幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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唯物論者ぽん太郎さんから(9)

2010-07-27 | 

唯物論者ぽん太郎さんからの質問に対して数回にわたってお答えしています。

※ちなみに私は、アンチ唯物論派として、唯物論はおかしいし、
 生命の尊さを軽んじさせる思想だと提唱しています。



さっそく、唯物論者の、ぽん太郎さんからの返事がきました。






ところが、残念なことに

「実在論は客観的事実を完全に説明できないのではないでしょうか?」

という私からの質問に対して、


ぽん太郎さんの直接的答えは

「対象認識は対象の客観的姿を認識できる」

との一文だけでした。

「できるからできる」

では、説明になっておりませんので、

なぜ

「対象認識は対象の客観的姿を認識できる」

といえるのか、説明をお願いします。



※前回、「対象認識も対象の客観的姿を認識《できない》」理由を書いておりますので。

  コチラ



以前にも

「自分の心で自分の内なる心は見れない(内観の本質的限界性)

 に私も賛成ですし、

 物心二元論が誤りというのにも賛成です」

と書いているのですから、どれだけ詳しく内観の本質的限界性を
論じても意味をなさないでしょう。


ちなみに、ぽん太郎さんにかぎって、そんなことはないと思っていますが、
今まで、このブログにすごいやる気(というか高圧的に)質問して
きておりながら、答えられなくなると、とたんにどっか消えてしまう人がありました
ので、それ以来、質問に答えるかどうかは、内容と、どのような性質の人か
(言葉遣いなどで判断するしかありませんが)で判断してきました。


ぽん太郎さんは、そういう方ではないと判断(期待)して時間をかけて
お答えしておりますので、今後ともよろしくお願い致します。




念のため、ポイントをお伝えしておきますと、

ぽん太郎さんの説明方法はほぼ


 「AとBの説がありますが、Bは間違いだから、残ったAが正しい」

という形をとっていますが、

今、私は、

「AもBも正しいとは断定できないのではないでしょうか?
 だから、たとえBが間違いであっても、それはAが正しいと
 いう証明にはならないのではないですか」


とか


「A、B以外にCという説もあるのではないですか?

 ですから、Bが間違いだからといって、Aが正しいとは
 いえないのではないでしょうか?

 Cについてのご意見を聞かせてください」


と尋ねているのです。


もし理論的思考の方ならば、そんな難しい問いかけではないはず
ですので、よろしくお願いします。




 
 
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【徹底研究】唯物論

唯物論について(1)

唯物論について(2)

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唯物論について(4)

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唯物論について(7)


1から分かる唯物論(思想の乱れは、社会の乱れ) - 生きたいあなたの為のブログ(グーグーパンダ)


■脳科学者・池谷裕二さんは

 《「心は脳から生まれる」と主張するのは危険です》と言っています。

 茂木健一郎氏は、

 《科学が発達しても人生の目的は分からない》と言っています。

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私って何だろう?(1)単純な脳、複雑な「私」 - 生きたいあなたの為のブログ(グーグーパンダ)


私って何だろう?(2)単純な脳、複雑な私  - 生きたいあなたの為のブログ(グーグーパンダ)


私って何だろう?(3)単純な脳、複雑な私 - 生きたいあなたの為のブログ(グーグーパンダ)





唯物論者ぽん太郎さんから(8)

2010-07-27 | 


唯物論者の、ぽん太郎さんとのやりとりが続いています。

唯物論者ぽん太郎さんからの質問 - 生きたいあなたの為のブログ(グーグーパンダ)


※ちなみに私は、アンチ唯物論派として、唯物論はおかしいし、
 生命の尊さを軽んじさせる思想だと提唱しています。



以下、ぽん太郎さんは

「私」とは何かということについて、以下のように述べています。

................................................

(唯物論者 ぽん太郎さんの説)

私は心であり脳という物ではありません。
私は脳の生み出す働きです。働きであって脳という物ではありません。
脳は情報処理システムであり、そこで行われる情報処理という働き(の総体)こそが私です。
私を生み出しているのは脳の純機械的仕組み(情報処理システム)です。
私は情報処理という働き(の総体)であり物ではありません。

脳の細胞を一つ一つ取り除いていった場合、情報処理機能が働いている限り「私」です。
情報処理機能が働かなくなれば「私」ではなくなります。

................................................



「私」は「心」であり、
情報処理としての働き(の総体)が「私」。

ということは、

実態としての「私」はどこにもない
ように思えるのですが、どうでしょうか?

つまり

「私」という「物」はどこにもない。

これが正しい見解ではありませんか?


さて、

唯物論の証明についても、いくつか疑問がありますので、
一つずつ質問させていただきます。


「唯物論が真理だ」ということを、ぽん太郎さんが証明する過程で、

  実在論は、客観的事実を見ることが出来るが
  観念論は、客観的事実を見ることが出来ないから。
       (自分の心で自分の内なる心は見れないから)

とありましたが、
実在論は、本当に客観的事実を見ることが出来るのでしょうか?

たとえば、

量子力学では、観測者が実験の対象に必ず影響を与えてしまうので、
完全な客観的実験が出来ない


とか、

数学ではゲーデルの「不完全性定理」で、数学による完全証明は
不可能である

と言われています。

その数学によって積みあげられている科学もまたしかり、です。


そもそも

科学といっても《「観察」「計算」「実験」「推理」が正しいならば》
という仮説のもとでなされています。
完全証明は出来ず、もっともらしい《仮説》どまりです。


なので、

実は、実在論も、観念論も、ともに客観的事実を見ること
はできないのではないでしょうか?



ちなみにカントは著「純粋理性批判」の中で、「物自体(完全な客観的事実)」を人間は知ることは
できない
、という有名な説を展開しました。
(これは18世紀のことです)

そういう問題があるので、

フッサール「現象学」を提起し、「客観的事実」を知ろうとしても
人の感じ方などによって捕らえ方が変わってしまう、
ならば《「私はこう感じている」という現象》に注目するほうが、
より事実に近いのではないか、と論じたのです。
(これは20世紀初頭のことです)


当の昔に、客観的事実を人間は捉えることができない、というのは
常識になっていたと私は思っているのですが、ぽん太郎さんは、
どうお考えでしょうか?


(もし、客観的事実を実在論でも証明できないならば、
 ぽん太郎さんの証明は、不完全、もしくは間違っていることには
 なりませんでしょうか?)



ちなみに、「エレガントな宇宙」で有名なブライアン・グリーン
(アメリカの物理学者。専門は理論物理学で、超弦理論の権威)は
現時点の宇宙論で、もっとも有力なのが、ホログラフィック宇宙論
だと述べています。

全世界(もちろん私を含めて)はホログラフのような夢、幻のような
存在で、実態(物)はない、という説です。



エドワード・ウィッテン(物理学者でありながら、数学界のノーベル賞と
言われるフィールズ賞を受賞)は、
「時間・空間は、幻にすぎない」ことを示唆しています。


※以下の記事を参考にしていただければ幸いです。http://blog.goo.ne.jp/pandagananda16/e/4f03c8ff4c12751eca60348d647d803a" target="_blank"


これは、ぽん太郎さんの証明のカテゴリーの中に入っているので
しょうか?

もし、カテゴリーに入っていないならば、ぽん太郎さんの証明は
不完全、もしくは間違いということになりはしないでしょうか?
(ぽん太郎さんは、証明に、消去法、背理法をもちいているので、カテゴリーミステイクは重大な手落ちとなるかと思います)

おそらく(違っていたら失礼ですが)ぽん太郎さんよりも専門で、
物理に詳しいブライアン・グリーンが、

仮説とはいえ、物理学的に破綻しない形で、ホログラフィック宇宙論を
どうどうと本に書いている(他にもたくさん書かれて日本でも
広く紹介されています。日経サイエンスなどなど)のですが、
いかがでしょうか?


現代の物理学は「物」から「こと(関係性)」へ、というのが主流と思います。
これは、「物」と「こと」がある、といっているのではありません。
「物」はなく(あると思っているのは錯覚)で
あるのは「こと」《のみ》ということです。



※「クォーク」も単独で取り出すことが出来ず、もはや「物」というより「こと(相互関係性)」といったほうが適切だと思います。

  参考:物質を作っているもの その3




「固定普遍の《物》はない。

 だから、唯物論は間違い」


これは完全証明できませんが、唯物論よりまっとうな論だと
思われませんか?
(少なくとも、現代の物理では強い位置をしめしているようです)


本当はもっと詳しく、深い部分を書かねばなりませんし、
他にも、ぽん太郎さんの説明で首をかしげるところがあるのですが、
いっぺんに話すのもなんなので、今日はここまでにしておきたいと思います。


お返事お待ちしております。


 
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