パンフルートは1音1管が音階順にならび半音部は管の中に隠れたものをいろんな技法で引き出します。
現在黒竹のパンフルート4台製作中です。 雨上がりのパンフルート工房中庭。
ピアノを例にとると半音は黒鍵をたたけば寸分の狂いもなく目的の音程はでてきます。
他の管楽器の多くは指穴を塞ぐ位置の変化によって機能的に半音を導き出しています。
パンフルートで半音をだす場合は基準とするべきものがなにもないのであります。
目的の半音をだす管に移動したら1、楽器全体(底部)を前方に押し出して傾ける。2、楽器傾けは極力抑えて唇を
ずらして管の開口部を半分塞ぐ。3、唇の位置は全音位置そのままでビームを上下方向に変えたり圧力を変える。
などの技法で半音をだしていきます。
そこには基準となるべき位置とか圧力値などはありません。自分で自由に選ぶことができる感覚の世界です。
要は全音位置からの音より半音分下げきることができたらOKなのです。
さあチューナーを前に半音下げてみましょう。
安定した半音を出すには下がり過ぎの位置まで下げてみましょう。
この際1音まで下がりきるかも実験してみてください。私は2音分下げることができます。(実用では半音下げまで)
パンフルートの音程の世界は実にファジーな世界であることが実感できると思います。
パンフルート購入・修理・作り方などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>
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