パピとママ映画のblog

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ブライトバーン/恐怖の拡散者★★★

2019年11月30日 | アクション映画ーハ行

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガンが製作を務めたSFホラー。従来のスーパーヒーロー物語の定型を踏まえつつ、もしもスーパーパワーを手にした少年が邪悪な心を持っていたら、との想定で繰り広げられる惨劇の行方を描き出す。出演はエリザベス・バンクス、デヴィッド・デンマン、ジャクソン・A・ダン。監督は「インバージョン 転移」のデヴィッド・ヤロヴェスキー。

あらすじ:子どもができずに苦しんでいたトーリは、謎の飛来物が落下した森の中で赤ん坊を見つけると、彼をブランドンと名付けて夫のカイルとともに自分たちの子どもとして育て始める。12年後、聡明で才能あふれる少年へと成長したブランドンだったが、あることをきっかけに自分に備わった特別な能力に目覚めていく。次第に反抗的な態度が目立ちはじめ、トーリの中にも愛する我が子への疑念が芽生えだすのだったが…。

<感想>もしも、子供に恵まれない夫婦が、宇宙から飛来してきた赤ん坊を我が子として育てるが、・・・という誰もが知っているスーパーマン神話が、ヒーローではなく、悪の道を進んでいたらという仮定を基に、邪悪な力に目覚めた少年の悲劇を描いている。宇宙から落ちてきた少年が、スーパーパワーを覚醒させ、気に入らない人を次々と殺戮していく。ホラーをはじめ、SFやサスペンスなどあらゆるジャンルがミックスされた作品であります。

 

ブランドンは優しく聡明な子供に成長するが、12歳を境目に反抗的になり、學校ではトラブルを引き起こす。ただの反抗期ならいいのだが、実は内に秘めた超自然的なパワーを覚醒させたのだった。やがてブランドンは、自分の能力を自在に操るようになり、気に入らない人間を次々と血祭に上げていくのだ。

主人公の夫婦トーリとカイルは、いわばスーパーマンを育てたケント夫妻である。ところが、彼らの養子のブランドンは、クラーク・ケントのような善玉ではなかった。能力だけはスーパーマン並みでも、中身は「オーメン」のダミアンにも似た邪悪な子供なのだった。

トーリとカイル夫婦は、愛する息子ブランドンを信じて、なんとか救いの手をさし述べようとするものの、その異常な出自を知っているがゆえに、不安と恐怖にさいなまれ続ける。

懐かしい初期スピルバーグふうに始まり、やがてはヒッチコックやドン・シーゲルを思わせる緻密に計算された映像や、音響が恐怖を煽っている。ただし違うのは、個々のディテイルが時代相応に残酷度や、迫力を格段にスケールアップしているようだった。

ブランドンは、何時の間にかスーパーヒーローに憧れて、自身のマスクやマントを手作りするのは、宇宙からやってきた存在が、田舎で暮らす一家を恐怖に陥れるのは「スリザー」を思わせているようだった。

恐ろしかったのは、ブランドンの同級生の母親の目に、天井の蛍光灯が割れて落ちて来てガラスが目ん玉に刺さった時の、血まみれのカメラワークや、ノア叔父さんが車の事故で、顎が外れた時の描写など、悪夢に出てきそうなほどの迫力でした。

しかし、一番怖かったのが、冒頭のささやかな幸福に包まれた母子のかくれんぼが、ラストではホラーシーンへスイッチがはいっており、愛情なんて思い込みに過ぎぬという、真実を淡々と描き出しているところですね。

ブランドンの個人的な事情から、殺される人々。彼は感情移入できるようなキャラクターではなく、ホラー映画の冷酷な殺人鬼、あるいはモンスターとして描かれているのである。

全編、肉体的にも精神的にもエグいシチュエーションが続いて、自分の痛い思春期思い出したりもして、憂鬱になってしまう。子供を育てた経験のある人は、さらに絶望的な気分になってしまうだろう。

2019年劇場鑑賞作品・・・174  アクション・アドベンチャーランキング

 

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