今読んでいます。
社会評論家であった 丸岡秀子さんの自伝的小説
「ひとすじの道」 偕成社文庫 3冊組です
かつては中学生向けの課題図書になったとうこの
著作・・ブックオフに偶然ありまして、ゲットいたしま
した。
児童文学を読んでいて、大人の諸事情というものを
子どもにどう投影させて書かれているかということに
関心を持って読むことが多いです。
親の不仲 婚姻関係の解消 転居 経済状態の変化
などなど・・否が応でも子どもを巻き込まずにはいられ
ない大人の事情ですが、子どもの年齢により書かれ
方は異なります。
子どもが幼い頃であれば、環境の変化はおおむね
「別離」の涙や、そのとき食べたもの、友と交換した
おもちゃなど断片的な具体物の印象で語られます。
高学年になれば、かなり冷めた目線で親のことを
見ているように書かれ、大人の繕いや計算を何とな
く見抜いています。
中学生以上にもなれば、かなり分析的に書かれて
います。
もちろん文学の中での描写ではありますが、おおむね
あたってるかな・・
娘が何となく大人の事情を読み取ってうまく立ち回る
のを見ると・・ドキッといたします。