パン屋√s(ルーツ)。

一人で営んでる「パン屋√s(ルーツ)」の日々。

パン焼いたり、つぶやいたり、パン焼いたり。

パンの厚さの意味。

2012-03-06 | あんなこと、こんなこと、そんなこと。
本日は強風だけど暖かい石鳥谷です(#^.^#)

さて、どーでもいい人にはトコトン、どーでもよく、拘る人はトコトン拘るのが
スライスするパンの厚さ。

パンの厚さというのはダイレクトに噛んだ時の食感に直結し、即ち味に
直結する。



↑↑
例えば食パン。
重なり合うパンのうち、下のパンの厚さは上のパンのほぼ2倍。

生食のままでも相当違う。
下のパンはやはり、もっちりとした感触が強く、噛んだ時に歯で感じる
パンの存在感が強い。
上の薄いパンはどちらかというとサクッと歯切れがよく軽い印象。



↑↑
更に焼いてみたりして。これに塩を少し振るのが好き。
(こーゆー時はちょっと贅沢して、イイ塩を使うと、ほんっとにウマい)
手前の厚いパンはサクっとした表面部分に続き、ふっくらした「中身」に
突入する感触の違いがはっきりわかる。
何よりも香りが強い。小麦と酵母の香りが嬉しいくらいに香る。

奥の薄いほうは全体的にカリカリしてて、スナックのように軽くザクザクと
噛み進める感触が香ばしさの連続で、別なウマさを運ぶ。

食感が変われば「味」が変わる。
パンの厚さはそういうことなんだなーって改めて面白い。

食パンのようなプレーンなパンでさえ、こんなに違うのだから、
胡桃やいちじく、伊予柑ピールなど、具材入りのパンはもっと
厚さによる食感の違いが出る。
それぞれのパンにおけるパン生地と具材の比率も食感に与える影響は大きい。

パンのスライスを頼まれると自分の感覚でスライスしてしまってますが
厚いのがいい方、薄いのがいい方、いろいろお好みがあると思います。

「2cmに切ってよー(←厚い(笑))」、「3mmでヨロシクっ。(←難しーー)」
というようなご要望があればおっしゃってくださいね。

スライスをオーダーされる場合は、スライスした傍から乾燥が早めに
進んでしまいますが、それもご承知おき頂いたうえで、パンを可愛がってやって
くださいね。

あ、それと、食パンは5枚スライス(1山)以下のオーダーでお願いします。
6枚以上は、現在は技術的に難しいですので(苦笑)。

では、今週も皆様をお待ちしています(*^。^*)




コメント (8)
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