藤子・F・不二雄原作で国民的アニメであるドラえもんのシリーズ初となるCGアニメ。『friends もののけ島のナキ』などの八木竜一と『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなどの山崎貴が共同でメガホンを取り、珠玉のストーリーもさることながら、ミニチュアで制作した背景にCGのキャラクターを重ねるなどこだわり抜いた画作りや演出も光る。
あらすじ:東京の郊外に暮らす運動オンチで勉強もできない少年、のび太。ある日、22世紀から子孫であるセワシがドラえもんと一緒にタイムマシンでのび太を訪れる。のび太が作った借金が原因で、セワシのいる代まで迷惑をこうむっていた。そのためセワシは、のび太のために世話係のネコ型ロボット・ドラえもんを連れてきたのだ。こうして、のび太はドラえもんと暮らすことになり……。
<感想>藤子・F・不二雄先生は偉大なり!、膨大な数の「ドラえもん」のエピソードの中から、「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が感動編を選りすぐり、のび太とドラえもんとの出会いから別れまでを綴った号泣ストーリーとして3Dアニメ化した作品です。私は、2Dにて観賞しました。確かに22世紀の未来なんかは3Dで観たいと思いましたが、2Dでも感動する場面は一緒ですからね。
ラスト近くのしずかちゃんのパパの名セリフが心に沁み渡る「のび太の結婚前夜」、のび太が独り立ちする「さようなら、ドラえもん」など人気エピソードの乱れうちに涙腺は崩壊寸前になります。改めて原作コミックを読み直したくなります。
確かに、思い出せば「どらえもん」はテレビで子供と一緒に観た作品で、忘れられない昭和40年代を思わせる土管のある空き地や、当時の子供たちが夢見ていた未来の社会などがCGで再現されているところなんかは、見どころの一つでしょう。いつも、ジャイアンに虐められて、取っ組み合いの喧嘩をしているところとか、口ばっかりのスネオ君や頭のいい容姿端麗なデキすぎ君など、あの当時は、将来しずかちゃんが結婚する相手は、デキスギくんだとばかり思っていました。
それが、この映画の中では、「未来は変えることができる」とばかりに、大学時代だと思うのですが、雪山登山に誘われたのび太が、風邪を引いていて断ってしまう。ところが、しずかちゃんが雪山で風吹に遭い遭難しそうになり、それをいつものドラえもんの「どこでもドア」で雪山へ行き遭難寸前のしずかちゃんを助けるのび太。しずかちゃんは、のび太の風邪がうつってしまい早く病院へ連れて行かないと死んでしまうことに。その時、気を失う前にしずかちゃんがのび太君に「この前の話、OKよ」と、それって、プロポーズの返事なの?
あり得ない状況を、ドラえもんの便利グッズで助けられ、無事しずかちゃんと仲良くなり結婚まで辿り着くという物語。
今回は、のび太がジャイ子ではなく、しずかちゃんと結婚したら、セワシは生まれなかったのでは?」という原作連載時からのタイムパラドクス問題があるが、ここでは、「未来は今よりもっと明るく変えることができる」という藤子先生からの前向きなメッセージとして受け止めたいと思いました。
やっぱり一番泣けたのは、「さようなら、ドラえもん」のエピソーどですかね。ドラえもんに依存するのび太くん。これではいけないと、鼻からスパゲッティーを食べろと、無理難題を吹っかけてきていたジャイアンとの勝負に挑む。勝ち目はないのに、何度やられても挑んでいくのび太君の姿に「頑張れと」応援してしまう。何時かはこの時が来ると思っていたのび太くんの、勇気ある行動に大人になったと実感。
今回の劇場版と原作本と、どこが違うのかというと、大きく異なるのはドラえもんに「成し遂げプログラム」がセットされている点である。のび太が幸せになると認識されてしまうと、48時間以内に22世紀に帰らなくてはならないのだ。のび太はドラえもんと自信の少年期に別れを告げることになる。
便利グッズ「頭にポンと付けて竹コプター、暗記パン、透明マント、着せ替えカメラ、ガッテングローブ、すり込み玉子等々」で人生は変わるのか?・・・。あの「とりよせバック」で算数を猛勉強したのに、テストは国語の読み取り漢字テストでした。しかし、算数のテストはバッチシだったのではないかしらね。
タイムマシンで自分のプロポーズをしずかちゃんが受け入れることを確認したのび太くん。ドラえもんには、「機械ばかりに頼ちゃダメ」どんなダメ人間でも必ず長所がある、など数々の教訓が込められていましたね。子供よりも、大人の方が感動しているみたいでした。
2014年劇場鑑賞作品・・・265 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:東京の郊外に暮らす運動オンチで勉強もできない少年、のび太。ある日、22世紀から子孫であるセワシがドラえもんと一緒にタイムマシンでのび太を訪れる。のび太が作った借金が原因で、セワシのいる代まで迷惑をこうむっていた。そのためセワシは、のび太のために世話係のネコ型ロボット・ドラえもんを連れてきたのだ。こうして、のび太はドラえもんと暮らすことになり……。
<感想>藤子・F・不二雄先生は偉大なり!、膨大な数の「ドラえもん」のエピソードの中から、「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が感動編を選りすぐり、のび太とドラえもんとの出会いから別れまでを綴った号泣ストーリーとして3Dアニメ化した作品です。私は、2Dにて観賞しました。確かに22世紀の未来なんかは3Dで観たいと思いましたが、2Dでも感動する場面は一緒ですからね。
ラスト近くのしずかちゃんのパパの名セリフが心に沁み渡る「のび太の結婚前夜」、のび太が独り立ちする「さようなら、ドラえもん」など人気エピソードの乱れうちに涙腺は崩壊寸前になります。改めて原作コミックを読み直したくなります。
確かに、思い出せば「どらえもん」はテレビで子供と一緒に観た作品で、忘れられない昭和40年代を思わせる土管のある空き地や、当時の子供たちが夢見ていた未来の社会などがCGで再現されているところなんかは、見どころの一つでしょう。いつも、ジャイアンに虐められて、取っ組み合いの喧嘩をしているところとか、口ばっかりのスネオ君や頭のいい容姿端麗なデキすぎ君など、あの当時は、将来しずかちゃんが結婚する相手は、デキスギくんだとばかり思っていました。
それが、この映画の中では、「未来は変えることができる」とばかりに、大学時代だと思うのですが、雪山登山に誘われたのび太が、風邪を引いていて断ってしまう。ところが、しずかちゃんが雪山で風吹に遭い遭難しそうになり、それをいつものドラえもんの「どこでもドア」で雪山へ行き遭難寸前のしずかちゃんを助けるのび太。しずかちゃんは、のび太の風邪がうつってしまい早く病院へ連れて行かないと死んでしまうことに。その時、気を失う前にしずかちゃんがのび太君に「この前の話、OKよ」と、それって、プロポーズの返事なの?
あり得ない状況を、ドラえもんの便利グッズで助けられ、無事しずかちゃんと仲良くなり結婚まで辿り着くという物語。
今回は、のび太がジャイ子ではなく、しずかちゃんと結婚したら、セワシは生まれなかったのでは?」という原作連載時からのタイムパラドクス問題があるが、ここでは、「未来は今よりもっと明るく変えることができる」という藤子先生からの前向きなメッセージとして受け止めたいと思いました。
やっぱり一番泣けたのは、「さようなら、ドラえもん」のエピソーどですかね。ドラえもんに依存するのび太くん。これではいけないと、鼻からスパゲッティーを食べろと、無理難題を吹っかけてきていたジャイアンとの勝負に挑む。勝ち目はないのに、何度やられても挑んでいくのび太君の姿に「頑張れと」応援してしまう。何時かはこの時が来ると思っていたのび太くんの、勇気ある行動に大人になったと実感。
今回の劇場版と原作本と、どこが違うのかというと、大きく異なるのはドラえもんに「成し遂げプログラム」がセットされている点である。のび太が幸せになると認識されてしまうと、48時間以内に22世紀に帰らなくてはならないのだ。のび太はドラえもんと自信の少年期に別れを告げることになる。
便利グッズ「頭にポンと付けて竹コプター、暗記パン、透明マント、着せ替えカメラ、ガッテングローブ、すり込み玉子等々」で人生は変わるのか?・・・。あの「とりよせバック」で算数を猛勉強したのに、テストは国語の読み取り漢字テストでした。しかし、算数のテストはバッチシだったのではないかしらね。
タイムマシンで自分のプロポーズをしずかちゃんが受け入れることを確認したのび太くん。ドラえもんには、「機械ばかりに頼ちゃダメ」どんなダメ人間でも必ず長所がある、など数々の教訓が込められていましたね。子供よりも、大人の方が感動しているみたいでした。
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