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「ベルリンの壁」崩壊から20年 問題の本質は『心』に 電話座談会は世界を救う!!

2009-11-10 | 煩悩
東西冷戦の象徴だった「ベルリンの壁」崩壊から20年を迎えた9日夜、
ドイツ政府主催の記念式典「自由の祭典」が開かれました。
(写真はWikipediaより)

クリントン長官

「物理的な壁は壊されたが、まだ克服されねばならない壁は存在する」と述べ、

「統一ドイツに旧東独育ちの女性首相が、同盟国の米国でアフリカ系の大統領が
 誕生すると思った人はほとんどいなかった。
 人類の運命は人類によって作られる」
 ^^^^^^^^^^^^^^^^

と語るオバマ米大統領のビデオメッセージを紹介しました。


そもそも『ベルリンの壁』とは一体何だったのでしょう?
時は、第二次世界大戦に戻ります。

ご存知のとおり、ドイツは第二次世界大戦の敗戦国です。

ドイツは、

アメリカ
イギリス
フランス
ソ連

の4カ国

それぞれの地域を占領されました。

(※日本もそうなる可能性が高かったのです。
  そうならなかったのは実はスゴイことなのです。
  なにごとも当たり前ではないということですね)


ソ連 はベルリンの東側

アメリカ・イギリス・フランス は西側を占領しました。


そして、首都であったベルリンに4カ国で共同統治する
機関を置くことになったのです。

しかし、これら4カ国の内ソ連のみが社会主義で、
その他の国は資本主義であった為、対立するようになりました。

その結果、ベルリンは、西ベルリン・東ベルリンと呼ばれるようになりました。

その後、ドイツ自体も分割されてしまいました。

つまり、西ドイツ<BRD(ドイツ連邦共和国)>
を資本主義であるアメリカ・イギリス・フランス3カ国が占領し、

東ドイツ<DDR(ドイツ民主共和国)>
を社会主義であるソ連が占領したのです。



さて、ここが少しややこしいのですが、
ベルリンは東ドイツの真ん中にありました。

「東ドイツの真ん中に」です。

なのに、ベルリンだけで東ベルリン、西ベルリンに分かれていましたから、
西ベルリンは周囲360°すべて東ドイツに囲まれていたわけです。

ですから、ベルリンの壁は西ベルリンをぐるっと(約155km)囲んでいたものなのです。

(つまり東西ドイツの国境だったワケではない)



おさらいしますと、

・まず、ベルリンが、西と東に分かれました。

・それから、ドイツが、西と東に分かれました。

・その時、西ベルリンは、西ドイツのもののままでした。

・しかし、ベルリンはもともと、東ドイツの真ん中にあります。

・よって、西ベルリンは、グルリ360°東ドイツに囲まれています。

・その西ベルリンをグルリ360°取り囲んだのが『ベルリンの壁』なのです。


東ドイツの中にぽつんと壁に囲まれた西ベルリンが小島のようにあったという
イメージですね。



 (Wikipediaより)

壁をつくりはじめたのは1961年8月13日の午前0時から。


急な話だったので、家族や恋人同士が西と東に分かれてしまった人も
たくさんあったのです。



さて、表面的な『ベルリンの壁』の説明だけで長くなってしまいましたが、
大事なのは、そこにどんな問題が含まれているか、ですね。

もちろん、多角的に論じなければならないでしょうが、
今回は、一つに問題を絞ります。

その問題とは「そもそも、思想の違いによって、この壁は出来た」

ということです。


最初の方に書きましたように、


アメリカ・イギリス・フランス々の資本主義と

ソ連の社会主義(共産主義)ですね。



この2つの主義をより哲学的に見ていきましょう。


●資本主義は、欲望を満たそうとする思想。


●共産主義は、欲望を抑えつける思想。



『やがて世界は仏教にたどりつく』という本にはこう書かれています。




「資本主義が行き着く果ては、再現なく欲望をかきたて、
 その強欲に人間が支配される社会ではないだろうか。
 誰が幸せになるのか。
 どこまで勝ったら、本当の勝利なのだろう。
 たとえ地上の富を独占しても、なお満たされぬ心が、
 あるというのに」p104


「共産主義は、その欲望を理性によって抑え込もうとする思想
 である。
 財産の私有を放棄し、富を平等に分配することで、共通の満足を
 得ようとしたのだ。
 理想は確かに立派である。
 それで誰もがのびのび働き、幸せになれるのなら、こんな結構な
 ことはないが、現実はそうならなかった。
 人々は労働意欲をなくし、イノベーション(技術革新)の気概を
 失い、衰退をたどった。
 そして人々の欲望を抑えつける、官僚支配の国家になってしまった
 のである。
 何という理性への過信」p103



つまり、2つの思想の根底には、人間の欲望(煩悩)の問題があり、
しかも、どちらも、問題解決には至らないのです。


なお『やがて世界は仏教にたどりつく』を読み進めていきましょう。


「“煩悩具足”、これが仏教の人間観である。

 欲や怒りの煩悩しかない人間に、煩悩を抑え込んだり、ましてなくして
 しまうことなど不可能だ。
 煩悩をなくすことは、雪ダルマに『雪をなくせ』と言うに等しく、
 人間そのものの否定である。

 ならばといって煩悩を満たそうとしても、今度は底無し沼に足を踏み込む
 ようなもの。
 人間の煩悩は無限に深いからである。

 なくすべきか、満たすべきか、

 哲学的には、

 禁欲主義か、快楽主義か。

 どちらも真の幸福ではないのなら、どうすればいいのか。
 あらゆる哲学、思想、イデオロギーは、ここで沈黙する。


 第三の方法。

 煩悩を、そのまま喜びに転じ変えるしかないだろう。

 え、まさか、そんなこと、ありえないと思うかもしれない。
 誰もがそう思って当然だ。
 とても考えられないことだからである。

 しかし、煩悩にまみれた私たちを、ありのままで

 煩悩即菩提(煩悩が、そのまま菩提となる)、

 転悪成善(悪が、そのまま善となる)

 に生かす、驚くべき世界が仏教には説かれている」p105


この世界を『無碍の一道』』(むげのいちどう)とも言われます。

世界に誇る『歎異抄』の第七章に書かれています。


その『無碍の一道』について、先日、世界同時発信の電話座談会
2日間、高森顕徹先生から聞かせていただきました。


『なぜ生きる』という本にはこう書かれています。



念仏者は、無碍の一道なり。そのいわれ如何とならば、
信心の行者には、天神・地祇も敬伏し、
魔界・外道も障碍することなし。
罪悪も業報を感ずることあたわず、
諸善も及ぶことなきゆえに、無碍の一道なり、と云々

            (『歎異鈔』七章)

平易にいえばこうである。
「摂取不捨の利益を得た念仏者は、一切のさわりがさわりにならぬ、
 素晴らしい世界に生かされる。それはどうしてかといえば、
 他力の信心を得た行者には、天地の神々も敬って頭を下げ、
 魔界外道も恐れ入ってしまうからだ。
 どんな悪報も苦にならないし、いかに優れた人の努力(諸善)の結果も
 及ばない、まったく放たれた自由人となるからである」
 
まず驚くのは、「念仏者は、無碍の一道なり」の断言だろう。

念仏者と聞くと〝南無阿弥陀仏〟と称えている、すべての人と思うだろうが、
称え心はまちまちだ。科学的に分析すれば同じ涙でも、
〝うれし涙〟やら〝悲し涙〟〝くやし涙〟など、心はいろいろあるように、

口では同じく南無阿弥陀仏と称えていても、

〝念仏も善の一つ〟ぐらいに思っている人もあれば、
〝ずば抜けた善だ〟と信じて称えている人もいよう。
だが、無碍の一道に生かされた〝うれしさ〟に、称えずにおれない念仏者もあるのだ。

ここでいわれるのは、まさにその念仏者であって、前章で述べた、摂取不捨の至福の身
になった、他力の信心を獲得した人のことである。

すぐあとに「信心の行者」と言いかえられていることからも、それは明白であろう」


「『天神地祇も敬伏し』

 とは、天地の神々までもが敬伏するのだから、念仏者をすべての人が尊敬する、
 ということではない。

 念仏者の聖人が、生涯、非難中傷の渦中であったことを知れば、おのずと
 明らかであろう。

 では、なぜ諸神も敬伏すると言われたのか。
 苦悩の根元(無明の闇)を破る弥陀の誓願の不思議さと、
 その誓願を開顕する念仏者の信念に、〝天神地祇も敬伏する〟
 と言われているのである。

 『魔界外道も障碍することなし』
 といっても、不幸や災難がおきなくなるとか、外道や邪教徒からの非難攻撃が
 なくなることではない。

 〝人間に生まれてよかった〟

 の大生命の歓喜を得れば、どんなにあざけり笑われ、攻撃されようとも、
 誓願不思議を伝え切る念仏者の前進を、何者もさまたげることはできない、
 ということだ。

『ただ、仏恩の深きことを念じて、人倫の嘲を恥じず』(『教行信証』)

 四面楚歌の九十年、独り突き進まれた聖人の、激しさ、厳しさ、たくましさの
 秘密を知る思いがする」



確かに、ベルリンの壁崩壊自体に意義はあったでしょう。

しかし、根本的な問題は、いまだ何も変わっていないのかも知れません。

それがドイツ人の7人に1人は、「ベルリンの壁」の復活を望んでいるという
世論調査からも感じ取れますし、冒頭に書いたクリントン長官の

「物理的な壁は壊されたが、まだ克服されねばならない壁は存在する」

という言葉にも表れているのかもしれません。


物質的壁よりも、破らねばならないのは、心の壁。


「不自由の中に自在の自由を満喫する『無碍の一道』こそが、
 すべての人の求めてやまない究極の目的なのだ」
 
               (なぜ生きるp331)


この言葉の凄さが、全世界に伝わることを切に念じます。



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"target="_blank"親鸞会.NET» » 司馬遼太郎(1)《歎異抄に魅了された人々》
http://www.shinrankai.net/2009/07/tannisyo-2.htm"target="_blank"

マンガ:『歎異抄をひらく』の衝撃度(1/6)|浄土真宗 親鸞会公式ホームーページ
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ハイデガーの渇望した無碍の一道・親鸞会会員の声|浄土真宗 親鸞会 公式ホームページ
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ドイツ人の7人に1人、「ベルリンの壁」の復活望む=調査 | 世界のこぼれ話 | Reuters
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11547120090917"target="_blank"


巨大ドミノ倒しで祝福 「20年前、自由への扉が開いた」とメルケル首相(産経新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091110-00000517-san-int"target="_blank"

ベルリンの壁とは?
http://www5f.biglobe.ne.jp/~willkommen_deutschland/mauer_index.html"target="_blank"

ファイル:Germany Laender 1947 1990.png - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Germany_Laender_1947_1990.png"target="_blank"


壁崩壊20年 ベルリンで記念式典 主役は民衆、歓喜再び(産経新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091110-00000067-san-int"target="_blank"



ベルリンの壁 崩壊20年式典 旧東独民主化指導者を評価(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091110-00000007-maip-int"target="_blank"

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1 コメント

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物質的「ベルリンの壁」だけでなく (tomy4509)
2009-11-11 06:12:05
トラックバックありがとうございます。
同じ北陸、真宗王国ということで親しみを感じます。

宗教は違いますが、物質的なベルリンの壁だけでなく、人種、宗教・思想など『ベルリンの壁』を克服していくことが出来たらよいと思います。

ときどきこちらへも寄らせていただきます。
これからもよろしくお願いします。
宣伝で申し訳ありませんが、PFMPの『韓流サッカー』の応援もしていただければ幸いです。

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