風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

パンフルート上達講座・2度飛び3度飛び

2016-01-24 | パンフルート演奏講座

パンフルート演奏で音の進行は管の並びに沿って移動を繰り返すという特別なルールがあります。

   

音の飛び数をパンフルートに置き換えれば隣の管へ進むのが2度・1管置いて次の管へ進むのが3度飛びとなります。

みなさんはパンフルート(標準型で22管)演奏会や動画で管上を行き来しながら軽やかに音を出しているプロや

演奏家の姿を目にされたことがあると思われます。

しかしこの軽やかさは一朝一夕に出来上がったものではなく、長年にわたる努力の積み重ねでできた貯金をもとに

演奏家の体の中から溢れ出てきているものであります。

パンフルートを始めて間もないみなさんは当然貯め込んだ量は少ないわけで、今から時間をかけてあふれるまで蓄積

していくしか方法はありません。

でもやみくもに走り抜けてもダメで、このブログを見て効率よく進んで行きましょう。

 

曲を練習するとき1フレーズを繰り返して行きますが、その中で管移動計画を立て実践し体に覚え込ませましょう。

具体的には次の音は何管飛んで行くのか1音1音見極め、全体としてデジタル図形として頭に覚え込ませると良いで

しょう。

パンフルート演奏では譜面を読み取り何度の管移動が必要かを翻訳することでスムースな演奏ができます。

   

 

風の音パンフルート製作工房では自然の音を大切にした楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


パンフルート上達講座・ハ行タンギングの採用

2016-01-22 | パンフルート演奏講座

ダブルタンギングでは最初の音と後ろの音で劇的な変化をつけるとその効果が顕著となります。

   

 パンフルート管の移動中の音の出し方については常に研究・工夫を重ねて行ってください。

私の採用しているダブルタンギングの方法から話を進めます。

私はタンギングで強弱をつけるため最初の音はタ行のトで、次音はカ行のコで「トコトコ」と行なっております。

ゆったりした曲でも超速い曲でも全てこのダブルタンギングで行なっています。

こうすると4拍子の基本である「強・弱・中強・弱」が自然とできるのです。

ちなみに3拍子では「強・弱・弱」となりますので「ト・フー・コ」と対応しています。

 

曲の中には必ず両音を滑らかにつなぐスラーが出て来ますが、この時の次音はハ行の「フー」を採用しています。

「ト・フー」と進みます。

スラー音が連続している場合は「ト・フー・フー」あるいは「ト・フー・コ・フー」等と進みます。

ハ行のタンギングを採用することで音の立ち上がりが柔らかくなり、両音を滑らかにつなぐことができます。

みなさんも一度ハ行タンギングの効果をお確かめください。

   

 

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パンフルート上達講座・ダブルタンギングの重要性

2016-01-20 | パンフルート演奏講座

パンフルート演奏で音を滑らかにつなぐためにも強弱のリズムを作るためにもダブルタンギングを身につけましょう。

   

 パンフルートは1つ1つの管で音を0から作り出して行くので見方を変えれば強弱リズムは簡単に作れます。

パンフルート演奏では楽器のほうで優しく良い音を出してくれるので演奏者はそれに溺れてしまい、その音だけに

頼り切った平坦な演奏になりがちです。

これがいけないのは演奏者が「私はこんなにも良い音を出しているのだから聞いてくれるのは当然のこと」と上から

目線の押し付け音になることです。

注意しましょう。

平坦な演奏にならないための第一歩は音に強弱をつけることです。

四分音符が3つ並んでいるとすれば意図的に強弱をつけて同じレベルで進まないようにしましょう。

シングルタンギングでは限界がありますので、ぜひダブルタンギングを励行してください。

演奏者は譜面を追ったり管の移動をしたり伴奏の音を聞いたりめまぐるしく進んでいますので、音の強弱まで気が

回らないかもしれません。

ぜひ意識しないでも自然と出来ている状態まで吹き込んで体に染み込ませておいてください。 

   

 

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パンフルート上達講座・音は滑らかにつなごう

2016-01-18 | パンフルート演奏講座

パンフルート演奏では管移動があるゆえに音がプツプツ切れる演奏に向いがちになります。

   

 パンフルートの特性を知り、それを克服することにより次のステップが切り開かれて行きます。

フルートやクラリネットなど吹き口(歌口)が1カ所の楽器では空気の送り込みは連続して行なえますが、1音1管

のパンフルートでは歌口間の移動があるため瞬時ではありますが音は途切れます。

「これがパンフルートの音の特徴だ」といえばそれまでですが、演奏者はできるだけ音を滑らかにつなぐ努力をしな

くてはなりません。 

実践では音の強弱で音楽の基本的なリズムの流れを作りながら強拍から弱拍へ向けては常にスラー(滑らか)に音を

つないで行くことを徹底させましょう。

小さく飛ぶときも大きく飛ぶ時も同じ感覚で音が出るようにしましょう。

具体的には多くのみなさんが行なっているシングルタンギングではなかなかその効果は出しにくく、この際ダブル

タンギングを徹底的に研究されて「ト・フー」とタンギングを行なってみてください。

要するに次の音に進むのに同じレベルの音にしないで必ず変化をつけることです。

次の音は前の音より弱くタンギングもハ行やカ行などの柔らい空気が送れるものを選ぶべきです。

   

 

風の音パンフルート製作工房では自然と共に音の世界を見つめています。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


パンフルート上達講座・管移動中も音はつながっている

2016-01-16 | パンフルート演奏講座

パンフルート演奏で管移動中に音が途切れて聞こえるのは宿命的な出来事です。

   

 1管1音が並ぶパンフルートでは管移動への対応を考え、工夫を重ねることが求められます。

パンフルート演奏では管移動は避けては通れない道ではあります。

管移動時の管と唇の位置関係は隣への管移動時は当然唇は軽くくっついたまま移動しますが、途中に無音の管がある

と少し離れ気味に次の管へと進みます。

隣の管への移動はさほど問題はないのですが、1管以上飛んで行くと途中の管上では吐く息を止め気味に行かないと

余計な音が鳴ってしまいます。

しかも完全に吐く息を止めてしまうとプツプツ音は途切れてしまいます。

移動中は音が立ち上がらない程度の息は出しながら進んでいるのが現実です。

要するに管移動があるからと言って1音1音構えて進んでいるのではありません。

飛び飛びの流れの中でも息をとぎらせることなく滑らかに次の音へとつなぎます。 

   

 

風の音パンフルート製作工房では自然とともに音作りを行なっております。

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