熱湯で火傷とか、鏡を見て俊雄くんが現れて顎を外されたりして、事故に遭い死んでしまう。

その家を管理している不動産屋の袴田さんも、自分の妻とその妹もあの家に入っただけで消えてしまったというのだ。何故そんな家を人に貸そうとするんでしょう。自分でも、あの家には、何か恐ろしいものが憑りついていると言っているのに。しかしだ、トリンドル玲奈ちゃんは、あの家から出られないで死んでしまったということなの。

それに、結衣の佐々木希も2階の奥の部屋まで行き、天井まで覗いてしまい、この家の秘密をしってしまったので、この家の呪縛からは逃れられないでしょう。それに、彼氏の青柳翔も結衣を心配してあの家に入ってしまうんです。

だから、母親伽椰子の悪霊だと思うんですが、電子レンジの中に猫が入って「チン」なんてことに。これは始まりの映画の中で、佐伯の父親が飼っていた猫をレンジで焼き殺してしまうんですね。それと、彼氏がポルターガイスト現象で、首ひねられて可愛そうなことになってましたね。トシオくんは年齢的に無理があるけれど、母親の伽椰子役を演じ続けてきた藤貴子は、今回は違う女優さんでしたね。年を取ったってことなの。

以前の「呪怨」でも書きましたが、タイトル“呪怨“とは、「人が強い怨念を抱いて死んだ時、呪いが生まれる。 その呪いは死に場所に蓄積し__そこに触れた者は呪いに取り憑かれる」つよい恨みを抱いて死んだモノの呪い。
それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。 その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。」という意味だそうです。
それでも、暑い夏の日には、「呪われた家」母子幽霊の出るシリーズものの、「呪怨」を観て、そういった意味で本作は怖いもん見たさで満たされ、絶対に観客を裏切らないと言って良いでしょう。
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THE JUON―呪怨―」
呪怨/パンデミック

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