松村知也、猫が大好きな爺さん

自身の忘備録です、日記風の記述だが政治的な意見や専門領域(電子工学・品質管理)の記述は意図的に避けています。

不思議なご縁

2013年11月12日 | 旅先から

山形県酒田市に出張してきている、仕事を通じて昭和43年以来お付き合いのあった方の告別式に出た、83歳というから運刻斎とちょうど一回りの差である。仕事の関係では親会社(こんな表現は好きではないが)の設計担当者対外注の社長という関係であったが、気心の通じるまた任せておいて安心できる外注さんだった。この社長とは不思議なご縁があって15年前運刻斎が欧州に駐在しているとき、親会社のハンガリー工場へ部品メーカーとしてハンガリーに進出するか否かの経営判断に迫られて社長からご相談を受けた。会社の立場としては出てきて頂きたいのは山々だけど、冷静に事業計画を練ってみるとどのように贔屓目に見ても不採算は免れない。タイミングよくドイツから日本に出張してきていたので大田区蒲田にある会社を訪ねてデータを見せて「社長これは出ないほうが良いね」と正直に進言して思いとどまって戴いた。この行動はどう考えても会社の利益を阻害するものであって、親会社の立場としては出てきて下さいとお願いするのが本来の姿勢であったのだが、ここで嘘が言えないのが運刻斎の弱み(笑)70歳を過ぎた今もこの姿勢はぶれていない、自慢にはならないがこの考え方で仕事をしてきてそれなりに社会的に認められている(本当か?)のだから人生とは不思議なものだ。