パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

親孝行(・・・)

2016年03月06日 | Weblog
3月5日(土)曇り
木曜日の夜。九州の友人もんちゃんよりライン。
「夫と孫とディズニーリゾートに向かってま~す!」という浮かれっぷり。
いいなあ~人生謳歌してるって感じだなあ~と羨ましく思いながらしばしラインのやり取りをするうちに・・・
もんちゃんのご両親が相次いで入院され、父上は一時危篤状態にまで。
今なんとかお二人とも退院されたが、その介護やらでスシローのパートは辞めた。
時同じくしてご主人も会社を辞められており、今しかないねってことでの、孫を連れての旅行になったらしい。
もんちゃんは二人姉妹で、この四日間ご両親はおねえちゃんにお願いしてのしばしの息抜き。
日曜日に帰ったらまた介護生活だよと明るく言う。

翌金曜日の昼下がり。
クラス会あとに作った例のラインに、名古屋在住のM君が投稿。
「急きょ鹿児島に帰省中」
聞くに、お母様が軽い脳梗塞を発症して入院されたとのこと。
一泊してトンボ帰りでその足で出張だと嘆いておる。

我が家の老老介護も、いよいよというところまできている感があり、どうしたものかと思いつつ、いまひとつ緊迫感に欠けていたことを反省する。
インフルエンザによる咳で肋骨骨折し、今、コルセット生活をしている老母。
とても父の面倒まで見られないと父を施設に入所させたものの、このワガママ父が帰ると言って聞かないらしく母のストレスを増大させている。
父の兄弟達が交代で施設に見舞いに行っては父をなだめすかしているという状況らしい。
母の話では何だか父がいっきにボケ始めているような気がして、「施設に入れるとボケが進む」というのは本当なのか?と不安に思ったりもしている。
母は母で「老老介護してて殺す人の気持ちがわかる」とおそろしいことを言ったりする。

今朝、トイレのカレンダーをぼんやり見ていると・・・
ハッ!19日の土曜日からの3連休の後の火曜日も教室は休みだ!
ということは、19日から23日の水曜日まで帰れる。
土曜日は、ワタクシの持病の検診日であるが、それをすませてから夕方の飛行機で飛べば、日曜日に父を迎えに行き
父には「母も入院している」ことになっているから、母も一時退院させてきたといい、火曜日辺りまで自宅で過ごさせてから施設へ送り出し、翌日ワタクシは東京へ帰るというのはどうだ!?
自分の考えにホレボレとしながらトイレから飛び出し、ネットで航空券をチェックすると・・・うっ、そうか連休だし春休み近いし、ちょっとお高いのね。
そんなこと言ってられないわね。まあ、何とかなるでしょう。
で、母に電話する。
喜んでくれるだろうと意気込んで・・・

ところが・・・
母は、喜んでくれるどころか、メイワクそうなのである。
一時帰宅させた後、施設に帰らないと言いだしたら大変だと心配しているのだ。
n「でもさぁ~ボケちゃったら、この後が大変でしょ?
ずっとそこにいられるわけじゃないんだから。
お母さんが良くなったら帰ってくるでしょう?」
母としては、もう父に愛情どころか煩悩すらもないようで、「自分はもう無理だから!施設を出てきたら今度は老人ホームにはいってもらう。」ってなことを言いだす。
う~む・・・
怖いけど、考えたくないけど、そういうところに入ってもらうためにはボケてもらってたほうが好都合と思ってるの?と勘ぐりたくなる。
お正月に帰省した時、父は昔ながらのやかましさんのワガママさんだったが、頭のほうはしっかりしていて、
眼は見えないがトイレもお風呂も自分で入るし、
母が遊びに行ってる間、ワタクシと従姉とで介護した日も全くもって面倒なことはなかった。
これはたったの一日のことだし、ワタクシが滞在したのも二週間だけだし、毎日介護している人のストレスは計り知れないだろう。
だから、介護する母の考えを尊重しようとは思い、なるべく言葉を選んで話しているつもりだったが、
母の「どうしても、ボケる前にお父さんに会っておこうと思うなら帰ってくれば?
その飛行機代は出すよ。」にはカチーン。
思わず声を荒げて「別に飛行機代のことなんか頼んでないでしょ!(怒)」
飛行機代を出すって、それは父の働いたおかげのお金じゃないか!まるで自分のお金のようにいうけどさ!とまでは言わなかったのはエラい?
なんだかなあ~
喜んでくれると思って電話したのに、こういう感じになっちゃってつらいなあと思いつつ、お互いぎこちない感じのまま電話を切る。

先程、母からメールが届く。
自分の体のことしか考えられなくてごめんなさい。と書かれている。

自分のことしか考えないワガママ父。
背中の痛みが、この先、治るか不安でしょうがないと嘆き、自分のことしか考えられない母。
近くに住んでるけど、必要最小限のことしかしない兄。
「仕事が忙しいんだ」このセリフさえ言えば許してくれた両親は、すっかり歳をとったんだということに気付いていない。
そして、遠くに住んでいることを理由にする娘。
でも、この娘、四月に東北旅行を計画し、その後ももろもろ遊びの計画している。
これが後ろめたくて、ちょっとその前に罪滅ぼししとこうかという気持ちがなかったとはいえない。

帰宅した夫と娘にこの話をすると・・・
おばあちゃん子の娘は泣かんばかりの勢い。
夫からも「そもそも君は怒りの沸点が低過ぎる。」と言われる始末。
娘も夫も声を揃えて「とりあえず、帰って、施設に会いにいくという形が良い」
ということになり、春休みの娘も一緒に帰省することにする。
みんながみんな、おばあちゃんを中心におばあちゃんを大事に!ってことで話を進めることに、父親が可哀想に思える。
ワタクシは、昔っから、父にそっくり!と言われていたのだ。
母親には素っ気なく、「とりあえず帰省するから!」という旨のメールを返信しておく。
娘も一緒ということは内緒。
きっと喜ぶだろうから(いぢわるかっ!?)
とーさんっ!こうなりゃ、意地でもボケるなよっ!
コメント
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