汚れが付かないよう養生したパンフルート底部にポリエステル樹脂を塗り固めます。
パンフルート底部の補強は楽器を丈夫にするための大切な作業です。
当パンフルート工房の独自の工法である底部ライン上のポリエステル樹脂固めは、楽器のカーブを頑強に固定したり
底部を重くすることで楽器の比重点が下がり重量感のある塊の音が前に出るようになります。
ちなみに別の形である「側面に板バンドを巻き付けて補強する方法」は、比重点が歌口方向に上がり音が軽くなりま
す。音が分散してしまうのです。
樹脂固めの方法は音的には良いのですが、楽器重量が一割がた重くなります。
これまでのように手首で支えるのではなく、肘で重量を感じるような構え方を工夫してみてください。
以外に重量は気にならなくなり、管移動の機動性も増しますよ。
使い込んだ木の根台座の上ではみ出た部分を削り取ります。この作業はマスクをして屋外で行ないます。
風の音パンフルート製作工房ではみなさんに長く愛用いただけるよう頑丈な楽器作りを目指しています。
購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。