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ジョジョ・ラビット★★★★・5

2020年02月06日 | アクション映画ーサ行

「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督が第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞した人間ドラマ。主人公のジョジョ役をローマン・グリフィン・デイビス、母親役をスカーレット・ヨハンソン、教官のクレツェンドルフ大尉役をサム・ロックウェルがそれぞれ演じ、俳優でもあるワイティティ監督が、ジョジョの空想の友だちであるアドルフ・ヒトラーに扮した。

あらすじ:第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるアドルフの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を送っていた。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかいの対象となってしまう。母親とふたりで暮らすジョジョは、ある日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに気づいてしまう。それは母親がこっそりと匿っていたユダヤ人の少女だった。

<感想>ヒトラーユーゲントに熱狂する軍国少年の物語なのに、ストーリー運びが妙に能天気であります。意図が丸見えの漫画っぽいタッチが少々惜しい気がしましたね。ところが、戦争の影が近づくと、次第に恐ろしさが増してきて、気が付いて見ると、恐怖が込み上げてきた。

結局は、ジョジョ少年が、空想上の友だちであるアドルフと仲良く友達となって、戦争の中の暮らしを明るくユーモアに生きているのだ。どちらかと言うと、「チャップリンの独裁者」などを彷彿とさせるようなコミカルな作品でもあります。

監督のタイカ・ワイティティは、マオリ系ユダヤ人であり、その彼自身が幼少のころ受けた偏見の経験と憎しみからくる葛藤を、主人公2人の関係性で体現している。さらには、ジョジョの妄想の中のヒトラーとして出演している。

その矛盾した存在は、ジョジョにアドバイスを送り続けるのだが、それが滑稽でもあり可笑しいのだ。現実の中の不条理が浮き彫りになっていくのだった。

母親には、スカーレット・ヨハンソンが、それに教官のクレツェンドルフ大尉役をサム・ロックウェルが演じて、ジョジョ少年を助ける役目。

後半では、少年が戦地とかした街中で、立ち尽くすシーン。冒頭でのヒトラーユーゲントの合宿へと街中を駆け抜けるジョジョ少年との対比。

美しい日々と戦場のコントラスが見事だ。蝶々を追っていくと、広場で吊るされている母親の死体を見つけ、泣き出す少年。いつも靴紐を結べなくて母親に結んでもらっていた。母親の遺体に抱き着き、靴の紐を結んであげる息子が最高。父親のことは描かれていないので、家に匿われているユダヤ人の少女エルサと、仲良く暮らさなければならないのだ。

しかも、母親が匿っていたユダヤ人の少女エルサを、空想上のヒトラーは彼女を排斥しようと躍起ですが、ジョジョは聡明なエルサに次第に惹かれていきます。そこへ、ゲシュタポの家宅捜索があり、黒服の男たちが現れて、エルサをユダヤ人とみなして、連れて行こうとする。だが、エルサは利口な少女であり、ジョジョの亡くなった姉に成りすまして、上手く立ち回るのでした。

少年ジョジョとユダヤ人の娘エルサの二つの顔が、呼吸をするようにもつれ合いながらも、ドアを開けて勇気を出すラストへと。

音楽が、ビートルズから始まり、デエビット・ボーイで終わる選曲も良かった。

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