ぱおんの小部屋

水郷爆釣隊隊長のひとりごと…

田辺DVD

2014-07-29 07:55:00 | Weblog
「これを見ろ」と、神に渡されたDVD、田辺哲男のスピナーベイト講座を見た。スピナベ鉄人ノリピーの独自の理論が展開されている。

しかし、今回のDVDは納得できない内容だった。最終的にやっていることは、そんなに変わっていないのだが、そこに至る理論が変だ。ノリピーも考えすぎて混乱しちゃってるんじゃないか。

例えばラインスラックの件。ノリピーは「マキモノもラインスラックが重要だ」と言うが、ラインスラックが出せるのもスピナベがシンキングルアーだからこそで、クランクベイトなどでは難しい。クランクでスラックを出し、泳層をキープしてキッチリ泳がせるのは至難な技だ。

ボクはスラックではなく、スピードのほうにキモがあると思う。映像でノリピーがやっていたスラックを出す巻き方、ボクもよくやる。竿を立て、スラックを出しながら巻く。それは、そうすることで最もスローに巻けるからだ。つまり、スラックを出そうとしてそういう巻き方をしているのではなく、ゆっくり巻くためにスラックが出てしまっているわけだ。だから、キモはスラックの有無ではなく、スピードだと思うのだ。

ファインチューニングの話も何かおかしい。アッパーアームがフックポイントからズレちゃダメでしょ。障害物に当たった時に根掛かりしちゃうじゃない。

確かにブレードの回転で片方に引きずられるのだけれど、横に引っ張るブレードのトルクと、下に向けようとするウェイトの重力で、ウェイトが勝っている間は真っ直ぐ立っている。泳ぎの傾きは、アームをねじ曲げて(フックポイントを剥き出しにして)調整するものではないと思う。

他にも、スピードの話、ウェイトやブレードと泳層の関係など、簡単なことを難しく考えすぎている気がする。「難しくしちゃってゴメンね。でも、そんな簡単な話じゃないから」なんて言ってたけど、重けりゃ沈む、軽けりゃ浮くといった程度の簡単な話と思うんだけどな。

色々とキツい書き方になったけど、ノリピーを否定しているわけじゃない。ボクはノリピーのファンだし、納得できない理論もノリピーの魅力の一つだ。「えぇぇー!?」とか言いながら見るのも面白い。何より、俺の釣りをやり切る姿はカッコいいし、ノリピー以外にはできない芸当だ。

楽しいDVDでした。自分と違う考え方を聞くのも勉強になるので、オススメはオススメですよ。
コメント (5)
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