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ミスター・ガラス★★★・5

2019年02月02日 | アクション映画ーマ行

鬼才・M・ナイト・シャマラン監督が「アンブレイカブル」「スプリット」の続編として描く衝撃のサスペンス・スリラー。“スーパーヒーロー”は実在するのか、という問題を研究する精神科医のもとに“特殊な能力を持つ”と自称する3人の男が集められたことから巻き起こる予測不能の物語がスリリングに展開していく。主演はブルース・ウィリス、ジェームズ・マカヴォイ、サミュエル・L・ジャクソン。共演にアニヤ・テイラー=ジョイ、サラ・ポールソン。

あらすじ:フィラデルフィアのとある施設に自分をスーパーヒーローだと信じる男たちが集められ、精神科医のステイプルによってその真偽を確かめる研究が行われようとしていた。集められたのは不死身の肉体と悪を感知する能力を持つデヴィッド・ダン、凶暴で超人的な“ビースト”を含む24もの人格を持つ多重人格者ケヴィン・ウェンデル・クラム、非凡なIQと生涯で94回骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラスという3人。ステイプルは彼らが精神を患い、あらぬ妄想に取りつかれているのだ、ということを証明しようと試みるのだったが…。

<感想>シャマランの最新作、前作の「スプリット」と怪作「アンブレイカブル」の、その後をまとめて描く奇想天外なサーガの完結編である。ホラーとスリラーのテクニックを自在に操り、観客を惑わしながらも「実は○○でした」と思わぬジャンルに誘導する達人なのだ。

一見怖いシャマラン映画だが、どこでギャグがぶっ込まれるのか分からない。明らかにやりすぎなシチュエーションや、突拍子もないセリフなど常に油断大敵であります。

シャマランはハリウッドで活動せず、ほとんど監督作の舞台を自宅がある米フィラデルフィア近くに設定する。地元への強いこだわりも個性を生む要因の一つ。本作でも3人が集められたのは、米フィラデルフィアにある研究施設です。

「アンブレイカブル」ではミスター・ガラスのシーンで、鏡やガラスの映り込みを巧みに使ったシャマラン。脚本だけでなく、映像演出にも凝りまくるのが彼の特徴なんです。鏡を駆使した演出は本作でも踏襲。不穏なムードを掻き立てるのだ。

それに「シックス・センス」の大成功から、最期に衝撃のどんでん返しというのが、シャマランのお約束と思われがちですが、ここでもどんでん返しを重ね意表を突く裏技を繰り出すこともあります。

物語は過去2作から生まれた3人の“超人”が一つの精神病院に集められる。すべては彼らの妄想だと証明しようとする精神科医ステイブル(サラ・ポールソン)によって“禁断の研究”が始まる。彼女は何を考えているのかさっぱりわからず。極めて不気味です。

果たして勝つのは精神科医ステイブルの理論か、それとも人智を超えた3人のパワーなのか?・・・。寒々とした色調とおかしなカメラアングルが、緊張を否応なく増すなかで、予想の斜め上下をいく物語となっていた。これぞシャマランと言うしかない。

主演は「アンブレイカブル」で運命の宿敵を演じたブルース・ウィリス&サミュエル・L・ジャクソンと、「スプリット」で24の人格をもつケヴィンを怪演したジェームズ・マカヴォイ。

ブルース・ウィリスのデヴィッド・ダンは、パワーを正義のために使うと決意。自身が遭遇した列車事故などがミスター・ガラスの計略だったと見抜き、彼を警察に突き出した。その後、何故か彼らと共に拘留される身に。能力は傷を負ってもすぐに治るなど人間離れした治癒能力と怪力をもち、また触れた相手の悪事を察知する能力も備えている。死んでもしなないスーパーヒーローの誕生物語だった。

 

サミュエル・L・ジャクソンのミスター・ガラスは、極端に身体が弱く、ガラスのように壊れやすいという理由で“ミスター・ガラス”を自称。アメコミに造詣が深く、自分と対立するような力をもつヒーローの存在を妄信している。能力は、ひ弱すぎる身体と引き換えに人並み外れた知能を得たと信じており、IQも非常に高い。手の込んだ陰謀や策略を得意とする。

 

ジェームズ・マカヴォイのケヴィンは悲惨な環境に生まれ育ち、23人の人格を宿すようになった。24番目が“ビースト”という凶暴な人格が覚醒したことで、人類に害をなす恐るべき存在となる。能力は、ビーストが覚醒することで、人格だけでなく体格も変化する。ショットガンの弾も通さない恐るべき肉体をもつモンスターと化すのだ。部屋の壁を這いずり回り、天井にもまるで蜘蛛人間みたいに自由自在に動くモンスターと言っていい。

また「スプリット」で、ケヴィンに監禁された美少女ケイシーのアニヤ・テイラー=ジョイの登場も明らかに。シャマランならではの一筋縄ではいかないサスペンスの全貌に、過去の作品を手掛かりに迫る。

完結編の「ミスター・ガラス」では最小限のヒーローとヴィランの対立の構成。シャマラン的な大風呂敷は控え目だが、それでも胸に迫るものがある。

「アンブレイカブル」ではブルース・ウィリス扮する“壊れない男”と、サミュエル・L・ジャクソン扮する“壊れやすい男”が、それぞれヒーローとヴィランとして設定されていた。ですが、今回の設定はそんなに単純ではないのだ。「スプリット」に登場した24人格者の超人的な人格ビーストの参入により、ある意味三つ巴の戦いにも発展する。もはや善悪の判断を超えた領域にドラマは踏み込んでいく。

誰が真の勝者なのかは観てのお楽しみだが、そこは意外性の王シャマラン。例によってバカらしくもあるのだ。ですが、この世界にキチンとオチを付けるばかりか、必死に行動する弱者の奔走でも夢中にさせるのだ。

アメコミを視野に入れつつも、その王道パターンとは異なる結末のヒネクレぶりも潔いのであります。

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