横浜

また横浜に来た。先日、鰻を食わされた蕎麦屋がある駅で電車を降り、この間と同じ学校の門をくぐる。約束したカタログを届けに来たのである。本当は宅配便で送ると約束したのだが、何しろ暇で暇で仕方ない。カタログを持って横浜往復をすることで、時間潰しをするのである。

もちろん、単に暇潰しなら横浜まで来る必要はない。取引を始めたばかりの得意先に「ボクは誠実な営業員ですよ」と印象付ける意味もある。最初だけはいいカッコをしておかないとな。最初だけは。
ん？ 別に悪徳じゃないゾ。
カタログだって相当に重い。全部で4～5キロあるからな。大変は大変なんだ。これ持って階段を昇ると、かなり疲れた。昔、いまより20キロ太かった頃は階段が辛くて堪らなかったか、それがよく分かる。5キロでこれだ。20キロじゃあなぁ。
逆にいえば、あと5キロ痩せれば、もっと身軽に動けるのかな。メッシのようにヒラリヒラリと。

さて、仕事も済んだ。仕事の鬼にも一時の休息が訪れる。
帰りにヨドバシに寄っていくか。それとも釣り具屋を覗いていくかな。

通勤

定期券を買っていて電車に乗り遅れてしまった。この後の電車だと、取手で乗り換えていては遅刻してしまう。ということは、座って行くことができない。

ピッ。
グリーン券を購入していた。

朝の通勤で体力を削られていては、目一杯の仕事はできない。常に全力なのが仕事の鬼だ。そのためならグリーン車にも乗る。

今日はちゃんとスーツも着ている。ネクタイをキュッと直して、気を引き締めるボクの上には、夏色の空が広がっていた。