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アジアの裏側

「夜の子供に失業なし1」

2006-12-22 09:49:42 | 児童買春、児童労働
最近また売春少年がバンコクの町に目立ち始めてきた。
「ヘイ!ユー」と暗闇から声が飛ぶ。年齢は十代前半から十七~十八歳の少年。
自分の指で自分を指差し、客の気を引こうとする少年たち。
一言二言言葉を交わして外国人男性と少年は夜に消えていく。
毎晩市内の大手ショッピングセンター(シーロム通りロビンソンデパート)前などにたむろして性に飢えた外国人をキャッチする。少年の名前はデン15歳、バンコク・クロントイ出身。路上生活三年、シンナー遊び歴二年という彼は飢餓少年のようにやせ細っている。 13歳のとき父親から「町に出てお金を稼いでこい」と言われ友達二人と交差点で花を売っていたが交通整理の警察官から「手っ取り早く稼ぐ方法がある。外国人とホテルに行けば一回1000バーツもらえる」といわれ客を誘う方法を教えられて稼ぎの30パーセントを渡す。 コンドームを使わず口とアナルでサービスしエイズに感染するのも時間の問題だろう。デンも数多くのタイ少年のように貧困・麻薬・急激に変化する社会の犠牲者だった。未成年の子供売春の数は推定で全国で二十万と人権活動家は見る。
逮捕を巧みに逃れている子も多いからもっと数字は伸びるかもしれない。
商業主義が地方まではびこり始め、車・バイク・ビデオなどの新製品が不可欠のものと大人が思い始めている。買いたいが金がない。土地を売れば、あとは子供を売りに出すしか道はないし体を売るしかない。中国人街の安宿の外で客を待つ幼い顔をした少年少女たち。

[この項バンコク週報の記事からの引用]
16年間に渡ってタイ人少年445人以上に性的虐待を繰返してきたフィンランド人(43)が逮捕された。445人買ったオヤジもイカレテいるが、商品にされている子供たちがそんなにいたのにも驚きだ。タイでの児童買春は減ったというが、未だにあるところにはあるようだ。
大人は自分の身体を、自分の意志で〃売る〃〃売らない〃を決められるが、子供たちは、自分の意思とは関係なく大人の都合で売られてしまうから地獄だ。タイでは、出稼ぎのために姉に子供預けたら、知らない間に売られちゃった、という話が実際にある。今の自分の生活をほんのちょっとラクにするために子供を売る社会、そして子供を売買するマーケットが存在する社会。
物欲に眩んで、子供たちの酷い未来を想像できない、その貧弱な想像力しか育めない社会を改善すること。そして、増殖するイカレタ趣味を持った大人たちの数=需要を規制するために法律むちゃくちゃ厳しくして、取り締まりも厳しくすれば、救われる子供たちの数は増えると思う。

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