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ジョン・ウィック:パラベラム★★★★

2019年10月24日 | アクション映画ーサ行

キアヌ・リーヴスが伝説の元殺し屋を演じる大ヒット・クライム・アクション「ジョン・ウィック」シリーズの第3弾。裏社会の掟を破り、懸賞金をかけられ追われる身となったジョン・ウィックが、次々と現われる暗殺者と繰り広げる死闘の行方を多彩なアクションとともに描き出す。共演はハル・ベリー、イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーン、マーク・ダカスコス、アンジェリカ・ヒューストン。監督は引き続きスタントマン出身のチャド・スタエルスキ。

あらすじ:伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、裏社会の聖域“コンチネンタルホテル”での不殺の掟を破ったため、裏社会の元締め“主席連合”の粛清の対象となり、1400万ドルの賞金首となってしまう。行く先々で刺客との死闘を余儀なくされ満身創痍のジョンは、かつて“血の誓印”を交わした元殺し屋ソフィアに協力を求めるべく、モロッコへと向かうが…。

<感想>世界はお前を許さない。伝説の殺し屋は、復讐の果てに逃亡者となる。前作の後のままから冒頭が始まる。かなりやつれ果てたジョン・ウィックが、体に銃撃で撃たれた傷跡があるのに、愛犬のブス可愛子ちゃんを連れて、「コンチネンタルホテル」へ犬を預けるために一流殺し屋が集うホテルへと向かう。ホテルコンシェルジュのシャロン役のランス・レディックが、ホテルの前で立っているが、あっという間にに殺し屋が集まって来る。

「マトリックス」でスタントを務めたキアヌの盟友チャド・スタエルスキが前作に続いて監督を務め、パワーアップしたアクションを演出する。

裏社会の掟を破り、聖域コンチネンタル・ホテルで仇敵を射殺したために、命を狙われる羽目になった殺し屋のジョンは、世界中の暗殺者を牛耳る“主席連合”に1400マンドルもの懸賞金をかけられる。

最初の刺客は、NYの図書館での格闘だ。見上げるほど背の高い大男。がたいのいい敵には素手でによる生ぬるい打撃は通用せず、長い手足を活かして攻撃を受けたジョンは苦戦。まともな武器もないなかで、手近なアイテムの分厚い本を駆使して応戦するのが凄い。前作で明らかになった、巨大暗殺者ネットワーク“主席連合”の全貌が明らかになる。世界中の暗殺者たちを束ねる“主席連合”の存在。厳格なルールによって殺し屋たちを統率する、その影響力の大きさが、ドラマを面白くする。そしてジョンはついに、そのトップと対面を果たす。

彼は、マンハッタンから脱出。ホテルの支配人ウィンストンの厚意に助けられ、ロシアへと飛ぶ。ロシアの組織の重鎮のアンジェリカ・ヒューストンの援助を取り付けて、さらにモロッコのコンチネンタル・ホテルの支配人であるソフィア(ハル・ベリー)に会い、主席連合の首領の情報を求める。

ソフィアと共に迫りくる敵と対峙する、アラブ系の組織の多勢に無勢を強いられるが、ソフィアが訓練した愛犬シェパードたちが、防弾チョッキを着せられて戦闘に加勢するのだ。恐るべき跳躍力から繰り出される鋭い牙と爪で、刺客たちの股間を狙って必ず仕留めるのだった。

ジョンは、死線を乗り越えながらようやく面会を果たした。首領は、暗殺指令の解除と引き換えに、主席連合への忠誠と過去との決別、そして聖域コンチネンタル・ホテル支配人ウィンストンの抹殺を彼に命じる。

そのころ、マンハッタンのコンチネンタル・ホテルでは、組織が放つった裁定人のエイジア・ケイト・ディロンが、支配人ウィンストンや地下世界の王バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)ら、ジョンの協力者たちを苦境に陥れ、さらには凄腕の暗殺者ゼロ(マーク・ダカスコス)、寿司屋を営む謎の軍団が参戦するし、ジョンの追撃を命じていた。マンハッタンに戻ったジョンは、自由を懸けて危険な戦いに挑むのである。

ジョンは格闘技と銃を合わせた“ガン・フー“を始めとし、銃撃戦やカーチェイス、逃げながら戦える馬は最強の相棒かも。華麗な手綱さばきで車道を颯爽と駆け抜け、馬と共に多彩な殺しのテクニックを披露するのだ。馬にまたがって騎馬警官よろしく街を走り抜き、次々と飛び出すハイテンションな見せ場は圧巻であります。

それに、聖域内で暗殺集団との大乱闘を繰り広げるのもお見事としか言えない。主席連合によって“不殺の掟”が解かれたコンチネンタル・ホテルの中は無法地帯だ。連合が擁する最強の武装部隊と、ゼロ率いる“シノビ”の暗殺軍団がジョンを討つべく、ホテルに結集し緊迫感マックスのバトルがボッパツする。ガラス張りの部屋で、マーシャルアーツとシラットが乱れ飛ぶ、ジョンとのバトルシーンは大満足でございます。

正確無比なゲーム感覚で無数のエキストラ兵の頭をぶち抜いてゆく中盤、少々ゲンナリもしたが、ラストはやはり拳銃の弾が尽きて、両者肉体と刃物が砕け散るガラスとのぶつかり合い、まぎれもなく本気のキアヌの顔が見せ場でもある。

大団円の取引が行われる部屋が、朝にはビルの屋上になっている空間マジックが素晴らしい。マーク・ダカスコスや、ヤヤン・ルヒ率いる「ザ・レイド」組らが、ジョンに憧れる敵役として出演していた。そのまんまに、キアヌへのリスペクトとして捉えられグットくるのも良かった。

「マトリックス」同様に、スタントなしのアクションとより奇想天外な世界観は、必須だ。そして中年男という渋みも哀愁も、いや~ジョンを演じるキアヌって、若い!そして、亡き妻への想いだけを抱いて死闘を繰り広げる姿には、凄絶さと悲しみとロマンがたっぷり。胸がキュンキュンするよ。

シリーズが回を追うごとに、それが色濃くなってゆき、キアヌ本人の仕事に対するストイックで、プロフェッショナルな姿勢が、ジョン・ウィックと同化しすぎているのも本作の魅力だと思う。そして、ジョンと共闘する因縁の美女、育ての親のフィクサーなど、クセありまくりな新キャラにも注目したい。

2019年劇場鑑賞作品・・・158  アクション・アドベンチャーランキング

 

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