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オズ はじまりの戦い 3D★★★★

2013年03月20日 | アクション映画ーア行
世界的に愛されているライマン・フランク・ボームの『オズの魔法使い』。その中に登場するオズが魔法の国で偉大なる者となる前の姿を描いた冒険ファンタジー。

監督は、2002~2007年に制作されたトビー・マグワイヤ主演「スパイダーマン」シリーズや「死霊のはらわた」など幅広い層から支持を集めるサム・ライミ。出演は「猿の惑星:創世記<ジェネシス>」「127時間」のジェームズ・フランコ、「ステイ・フレンズ」「ブラック・スワン」のミラ・クニス、「マリリン 7日間の恋」「ブロークバック・マウンテン」のミシェル・ウィリアムズ、「ナイロビの蜂」で第78回アカデミー賞助演女優賞を獲得したレイチェル・ワイズら豪華なキャスト陣が集結。

あらすじ:カンザスの若き奇術師オズ(ジェームズ・フランコ)は、ありきたりではなく、偉大な人間になることを夢見ていた。ある日気球に乗り込んだところ、竜巻に巻き込まれてしまう。そしてたどり着いた先は、筆舌に尽くしがたいほど美しい魔法の国・オズだった。
しかし降り立ってみると、オズの国は邪悪な魔女が支配し、苦しめられている民たちは偉大な魔法使いオズが国を救うとの予言を心のよりどころにしていた。オズはその魔法使いと同じ名前であるため誤解されてしまい、西の魔女セオドラ(ミラ・クニス)の案内で、彼女の姉である東の魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)の住むエメラルド・シティの宮殿へ行く。

二人の美貌と財宝に目が眩んだオズは、自分が単なる奇術師であることも忘れて、南の悪い魔女を倒せばこの国の王になれるとのエヴァノラの言葉のまま、翼の生えた猿・フィンリーとともに南へ向かう。道中、悪い魔女により破壊された陶器の町を通るオズ。孤児となった陶器の少女と出会い、邪悪な力により虐げられた様を目の当たりにしたオズはほのかに使命感を芽生えさせる。
ついに南の魔女グリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)のもとまで来たオズは、グリンダの清らかな美しさと優しさに魅了される。グリンダから一片の邪悪さも感じられなかったオズが疑問を持ったとき、魔法の国の秘密が明らかにされる……。

<感想>この映画の原点に、サム・ライミが本作品で描くのは、ドロシーたちが会いに行く偉大なる魔法使いオズがまだ若かかったころの物語。カンザス育ちのサーカスの奇術師オズが、どのようにしてオズの国の偉大な魔法使いになったのかが描かれていく。オリジナル版へのオマージュとして、それゆえ基本的には39年の映画と同じオズが住む都市エメラルド・シティの遠景や黄色いレンガの道など、39年版の印象的なアイテムが登場する。

それは主人公がオズの国に着いた途端に、極彩色の巨大な花に遭遇するのは、2作とも同じだが、39年のと違い本作では花弁の触感がみずみずしく、その上植物は楽器でもあって自ら音楽を奏でるのである。

実はストーリーの根幹も39年版と同じで、主人公オズは、ドロシーの旅の道ずれである知恵が欲しいカカシ、心が欲しいブリキの木こり、勇気が欲しいライオンと同類なのだ。彼らはみな、自分に欠けていると思い込んでいる資質を本当は持っていたことを発見し、その資質が発揮できるようになる。2作ともその意味で同じ物語になっていると思う。

また演出も共通点があるのだ。39年作には、カンザスシティの人物を演じた俳優たちが、オズの世界で別の登場人物を演じるという仕掛けがあったが、この作品でも同じ仕掛けがある。そして、主人公が使命を果たすための旅に、人間ではない者たちが同行し、主人公の行動に影響を与えるというのも39年版と同じ。オズの旅には、翼を持つ猿と、陶器製の少女が同行する。さらには同じアイテムや台詞が続々と。

サム・ライミだけに屈折した毒っけがあるかと期待したが、さすがにそこは厳格なるディズニーブランドの基準に従い、文字通りのソフトなお子様向けメルヘンに仕上がっている。だが、魔女たちもさほど魅力はなく、3人揃って小さな陶器の少女に食われてしまったようだ。彼女の可憐さがいい。
水晶球やケシの花畑など共通アイテムが登場するたびに、これは39年版と同じ神話の再生なのだと感じさせる。オマージュと言えば、映画の誕生への敬意を盛り込んだシーンも随所にあり、初期のアニメーション映写装置プラキシノスコープが登場したり、オズが映像装置の原型を発明したエジソンを「彼こそ魔法使いだ」という場面もある。オズの最後の大仕掛けも映画の原理を使ったものですね。
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