パピとママ映画のblog

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天才スピヴェット ★★★★

2014年12月30日 | アクション映画ータ行
『アメリ』『ロング・エンゲージメント』などのジャン=ピエール・ジュネが、ライフ・ラーセンの小説「T・S・スピヴェット君 傑作集」を実写化したアドベンチャー。発明家を対象とした権威ある学術賞に輝いた10歳の天才少年が、授賞式出席のためにモンタナからワシントンへと向かう中で体験する冒険を映す。『英国王のスピーチ』などのヘレナ・ボナム=カーターをはじめ、ロバート・メイレット、ジュディ・デイヴィスらが出演。主人公である少年の創造力や発想力を具現化した、ジュネ監督ならではのビジュアルにも目を奪われる。
あらすじ:天才だが、それゆえに周囲との溝を感じる10歳の少年T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)。そんな彼にスミソニアン学術協会から、最も優れた発明家に授けられるベアード賞受賞を知らせる電話が。授賞式に出席するため、彼はたった1人で家のあるモンタナからワシントンへ旅立つことに。さまざまな出来事や人々と出会いながら、カウボーイの父親、昆虫博士の母親、アイドルを目指している姉、事故によってこの世を去った弟へ思いをはせるスピヴェット。やがて彼はワシントンに到着し、授賞式に臨む。

<感想>ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品ってファンタジーで夢がありますよね。この映画は3Dで観なくてはと想い、400円プラスして3Dで観賞しました。でも、飛び出し絵本のようで、アイディア満載の立体絵巻でちょっとがっかりさせられました。2Dでも良かったかもです。
しかしながら、映像美とか主人公の豊かな知性と繊細な感情をダイレクトに伝えるツールとしては、見事に見せているのでそこのところはよかった。主人公の10歳の男の子、カイル・キャトレットくんが可愛いくて、演技もちょっと「シックス・センス」のハーレイ・ジョエル・オスメント君に似ているような、大きくなって、あぁは、ならないで欲しいと願っております。

カーボーイの父親にカラム・キース・レニーに、昆虫博士の母親役にはヘレナ・ボナム=カーターが、そして、スミソニアン博物館次長のジュディ・デーヴィスといったキャスティングに胸を躍らせた。
故郷のモンタナからスミソニアン博物館のあるワシントンDCへ。貨物列車の信号機をマジックで赤く塗り、列車を停止させて飛び乗り、長い旅路に出るのです。その間に、家族の抱える問題が次々と明らかになり、スピヴェットくんの家庭の事情が見えてくる。
牧場で育った科学の天才少年が、流動力学、永久運動機関の機械仕掛けの発明の、世界的な賞を受けることになり一路東海岸へと向かうのだ。始めは10歳の天才少年の発明だとは思わず、父親だとばかり思って授賞式に出てくれと電話をしてきたスミソニアン博物館次長のジュディ・デーヴィス。

しかし、少年は自分の意志で、自分が成し遂げたことを弟レイトンのためにもスピーチしなくてはと考えます。しかし、西から東までのアメリカ横断の旅は、困難続きだったのです。列車への無賃乗車のシークエンスに驚き、駅で列車が停まるたびに、駅の公安員が不審者が乗ってないか調べに来るのです。

その冒険檀が事細かく描かれるわけなのだが、貨物列車にキャンピングカーが乗っていたことが幸いして、少年は追手から身を隠すために、張りぼてパネル夫婦の食卓に一人三次元の実写で成りすますシーンのアナログなワクワク感といったら、これは痛快でした。

そこに暫く隠れてベッドで寝ることができたのは良かった。お腹が空いて、駅の構内でホットドッグを買いに降りたとき、貨物列車に住み込んでいた不思議なおじさんと遭遇する。

それに、ブランコに逆さに乗っていた女の子も、最後の駅で降りて危なく命の危険に遭うも、お腹を強打しても頑張って重いトランクを運ぶ少年。優しいタンクローリーの運転手の声に安堵して、ワシントンDCまで乗せてもらい眠ってしまう。
テーマは極めてパーソナルなことで、少年の幼いころの、双子の弟が拳銃の暴発事故死の贖罪の姿が、しかと描かれている。その心の闇が、彼の人生にどう投影されたのか。その一点に絞って風変わりな家族の物語りが語られるのだが。
強烈な皮肉とユーモア、そして無類の心の温かさに、天才少年はいかにして「現代のダ・ヴィンチ」となり得たのだろうか。そこには天才のお伽噺を借りた現代の寓話が展開するのである。
頭の回転が速いスピヴェットくんは、他人のやり取りや初めて何かに遭遇した時、頭の中でシミュレートするクセがある。つまり脳内イメージと現実世界がリンクする妄想の映像も素敵だ。

ラストでは、少年が家族の間に微妙な距離を感じていたのが、旅をしながら家族の大切さを発見する心の成長の物語りでもあります。他人に何と言われようと、かけがえのない家族というもの。そのあふれんばかりの家族愛にしばし涙がでました。母親の平手パンチも良かったし、父親がこぶしで殴ったのも良かったです。最後のエンドロールでの、3D写真には驚かされましたね。
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