ぱおんの小部屋

水郷爆釣隊隊長のひとりごと…

生霊

2018-05-23 08:11:37 | Weblog
「2人乗るかも」と仁が言っていたが、それは別に問題ではないことが判明した。2人とは、仁と、仁の生霊だったからだ。だから「乗るかも?」だったわけである。

それで思い出した。かつて仁は本体と生霊に分裂したことがあったのを。

かなり昔の話である。もう20年にもなるか。当時、釣行の際、葛西のマンションまで仁を迎えに行っていた。

マンションの前にCR-Xを止めて待っていると、2階のドアがガチャリと開いて、仁が出てきた。手にタックルを提げて。仁は階段を降りてくる。カンカンカン・・・
そして物陰に姿が隠れると、そのまま姿を現さなかった。

おかしいな? 気になってクルマから出ようとすると、ガチャリと音がして2階のドアが開いた。仁が出てくる。さっきと同じタックルを携えて。カンカンカン・・・また階段を降り、物陰を通って、今度は姿を現した。

訊いてみた。いま一度出て来なかったかと。答えは否だった。つまり、先に現れた仁は生霊だったのだろう。

今回、釣りに行くのに「2人乗るかも?」と仁が言っていたのは、また生霊が出るかも知れないぞ、というジョークだったのだ。しかし、前フリも無しで20年前の話をされても、どういう意味か分からないぜ。

ただ、一つ安心したのは、相変わらずお調子者のようだということ。この分なら20年に1度の大波に乗って仁の大爆釣があるかも知れないな。
コメント (2)
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