パピとママ映画のblog

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ドクター・スリープ★★★★

2019年12月05日 | アクション映画ータ行

スタンリー・キューブリック監督がスティーブン・キングの小説を原作に描いた傑作ホラー「シャイニング」の40年後を描いた続編。雪山のホテルでの惨劇を生き残り大人へと成長したダニーを主人公に、新たな恐怖を描く。大人になったダニーを演じるのはユアン・マクレガー。監督・脚本は「オキュラス 怨霊鏡」「ソムニア 悪夢の少年」やキング原作のNetflix映画「ジェラルドのゲーム」といった作品を手がけてきたマイク・フラナガン。

あらすじ:40年前、狂った父親に殺されかけるという壮絶な体験を生き延びたダニーは、トラウマを抱え、大人になったいまも人を避けるように孤独に生きていた。そんな彼の周囲で児童ばかりを狙った不可解な連続殺人事件が発生し、あわせて不思議な力をもった謎の少女アブラが現れる。その力で事件を目撃してしまったというアブラとともに、ダニーは事件を追うが、その中で40年前の惨劇が起きたホテルへとたどり着く。

<感想>トラウマを抱えた男の40年越しの戦いの行方。数あるスティーブン・キング原作の映画の中でも最恐ホラーの呼び声が高い「シャイニング」伝説と化したこの傑作から39年を経て、キングによる続編小説「ドクター・スリープ」が映画化された。

雪に閉ざされたホテルで、臨時管理人となった作家の父親ジャックの狂気から逃げ延びた主人公のダニーは、空想の友達トニーと語り合う不思議な少年ダニーボーイの残像を心の片隅に残して、40歳の中年となった今でも当時のトラウマを引きずっていた。そんな彼が新たに遭遇する事件とは?・・・渋く枯れたユアン・マクレガー扮する、過去に囚われた主人公のキャラクター造形や、先の読めない展開など、スティーブン・キング作品のテイストがしっかりと脈づいているのだ。

ダニーを演じたマクレガーは、本作と「シャイニング」の関連性について「緊張感とサスペンス感が似ている」と類似点を指摘。続けて、「『ドクター・スリープ』の原作は『シャイニング』の原作を読んでいなくても楽しめる。同様にこの映画も単体で楽しめる」と、「シャイニング」を未見でも問題ないことをアピールしている。

心に傷を抱えたまま孤独な暮らしを続けていたのだが、理解ある友人の助けで酒の依存症を克服し、亡き父への想いを噛みしめるように話すダニー。そして、ターミナルケア施設で、ホスピスで働くようになった彼は、そこで死の間際の人々を、特別な力(シャイニング)で癒し、「ドクター・スリープ」と呼ばれるようになっていく。

児童ばかりを狙った不可解な失踪事件が起き、ダニーはアブラと共に事件の謎を追って40年前に惨劇が起きた“オーバールック・ホテル“へと行くことになる。

それに、新しく引っ越したダニーの部屋の壁に、“REDRUM”の謎のメッセージが描かれていた。それは、謎の少女アブラからのメッセージだった。彼女もまたシャイニングの持ち主で、事件現場を目撃したというのだった。児童ばかりを狙った不可解な失踪事件が起き、ダニーはアブラと共に事件の謎を追って、40年前に惨劇が起きた最も凶悪な“呪いのホテル/オーバールック・ホテル“へと導かれていく。

少女アブラには、カイリー・カランが扮しており、ダニーと同じシャイニングの持ち主であり、利発な女の子であり、どんなに恐ろしい出来事があっても、決して驚き泣き叫ぶなどはしない少女であります。

物語は、アブラはダニーと交信しながら、児童の連続失踪事件と、能力者の“命気”を食べることで生きながら得ている、「トゥルー・ノット」という謎の集団との対決を迎えることになる。純真な子供の魂を吸い取って生きながらえる妖魔、バケモノの集団が出現し、心に闇を抱えるがゆえに彼らの仲間となる娘が登場する。

その魔女ローズには、レベッカ・ファーガソンが扮しており、映画館でローズが出会う少女アンディには、エミリー・アリン・リンドが扮しており、あどけない小悪魔的な感じで、少女売春婦を演じている。少女アンディのシャイニングは、催眠能力を持っていて、「眠れ」という暗示の言葉を唱えると人間は眠ってしまうのだ。魔女ローズのシャイニングは、ダニーやアブラと同じ力であり、相手の頭の中に入って考えていることが解ってしまうのだ。それに、パワーもあり吹き飛ばす力もある。

前作の「シャイニング」で、非業の死を遂げた黒人コックのハロランが指導霊となって励ましていて、ラスト近くでの善と悪の魔女ローズとの決戦では、ダニーの頭脳プレーの勝利でもありました。

アブラの超能力で、誘拐される野球少年の背番号が「19」であったり、凶行の場所がレマーク工業だったりするのは、「ダーク・タワー」ネタも借りているような用語が登場するのだ。このシーンでは、本当に少年が妖魔、化け物集団に食べられていく、可哀そうな泣き叫ぶ声が耳から離れませんでしたね。

それに、随所に「シャイニング」を想起させるシーンが多かった。ラスト近くでは、「シャイニング」で有名なあのシーンが続々出てきて、あの双子の少女、まるで波しぶきのような怒涛の血の濁流、斧で壊した有名なドア、ダニーが三輪車で走る赤い絨毯、魔女ローズが外の植木の迷路でウロウロと、237号室の裸の婆さんがナント4回くらい出てきたなど。ファンには嬉しい悲鳴が、そして、エンドロールでも劇中の効果音の心臓の音が、シャイニングとリンクしてるのも良かったです。

 

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