幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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黒澤明『生きる』

2007-09-12 | 


9月9日夜9時から、黒澤明の「生きる」のリメイクが

放送されました。

  

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幸四郎&俊太郎が対談「生と死」意識(スポーツニッポン) - goo ニュース


 

動の傑作が「七人の侍」なら
静の傑作は「生きる」ともいわれる。
  
「生きる」について、黒澤監督自身は、こう語っています。
 
「この映画の主人公は死に直面して、
はじめて過去の自分の無意味な生き方に気がつく。
いや、これまで自分がまるで生きていなかったことに
気がつくのである。
そして残された僅かな期間を、あわてて立派に生きようとする。

僕は、この人間の軽薄から生まれた悲劇を
しみじみと描いてみたかったのである」
 

 映画は、1枚のレントゲン写真から始まります。

ナレーター
「これは、この物語の主人公の胃袋である。
 幽門部に胃ガンの兆候が見えるが、
 本人はまだそれを知らない」
 
 主人公・渡辺勘治は、市役所の市民課長。
 
 機械的に書類に印を押すだけの毎日
 
 まったく生気がなく、憂鬱な虫のよう。
 
 30年間、可もなく不可もなく、ただ無難に働く渡辺の姿を映し出しながら、
 ナレーターは、さらに続ける。

「彼は時間をつぶしているだけだ。彼には生きた時間がない。
 つまり彼は生きているとはいえないからである
 駄目だ! これでは話にならない。これでは死骸も同然だ
 一体これでいいのか! 
 この男が本気でそう考え出すためには、
 この男の胃がもっと悪くなり、
 それからもっと無駄な時間が積み上げられる必要がある」
 

 私たちは呼吸をするために生きているのではないし、
 パンの為に生きているのでもない。

 人間、「死」を通してはじめて、本当の「生」を考えれるのかも知れません。


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