緑の川の流れるところ☆母と娘のヅカ物語

あっという間に娘は高校生(笑)お勉強・お弁当・時々宝塚な日々です☆

子どもの目からみた大人の事情

2011年08月05日 | 本の紹介

今読んでいます。

社会評論家であった 丸岡秀子さんの自伝的小説
「ひとすじの道」 偕成社文庫 3冊組です

かつては中学生向けの課題図書になったとうこの
著作・・ブックオフに偶然ありまして、ゲットいたしま
した。

児童文学を読んでいて、大人の諸事情というものを
子どもにどう投影させて書かれているかということに
関心を持って読むことが多いです。

親の不仲 婚姻関係の解消 転居 経済状態の変化
などなど・・否が応でも子どもを巻き込まずにはいられ
ない大人の事情ですが、子どもの年齢により書かれ
方は異なります。

子どもが幼い頃であれば、環境の変化はおおむね
「別離」の涙や、そのとき食べたもの、友と交換した
おもちゃなど断片的な具体物の印象で語られます。

高学年になれば、かなり冷めた目線で親のことを
見ているように書かれ、大人の繕いや計算を何とな
く見抜いています。

中学生以上にもなれば、かなり分析的に書かれて
います。

もちろん文学の中での描写ではありますが、おおむね
あたってるかな・・

娘が何となく大人の事情を読み取ってうまく立ち回る
のを見ると・・ドキッといたします。