幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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「もっとも残酷な刑罰は、徹底的に無益で無意味な労働をさせることだ」ドストエフスキー

2006-05-24 | 人生の目的


今日は、ドストエフスキー(Fyodor Mikhailovich Dostoevskii,1821-1881

ロシアの小説家。代表作「地下室の手記」「罪と罰」「白痴」「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」など。 )

の言葉を通して、人生を哲学しましょう!!


ドストエフスキーは、1821年、軍医の次男としてモスクワに生まれました。

21歳でペテルブルグの陸軍兵学校を卒業し、工兵局で働いたのですが、

1年後、「ジャガイモのようにあきあき」して退職しました。

(退職一つとっても、その表現が、サスガですね・・・)

翌年、完成したのが、小説『貧しき人々』。

この処女作は、「新しいゴーゴリの出現だ!」など絶賛を受けました。

しかし続く『二重人格』『白夜』は不評。

文学サロンで嘲笑を浴び続けたドストエフスキーは、

空想的社会主義者の集まりであるペトラシェフスキー会へ接近しました。

しかし、専制君主制を維持するための弾圧により、27歳のとき逮捕されてしまうのです。

そして、彼を含む20人の会員が、死刑を宣告されたのでした!

ところが銃殺刑の直前、処刑は中止。

皇帝の慈悲を見せびらかすために仕組まれた芝居だったと言われています。

ですが、死を目前にした数分の間に、最初に引き出された3人のうち1人は発狂し、

1人は髪が真っ白になったそうです。

ドストエフスキーも、

「これ以上ひどい苦しみはこの世にないでしょう。」

と後に作中で語っている。

「死」が安らかなものでないことは歴然でしょう。


さて、そのドストエフスキー、死刑は免れたものの、

シベリアでの懲役生活が始まりました。

その体験から、出獄後、『死の家の記録』に次のようなことを書いています。

監獄では、受刑者にレンガを焼かせたり、壁を塗らせたり、畑を耕させたりした。

強制された苦役であっても、その仕事には目的があった。

働けば食料が生産され、家が建ってゆく。

自分の働く意味を見出せるから、苦しくとも耐えてゆける。

立派に仕上げようという気さえ起こす。

ところが、たとえば、水をひとつの桶から他の桶に移し、

またそれをもとの桶にもどすとか、砂を搗くとか、

土の山を1つの場所からほかの場所へ移し、

またそれをもとにもどすとかいう作業をさせたら、

囚人はおそらく、4、5日もしたら首をくくってしまうだろう


「もっとも残酷な刑罰は、徹底的に無益で無意味な労働をさせることだ」


人生またしかり、無意味な人生、目的のない人生ほど恐ろしいものは

ないのです。


「カラマーゾフの兄弟」には次のようにも記しています。

何のために生きるのかと言う確固たる意識がなければ、

そのまわりにたとえパンの山を積まれても、

人間は…この地上にとどまるよりは、

むしろ自殺の道を選ぶに違いない。



目的なきことの何と恐ろしきことか!




 
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どこかで聞いた... (Ash)
2005-07-29 01:11:05
何というか…



リストラで、自主退職を迫る為に行われた

社内イジメを思い出しますね…(大汗)。
返信する
目的。。。 (ハチミツ☆)
2005-07-29 22:05:34


ぱんださん!!

すごく考えさせられます。

あたしも、『人生の目的』みたいなのについてよ~く考えます。

今私実は、就職活動をしていて

だからほんとに自分の生きる『目的』について考えますね。

例えば、私は、この会社に入ってなにがしたいの?

この会社に入る目的は何?

。。。とかってあんまり考えずに受けちゃって、

結果だめだったりとか~

すっごい行きたい会社はすっごい頑張って受けたのにだめだったりとか~

でも友達は、ちゃんと自分の道決めてて。

あたしだって、頑張ってるのに(><)

みたいな。



最近考えるんです。

就職活動って、『自分がこれからどう生きたいのか』ってことを考えることなんだって。



なんか、いきなし語っちゃって。

長くなっちゃってすみません。



なにか、いいアドバイスないですか?













返信する
素晴らしい!! (ぱんだ→ハチミツ☆さん)
2005-07-29 23:55:27
就活を通して、人生の目的を考えるということは、実に実に素晴らしいことだと思います!

単に、収入が良いとか、聞こえがいいとか、

イメージがいいとかで選ぶのでなく、

本当に自分の為になる会社を選ぶのが大事だと思いますよ。

それには自分が本当に求めているものは何なのかを考えることが大事。これ、なかなか答えを出すのが難しいのです。

極論だけ答えても、それが答えとなかなか分からないでしょうから、よろしければ、

メールください。少しずつでも相談にのらせてもらいますよ。cqa07507@ezweb.ne.jp

ちなみに、ハチミツ☆さんのブログのアドレス、教えてもらえませんか、たくさんアクセスしすぎて、ハチミツ☆さんのブログがどこか行方不明なんです、スミマセン・・
返信する
Unknown (ハチミツ☆)
2005-07-30 10:00:28
すてきなメッセージありがとうございます☆



正直就職活動は、時期にあせっているんです。

焦っちゃだめなのわかってるんですけど。

それに、周りの友達は決まっていくし~

あたしだって、そうなりたくなくて早く始めたのに、なんで~?

みたいな。。

あっ、また変な事いっちゃってすみません(><)

暖かい言葉ありがとうございます。

ブログのアドレスのせておきました☆

返信する
お邪魔します (秋日和)
2005-08-18 17:43:53
正直小説というものがわからないのですが、「悪霊」というのはそれに輪をかけて分からなかったです。延々と続くダイアローグで構成されて、途中で、「この人イカレてる」と思わずにはおれませんでした。

「罪と罰」「地下室の手記」は素晴らしく面白かったのですが、「悪霊」は呪いの度合いがかなりキツイなあと思いました。
返信する
人生の目的 (砂辺光次郎)
2005-08-28 15:23:14
 私のほうのブログへのコメントありがとうございました。

 人生の目的も究極的には「魂の成長」ということになるのではないかと思います。

 それもさらに続く次の人生がないと空しいことになります。

 転生輪廻まで考えないと、すべては空しくなるのではないかと考えています。

 逆に、転生輪廻があると、すべては有意味になってくると思います。

 
返信する
Unknown (Unknown)
2005-08-30 17:41:37
今のどきの会社でもやってるよそれ。

でもみんな、気楽でいいやって歓迎してるよ。
返信する

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