パンフルートは比較的表情のつけやすい楽器ですが、他楽器の演奏家の方が音に表情をつけるのにどんな苦労をされて
いるのか感じとって行きましょう。
イングリット・フジコ・ヘミングさんのピアノ演奏。パンフルート製作次の工程は木工パテで底部を埋めて行きます。
いまパンフルートの音に表情をつけることを研究しておりますが、パンフルートの音ばかりでなく他器楽曲の演奏も
参考にされることをお勧めします。
CDを聞いて「演奏家がどのような形で音に表情を注入する努力なり工夫をしているか」という視点で音を感じると
音を大きくしたり小さくしたりするのはもちろんですが、1音1音の「心のひだ」まで感じ取れるようになります。
「そんなに突き詰めて音楽を聞いて楽しいのか?」と聞かれると決して楽しいことはありませんが、音の世界に浮遊
している私にとって工房の中にいて聞こえてくるCDの音・機械の音・カエルの声・鳥のさえずり・車のエンジン音
全てが音の表情に結びついているのです。
パンフルート工房近くの野の花。
私はいまイングリット・フジコ・ヘミングさんのピアノ演奏にはまってCDを聞いています。
「ピアノは誰が弾いても同じような音しか出ないだろう」と、たかをくくっていた私の価値観はみごとフジコさんに
よってひっくり返されてしまいました。
フジコさんは「素晴らしい曲はいっぱいある。ただ、テクニックだけで弾くからおもしろくないのよ。冷たい演奏で、
感動もないようなものもあるから。でも、そういうテクニック重視の弾き方をしないと、コンクールで賞に入らないで
しょう。ばかげた話だと思う。」とパンフレットの中で言われています。
私も同感です。まあフジコさんとはレベルが違うのですが、数年前に「いまパンフルートをやっている人たちはテク
ニックの方に目が向いて音に表情が足りない」ということに気がついて自分なりに研究してきました。
ちょうどその頃フジコさんのCDと出会い、彼女の表情豊かなピアノの音に衝撃をうけたのです。
パンフルート製作・販売をおこなっております。お問い合わせは080-5235-7664またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまで。
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