幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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イキガミ主演の松田翔太が「なぜ生きるのか…」と神妙(実際25歳までに死ぬ確率を知ってますか?)

2009-04-02 | なぜ生きる
映画化され話題になった「イキガミ」のDVDが4月10日に先行レンタル、4月24日にリリースされるようです。

「イキガミ」について、眼にした記事が心を打ちました。



松田翔太「なぜ生きるのか…」と神妙

総発行部数200万部の大ヒットコミックの映画化「イキガミ」が
27日、全国で公開され、都内の劇場で主演の松田翔太(23)が
舞台あいさつを行った。
「24時間後に死亡する」という予告証を届ける役人を演じた
松田は「映画を見た後、なぜ生きるのか、どう生きるのか、友人や家族と話し合ってください」
と神妙な表情で観客に訴えた。
共演の成海璃子(16)塚本高史(25)らも登壇した。

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/flash/KFullFlash20080927029.html

イキガミの簡単なストーリーは以下のとおり。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%82%AC%E3%83%9F

「国家繁栄維持法」。
この法律は国民に「生命の価値」を再認識させることで国を豊かに
することを目的とし、その手段として若者たちを対象にしたある通知を
出している。
その通知とは「逝紙(いきがみ)」と呼ばれる死亡予告証である。
およそ1000分の1の確率で選ばれた者(18~24歳)は、
紙を貰ってから24時間後には死んでしまう。


イキガミ


1000人に1人が25歳までに死ぬ、なんと酷い社会か、と思われるでしょう。

では、実際はどうなのでしょうか?
一体、この日本で25歳まで生きられない人の率はどれくらいなのでしょうか?

正確に調べるには、まず24年前に生まれた人数を調べねば
なりません。
つまり1984年(昭和59年)に生まれた人の場合を例に
考えるのがよいでしょう。
これは調べれば簡単に分かります。

約149万人でした。
統計局調べ)
http://www.stat.go.jp/data/nihon/02.htm

この1984年(昭和59年)に生まれた149万の人が、25年後の
2009年(平成21年)に何人生きているかを調べれば
生存率が出せます。

しかし、そのためには次のような資料が必要になります。


死亡年齢  年                死亡数   

0歳   1984                 ○名 
1歳      1985              ○名
2歳         1986           ○名 
3歳            1987        ○名



24歳              ・・・2009   ○名
                      計○○名 

つまり1984年生まれのの人で亡くなった人数を
過去24年分追跡調査し、その合計人数を計算することになります。
しかし、この統計はちょっと見つかりませんでした。

そこで、近似値で調べることにしました。
つまり、毎年2歳なら2歳で亡くなる人数はそんなに大きくは
変わらないと想定します。

そうすれば、1984年に生まれた人に限定しなくても、
ある特定の年で計算すれば、だいたいの率は出ることになります。
少なくとも桁が違う数は出ないでることはありません。

例えば、平成16年(2004年)の詳しい資料がありましたので、
平成16年の統計から計算してみましょう。。

http://blackshadow.seesaa.net/article/10199197.html
この統計によると

亡くなった年齢 死亡数
0~4       4280
5~9        610
10~14      590
15~19      1925
20~24      3240

合計    10645人

出生人数
平成16年(2004年)に生まれた人数は112万人


(ちなみに死亡人数はこの年108万人でした)


正確な人数を計算するための資料

死亡年齢  年                死亡数   

0歳   1984                 ○名 
1歳      1985              ○名
2歳         1986           ○名 
3歳            1987        ○名



24歳              ・・・2009   ○名
                      計○○名 

の変わりに


死亡年齢  年                死亡数   

0歳   2004                 ○名 
1歳      2004              ○名
2歳         2004           ○名 
3歳            2004        ○名



24歳              ・・・2004   ○名
                      計○○名 

で近似値を出すのが、今回の計算式です。
(※比較するため、あえて2004を斜めずらしています)


ここで資料が揃いましたので、計算します。

平成16年(2006年)24歳以下で亡くなった人は

亡くなった年齢 死亡数
0~4       4280
5~9        610
10~14      590
15~19      1925
20~24      3240

合計    10645人

平成16年(2006年)に生まれた人数は112万人


ということは、25歳までの生きられない人は105人に1人。
(1120000÷10645)


実は1000人に1人どころではなく、

現実に25歳まで生きれない人は、約100人に1人ということに
なります。

ちなみにこのホームページによると
http://blackshadow.seesaa.net/article/10199197.html

5歳まで生きられない人は、1000人に4人。
この時点でイキガミの1000人に1人を4倍も
越えているわけです。
長寿大国といわれる、日本で、です。

さらに、100人に1人の確率で25歳まで生き延びた(!)人の
死亡原因の1位が自殺だというのですから、やりきれない気持ちに
なります。


生まれ難い中、人間に生まれ、
いつ死んでもおかしくない命を持ち、
一体、私たちは、何をやっているのでしょう?

何をなすべきなのでしょう?

「人身受け難し 

  今已でに受く」(釈迦)

これは
「生まれ難い人間に生まれることができてよかった!」

という喜びの言葉です。

「よくぞ人間に生まれたものぞ」

という生命の生命の歓喜です。



「天上天下

   唯我独尊」(釈迦)

大宇宙(天上天下)で

ただ、我々人間だけが、独尊、たった一つの尊い目的を持っている。

(我は、我々人間のこと。お釈迦様個人のことを言われるときは“吾”を
 使われている)

そして、この言葉に続くのが

「三界皆苦

   吾当安此」

人間の世界(三界)は苦しみに満ちている

しかし、吾、釈迦は、その苦しみ充満する世界で、

安らかなる本当の幸せを説くであろう。


現実の厳しさに眼を向けるほどに、この言葉が輝きを増して
感じられます。


■おすすめサイト:
 特集『人生の目的』「なぜ生きるか」問われている時代(浄土真宗親鸞会)

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