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滝田洋二郎監督最新作「釣りキチ三平」!

2009年03月24日 | 人生のらりくらり
最近、このブログをオフィシャルに見る人が増えているようですが、
このブログは、「ぱぱへみんぐ」(実名は公開していないので)のプライベートな
日々を綴っているブログです。そのことをご承知おき、お読みください。

さて本題。滝田洋二郎監督最新作「釣りキチ三平」がこの3月20日に公開され、
さっそく初日に観て来ました。なんとこの作品、矢口高雄先生の「釣りキチ三平」の
映画化だと思ったら大間違い! 確かに三平の格好は麦藁帽子をかぶり、
白いシャツの袖から赤いロングTシャツがのぞくあの姿で子どものころに読んだ
「釣りキチ三平」そのもの。鮎川魚紳は出てくるし、まぼろしのイトウの話のような、
1・5mのマスの話もイメージのまま。しかし、この映画は、映画「おくりびと」で
アカデミー賞を受賞した日本が誇る滝田洋二郎監督の「釣りキチ三平」である。
なんと映画の半ばから涙が出そうで出そうで、映画を観ているどころではなかった。

見事だ! あまり書くとこれから見る人に失礼なのでストーリーは言えないが、
この映画は死の厳粛さと意味を問うた前作「おくりびと」と、「対」になる映画だと
感じた。つまり、これは「釣りキチ三平」のストーリーとモチーフを借りた、
滝田洋二郎監督の生の意味、人生の歓喜を問うた映画だ。
流れるストーリーは釣りを楽しむ三平少年のストーリーだが、そこを通して、
セリフ、表情、景色、音楽などが自然と「人は何のために生きるのか」を語りかける。

バスプロの魚紳さんが釣りに悩み、「釣りとは何か」との問答を続けるの中で
たどり着いた結論は、なんと「釣りはたたのくだらない遊び」!。なんとまあ。
その「くだらない遊び」に命をかけ、真剣になっている人たち。
今回は題材は「釣り」ということだが、おそらくその奥にある監督の思いに
僕の心は共鳴し、心が震え続けたのだろう。

滝田洋二郎監督、参りました! 「おくりびと」は原作というか題材がすごいだけでなく、
死というものをあのように深く、かつ日本的なものとして捉えて描ける監督の
心、そして人間性がすごいのですね。また、それは、たまたまではなく、
監督がすでにそれらを備えている、ということなのですね。

想いというものをこんな手法で描けるのかと、感激致しました。
もう41歳なのにまだまだか…、まいったなあ。

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2009年03月16日 | 執筆格闘記
先輩のライターが
「一からはじめる禅」(ダイヤモンド社刊・1680円)
という著書をこの2月末に出しました。
この方は僕のこの業界に入った10代の頃からの大先輩。当時はもちろん、
独立してからも、闘病中、移植後など、折にふれて僕を激励し続けてくれた
恩人です。
もう20年以上のつきあいになるかなぁ。本屋で見ることがったら
手にとってみてください。

ちなみにセブン&ワイの本紹介のHPアドレスです。
http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32210963

3月7日、WBCの興奮。

2009年03月10日 | 人生のらりくらり
3月9日の深夜、侍ジャパンは第2ラウンドに向けアメリカに飛び立った。
昨日の対韓国戦は投手戦となり、息の詰めるような思いで、
打たれるな、打ってくれとかたずをのみ、体に力を入れて、
時にはイライラ感も感じながらテレビ観戦していた。
それに比べ、実際に東京ドームで観戦した3月7日の対韓国戦は、
14対2で7回コールドで勝ったことでもわかるように、
大興奮の約3時間だった。

イチローが大爆発。村田修一も大爆発。1回のイチローの
第一打席のヒットから、ヒットやホームランが出るたびに
総立ち。「イチローありがとう」「村田ありがとう」と
大歓声が飛び交っていた。ちなみにこの日は、ヒットが14本。
ホームランが2本で7回コールド。ずっと興奮しっぱなし。
ずっと叫びっぱなし。3時間ぐらいアドレナリンが出っぱなしだった。
入場者数4万5640人の入場者のうち約8~9割は日本人。
その人数が興奮しっぱなしんでボルテージが上がっていくのだから、
どんなことになるのか想像して欲しい。これぞ野球観戦の醍醐味だ。

僕の斜め前の席には、村田修一のユニフォームを着こんだファンがいて、
村田が打席に立つ度に席をたち、階段をあがって柱の前に立ち、
「闘魂! 村田修一」と書かれた大きなピンクのボードを掲げていた。
村田がホームランを打った時は、彼はボードを掲げたまままっすぐ
正面を向いて号泣していた。最後に村田がヒーローインタビューに立つと、
彼はまわりの人ひとりひとりと「ありがとうございます」と握手。
僕も手をつかまれ、彼の思いと嬉しさが伝わってきた。

8回にバックネット裏から起こったビッグウェーブも感動だった。
右回りに1塁側、外野一塁、バックネット右、バックネット左ときて、
韓国の3塁側まで来たとき、どうなるのかなと思ってみていると、
韓国応援団もニコリと笑って波にのって立ち上がった。
これには大きな拍手が湧き上がった。そして3塁側とまわり、
テレビでは報道されなかったが、なんとビッグウェーブは
2周もしたのだった。選手だけでなく、ドームで見ていた
すべての人が大感動。心が震える一夜となった。

試合の流れや解説、選手のアップの表情などはテレビ観戦のほうが
断然わかりやすくていい。しかし、テレビ画面には入りきれない
あの臨場感は現場にいてこその醍醐味だ。

今年は奮発してスポーツや演劇などにおおいに出かけよう。