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村上春樹に「エルサレム賞」

2009-01-31 | 


村上春樹の「エルサレム賞」受賞が決定しました☆

以下、その記事です。

 【エルサレム=三井美奈】
 イスラエルで「自由や社会をめぐる優れた執筆活動」に
 対して贈られる「エルサレム賞」の今年の受賞者が、
 作家の村上春樹さんに決まった。

 来月、エルサレムで行われる国際書籍博で、同市市長に
 よる授賞式が行われる。

 当地の報道によると、同賞選定委員会は授賞理由について、
 「村上氏は、日本と西欧文化を独自のやり方で融合させた」
 としている。

 同賞は1963年以降、書籍博にあわせて隔年与えられており、
 これまでにノーベル賞作家のオクタビオ・パス、フランスの
 著述家シモーヌ・ド・ボーボワールらが受賞している。

村上春樹さんに「エルサレム賞」(読売新聞) - goo ニュース


海外でも評価の高い村上春樹。
国を越えた共通のテーマを掘り下げているところが
人気の要因になっているのかもしれません。


村上春樹の小説に次のような言葉がありました。


俺はどうなんだろう、と僕は考えてみた。

ピーク、と僕は思った。

そんなものはどこにも無かった。

振り返ってみると、

それは人生ですらないような気がする。

少し起伏はあった。ごそごそと登ったり

下ったりはした。

でもそれだけだった。

ほとんど何もしていない。何も生み出していない。

誰かを愛したこともあったし、

誰かに愛されたこともあった。

でも何も残っていない。

奇妙に平坦で、風景が平板だった。

まるでビデオ・ゲームの中を歩いている気がする。

パックマンみたいだ。

パクパクと迷路の中の点線を食べていく。

無目的に。そしていつか確実に死ぬ。

「あんた幸せになれないかも知れない。」と羊男が言った。

  (村上春樹)



いわゆる生と死の問題。

この問題と関係のない国もなければ人もありません。

しかし、どれほど生死の問題を探求している国や人が

あるのでしょう。

村上春樹の受賞を縁として考えていきたいと思いました。



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