パピとママ映画のblog

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いちごの唄★★・5

2019年07月20日 | アクション映画ーア行

人気脚本家の岡田惠和がTV「ひよっこ」の出演者でもあった峯田和伸のバンド“銀杏BOYZ”の楽曲をモチーフに紡いだ同名連作短編集を、「ひよっこ」の古舘佑太郎と「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」「きみの鳥はうたえる」の石橋静河主演で映画化した青春ラブストーリー。監督は岡田脚本のドラマ「泣くな、はらちゃん」「ど根性ガエル」を手掛けた菅原伸太郎。本作が劇場映画デビューとなる。

あらすじ:不器用ながらも心優しい青年コウタ。中学生のとき、唯一の親友だった伸二と、クラスメイトの千日を“天の川の女神”と崇め、2人で遠くから眺めて満足していた。しかし伸二は、その千日を交通事故から守り亡くなってしまう。10年後、伸二の命日である七夕に、コウタは千日と偶然の再会を果たす。2人は1年に1度だけ、伸二の命日に同じ場所で毎年会おうと約束する。次第に千日への恋心が募っていくコウタだったが…。

<感想>全力で恋した時間は、永遠なんだ。同作は「ひよっこ」の脚本・岡田氏、出演の峯田のコンビが、「銀杏BOYZ」の名曲「漂流教室」「ぽあだむ」などをイメージソースに、純真無垢な青年コウタ(古舘)が中学時代、密かに「女神」と崇めていた初恋の相手、千日(石橋)と10年後に再会し、恋心を抱く姿を描ている。

宮本信子が演じるのは、コウタ(古舘)の亡き親友・伸二が住んでいた孤児院の園長役。「とても静かな映画で、少し心が痛くなるような、でも最後には爽やかな気持ちになれる作品」と本作の感想を述べつつ、自身の役どころについては「長い間ひとりでこの場所(孤児院)を守ってきた人」と説明している。「その厳しさ、優しさの両方を表現できたら良いなと考えて、とてもとても大切に、セリフを言わせて頂きました」と振り返っている。

コウタが想いを寄せるあーちゃんの中学生時代の姿に扮する清原は「大人のあーちゃんに繋ぐパズルピースを丁寧に集めなくちゃ、と模索していた日々を思い出します」「コウタとあーちゃんの切ない歩幅と、この作品の甘酸っぱい香りを胸いっぱいに感じて頂けたらいいなと想います」とアピールしている。

千日が中学三年生の時、自分のせいで同級生が死んでしまったと思っていること。十年経った今でも、そこからまだ立ち直れずにいること。

千日とコウタは10年ぶりに再会し、それから1年に一回しか会わない。七夕の日を心待ちにするコウタの描写こそあるものの、千日がどのような日々を過ごしていたのかは一切描かれていないのだ。更に言えば、コウタと再会するまでの10年間を彼女はどうやって生きてきたのだろうか?・・・。観客の想像力を掻き立てるのだ。

その時に必ずいくラーメン屋は、客が入っていない寂れた店。コウタが、店主に来年の七夕まで営業していて下さいとお願いする。

一年の一度の逢瀬だけで過ぎてゆく時間は結構長く、その1年の間に彼女に何があったのかは描かれていないので、想像するしかない。そして、ある七夕の夜、コウタに千日が自分の気持ちを吐いてしまうシーン。

ですが、映画の中で描かれている主人公のコウタが、余りにも子供じみていて純真なのに面食らってしまう。だから、一緒に出て来る弟とその恋人の方が、ずっと大人に感じてしまった。コウタという男の勝手な女性像の崇拝が、気味悪かった。

だから、千日が「私は女神じゃない」と否定するので、それでいくらか留飲が下がったと思う。いつまでも子供ぽい男子と、実年齢以上に大人に見える千日の組み合わせとしては絶妙です。優しさの押し売りになっていないのも、心地良かったですね。

コウタは千日を笑顔にする一方で、彼女の古傷にさわる存在でもある。コウタが千日の苦しみを、受け取って救ってくれるのじゃないかと思っていたのですが、コウタは救ってはくれなかったのだ。優しくも残酷なコウタの回顧から動き始めた千日の感情は、思いがけない人の元へと導いていく。

映画の終盤で、幼いころに伸二と生活をしていた養護施設の園長を訪ねる。そこで、長い間彼女の心の中でぐるぐると絡まって、どうしようもなくなっていた哀しみを受け取ってくれたのは園長先生だったのですね。そこで千日は、やっと胸のつかえたものが取れた感覚になりました。

一方、コウタのアパートの隣室に住んでいるパンク好きのお姉さん・アケミ役の岸井さん。アケミは彼(コウタ)の人生に勝手に入り込んで、勝手に通り過ぎていきます。事情があって、アケミはコウタの名前を一度も呼ばないけれど、名前をちゃんと知らなくても、人は出会って別れることができるんだなぁと、現代の女性の方が上をいってますね。

コウタとあーちゃんとの切ない恋心を描いている本作を通じて、青春に年齢は関係ないと思いましたが、10代の時に感じる、嬉しさや、苦しさ、ドキドキする感情は、大人になると楽しめなくなるものだと想っていたけど、この作品を見て、大人だからこそ大切にできる青春があるんだなと知りました。

また、和久井と光石がコウタの両親を演じている。映画「3月のライオン」で主人公の幼少期を演じた大西利空が中学生時代のコウタ、小林喜日が伸二、泉澤祐希がシゲとして参加。

「カメラを止めるな!」で話題を呼んだしゅはまはるみがコウタの職場の先輩・涼子役に、「まく子」(3月15日)の主演に抜てきされた山崎光が子ども時代のシゲを体現していて、渡辺道子、ポール・マグサリン、吉村界人も共演していました。

2019年劇場鑑賞作品・・・107  アクション・アドベンチャーランキング

 

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